第⑯話
夢小説設定
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ロイに頭を撫でられて黙っていたセルシアは顔を上げる。
「…大丈夫か?」
『びっくりしました』
「そうではなくて。
いつかは報告するが、まだ今は黙っているつもりだ」
『それは構いませんよ。
少し調べたら分かるはずなんですけどね』
「ははっ、確かにな」
デートも目撃されていても多数の女性と会っていたから誰が本命か把握してないのかもしれない。
『私は知られたくない気持ちも少しあります』
「そうなのか?」
『軍関係者や目撃した国民の中には分かってる人もいるだろうけど。
秘密の関係みたいで楽しいじゃないですか』
「秘密の関係もいいが、私は君が口説かれるのは嫌なのだが?」
ロイに抱き寄せられ、腰に手が回って来る。
『そんな人は滅多に居ませんよ』
「軍の若者や街でも口説かれてる人の言葉じゃないな」
『そういう人は私ではなくて誰でもいいんですよ。
私はモテませんから』
「…相変わらずの無自覚だな」
(まぁ、軍の若者はもう口説くバカは居ないだろうけど)
(将軍の婚約者を口説くなんて無謀過ぎるよな)
セルシアに対する溺愛と心配性は変わらず。
「ロイ、無事だったか?」
「問題ない。
遠くから見てた将軍には睨まれていたけどな。
昨日の食事会には来てないメンバーだし」
「相変わらず、いい視力してるな」
「ハッキリと見える訳じゃない。
睨んでるから分かるだけだ」
安易に想像がついてヒューズは苦笑いする。
ロイはため息をついてセルシアに抱きつく。
『将軍?』
「…行きたくない。
授与式って何なんだ」
「閣下の思いつきと言うか、おまえは目立つからな」
「勲章でさえも言われるのに更になまいきだと言われるんだが…」
「そこは諦めろよ。
ロイ、二日酔いはないのか?」
「食欲が少しないくらいだな」
「…ありえんだろ。
将軍等の方がダウンしてるぞ」
「私よりは飲んでないが、度数は強いからな」
『ロイさんにばかり飲ませるから店で最も度数が強いお酒と言われているものをロックで飲ませましたから』
「…なるほどな」
セルシアならしそうだとヒューズは納得する。
「将軍だけでは?」
「閣下と遭遇してな。
奥様もいて何故か一緒に食事することになったんだよ」
「はぁ?」
「それは大変でしたね」
「いや、自慢話と嫌味のオンパレードだったから助かったよ。
閣下と奥様の前では嫌味など言えんからな。
奥様希望でセルシアを呼ぶことになってしまったのは申し訳なかったが…」
「奥様希望では断れないですよね」
ハボック達は予想外のエピソードに驚き、苦笑いを浮かべた。
「帰りは大丈夫でしたか?」
「酔っ払ったコイツが真夜中に俺を呼び出したけどな」
「すみません、私が迎えに行けばよかったですね」
「リザちゃんは悪くないよ」
気まずさも多少はあるようでロイは目を反らす。
「…大丈夫か?」
『びっくりしました』
「そうではなくて。
いつかは報告するが、まだ今は黙っているつもりだ」
『それは構いませんよ。
少し調べたら分かるはずなんですけどね』
「ははっ、確かにな」
デートも目撃されていても多数の女性と会っていたから誰が本命か把握してないのかもしれない。
『私は知られたくない気持ちも少しあります』
「そうなのか?」
『軍関係者や目撃した国民の中には分かってる人もいるだろうけど。
秘密の関係みたいで楽しいじゃないですか』
「秘密の関係もいいが、私は君が口説かれるのは嫌なのだが?」
ロイに抱き寄せられ、腰に手が回って来る。
『そんな人は滅多に居ませんよ』
「軍の若者や街でも口説かれてる人の言葉じゃないな」
『そういう人は私ではなくて誰でもいいんですよ。
私はモテませんから』
「…相変わらずの無自覚だな」
(まぁ、軍の若者はもう口説くバカは居ないだろうけど)
(将軍の婚約者を口説くなんて無謀過ぎるよな)
セルシアに対する溺愛と心配性は変わらず。
「ロイ、無事だったか?」
「問題ない。
遠くから見てた将軍には睨まれていたけどな。
昨日の食事会には来てないメンバーだし」
「相変わらず、いい視力してるな」
「ハッキリと見える訳じゃない。
睨んでるから分かるだけだ」
安易に想像がついてヒューズは苦笑いする。
ロイはため息をついてセルシアに抱きつく。
『将軍?』
「…行きたくない。
授与式って何なんだ」
「閣下の思いつきと言うか、おまえは目立つからな」
「勲章でさえも言われるのに更になまいきだと言われるんだが…」
「そこは諦めろよ。
ロイ、二日酔いはないのか?」
「食欲が少しないくらいだな」
「…ありえんだろ。
将軍等の方がダウンしてるぞ」
「私よりは飲んでないが、度数は強いからな」
『ロイさんにばかり飲ませるから店で最も度数が強いお酒と言われているものをロックで飲ませましたから』
「…なるほどな」
セルシアならしそうだとヒューズは納得する。
「将軍だけでは?」
「閣下と遭遇してな。
奥様もいて何故か一緒に食事することになったんだよ」
「はぁ?」
「それは大変でしたね」
「いや、自慢話と嫌味のオンパレードだったから助かったよ。
閣下と奥様の前では嫌味など言えんからな。
奥様希望でセルシアを呼ぶことになってしまったのは申し訳なかったが…」
「奥様希望では断れないですよね」
ハボック達は予想外のエピソードに驚き、苦笑いを浮かべた。
「帰りは大丈夫でしたか?」
「酔っ払ったコイツが真夜中に俺を呼び出したけどな」
「すみません、私が迎えに行けばよかったですね」
「リザちゃんは悪くないよ」
気まずさも多少はあるようでロイは目を反らす。