第⑭話
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逃げ出したことも記入されているので噂は流れていたが、全員に知られて上官達のプライドを傷つけられたのは間違いないだろう。
ロイに責任を押しつけようとしていた上官達は衝撃的だったはずだ。
(軍法違反でも減給くらいかと。
これ、確実に上官達に恨まれるパターンだな。
既に嫌われてはいるけど)
今度は何を言われるのかと考えると憂鬱だが。
「ヒューズ、私は嫌な予感しかしないのだが」
「…俺もだよ」
「自分の身を守る為にも裏を掻いていたはず、なのだが。
これは予想など出来んぞ」
「だろうな」
『こんなに沢山の方が処分されること、あるんですか?
私は初めて見ましたけど』
「私も初めてだ」
「面白いことになってるね」
「グラマン将軍!?
何故、ここに…」
「噂が東方司令部まで来てるよ。
楽しそうだから来てみた」
「来てみたって!
東方司令部はどうしたんですか」
「どうにかなるよ」
「なりません!
お戻りください!」
「え~?」
グラマン将軍にこんな風に言えるのはロイくらいだろう。
「中尉、確保!」
「はっ!
お戻り頂きます」
「どこまで逃亡して来たんですか!
ブレダ、東方司令部に連絡だ」
「了解!」
以前から逃亡癖があり、列車で地方に行くことも多々。
その度にロイが仕事に追われて同時に確保していたのだが。
ロイは呆れたようにグラマン将軍を見つめる。
「何がしたいんですか。
東方司令部に私はもう居ません。
以前のような行動はおやめください、グラマン将軍。
東方司令部を守ってください。
未だに事件も多いですし、狙われてるはずです。
まぁ、私がいなくなれば多少は減るかと思いますけど」
「はいはい。
元気そうでよかったよ」
「はっ?」
「狸共にやられてないかなって。
押し付けられちゃったでしょ?」
「グラマン将軍…」
「そういうとこ、素直だからね。
全部をやろうとしなくていい。
じゃあね、マスタング将軍。
大丈夫…逃げたりしないよ。
さすがに帰らないとね」
「どんだけ逃亡してたんですか!
駅まで送ります」
「ジジィ扱いするな」
「していませんよ」
何だかんだ言いながら心配してくれたんだなとハボック達は顔を見合わせて苦笑い。
「将軍、お待ち下さい。
マスタング将軍、グラマン将軍!
将軍2人だけで行かないでくださいよ」
『待ってください』
「俺等も行くぞ」
「了解!」
楽しそうにヒューズはそれを見送った。
「おや、グラマン将軍?」
「心配だったんだろ。
何だかんだ言いながらさ」
「マスタング将軍を?」
「変なとこでアイツは素直だし。
それにしてもどこから情報を得ているんだか」
それも中尉やロイを心配しての行動なのだろう。
グラマン将軍を見送ってロイ達は中央司令部に帰って来た。
「はぁ…、やれやれ。
査定の準備もしないといけないのに次から次へと」
「お疲れ様です」
「セルシアは査定は?」
『…同じく』
「そうだよな」
執務室の自分の席に着いてロイはため息をつく。
「やっと帰って来た。
報告書、これでいいだろ」
「…鋼の。
これなら大丈夫だな」
「なんか全員して疲れてないか?」
「グラマン将軍が訪ねて来た」
「東方司令部勤務だよな?」
「あの人、遠くに逃亡する癖あるんだよ。
列車を使ってな」
「それは大変そうだな」
「鋼の、今度はどこに?」
「まだ査定が終わってないから。
あんたらも終わってないと聞いたんだけど」
「誰に聞いた?」
「ヒューズ中佐」
「あのお喋り」
「俺に貸しがあるよな?
キメラ退治したんだし」
「…用件はなんだ?」
「リベンジだ!」
「リベンジだと?」
「閣下には許可を貰った」
「ちょっと待て、セルシアもなのか?」
『私も?』
「そっちは大佐と中佐。
俺はアルと出る」
「えぇっ!
僕、聞いてないよ!?」
「…アルフォンスくんは軍人ではないのだが」
「細かいことを気にすんなよ。
査定、今から間に合うのか?
困ってんだろ?」
ニヤリと笑うエドにロイは苦笑いしてセルシアを見る。
ロイに責任を押しつけようとしていた上官達は衝撃的だったはずだ。
(軍法違反でも減給くらいかと。
これ、確実に上官達に恨まれるパターンだな。
既に嫌われてはいるけど)
今度は何を言われるのかと考えると憂鬱だが。
「ヒューズ、私は嫌な予感しかしないのだが」
「…俺もだよ」
「自分の身を守る為にも裏を掻いていたはず、なのだが。
これは予想など出来んぞ」
「だろうな」
『こんなに沢山の方が処分されること、あるんですか?
私は初めて見ましたけど』
「私も初めてだ」
「面白いことになってるね」
「グラマン将軍!?
何故、ここに…」
「噂が東方司令部まで来てるよ。
楽しそうだから来てみた」
「来てみたって!
東方司令部はどうしたんですか」
「どうにかなるよ」
「なりません!
お戻りください!」
「え~?」
グラマン将軍にこんな風に言えるのはロイくらいだろう。
「中尉、確保!」
「はっ!
お戻り頂きます」
「どこまで逃亡して来たんですか!
ブレダ、東方司令部に連絡だ」
「了解!」
以前から逃亡癖があり、列車で地方に行くことも多々。
その度にロイが仕事に追われて同時に確保していたのだが。
ロイは呆れたようにグラマン将軍を見つめる。
「何がしたいんですか。
東方司令部に私はもう居ません。
以前のような行動はおやめください、グラマン将軍。
東方司令部を守ってください。
未だに事件も多いですし、狙われてるはずです。
まぁ、私がいなくなれば多少は減るかと思いますけど」
「はいはい。
元気そうでよかったよ」
「はっ?」
「狸共にやられてないかなって。
押し付けられちゃったでしょ?」
「グラマン将軍…」
「そういうとこ、素直だからね。
全部をやろうとしなくていい。
じゃあね、マスタング将軍。
大丈夫…逃げたりしないよ。
さすがに帰らないとね」
「どんだけ逃亡してたんですか!
駅まで送ります」
「ジジィ扱いするな」
「していませんよ」
何だかんだ言いながら心配してくれたんだなとハボック達は顔を見合わせて苦笑い。
「将軍、お待ち下さい。
マスタング将軍、グラマン将軍!
将軍2人だけで行かないでくださいよ」
『待ってください』
「俺等も行くぞ」
「了解!」
楽しそうにヒューズはそれを見送った。
「おや、グラマン将軍?」
「心配だったんだろ。
何だかんだ言いながらさ」
「マスタング将軍を?」
「変なとこでアイツは素直だし。
それにしてもどこから情報を得ているんだか」
それも中尉やロイを心配しての行動なのだろう。
グラマン将軍を見送ってロイ達は中央司令部に帰って来た。
「はぁ…、やれやれ。
査定の準備もしないといけないのに次から次へと」
「お疲れ様です」
「セルシアは査定は?」
『…同じく』
「そうだよな」
執務室の自分の席に着いてロイはため息をつく。
「やっと帰って来た。
報告書、これでいいだろ」
「…鋼の。
これなら大丈夫だな」
「なんか全員して疲れてないか?」
「グラマン将軍が訪ねて来た」
「東方司令部勤務だよな?」
「あの人、遠くに逃亡する癖あるんだよ。
列車を使ってな」
「それは大変そうだな」
「鋼の、今度はどこに?」
「まだ査定が終わってないから。
あんたらも終わってないと聞いたんだけど」
「誰に聞いた?」
「ヒューズ中佐」
「あのお喋り」
「俺に貸しがあるよな?
キメラ退治したんだし」
「…用件はなんだ?」
「リベンジだ!」
「リベンジだと?」
「閣下には許可を貰った」
「ちょっと待て、セルシアもなのか?」
『私も?』
「そっちは大佐と中佐。
俺はアルと出る」
「えぇっ!
僕、聞いてないよ!?」
「…アルフォンスくんは軍人ではないのだが」
「細かいことを気にすんなよ。
査定、今から間に合うのか?
困ってんだろ?」
ニヤリと笑うエドにロイは苦笑いしてセルシアを見る。