第⑭話
夢小説設定
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エドが国家錬金術師で軍関係者だから内部事情も言えるのだが。
「鋼の、来ていたのか」
「休んでたんじゃねぇの?」
「…多少は」
「それで大丈夫な訳?」
「おや、珍しく心配してくれるんだ
な」
「誰が!」
「くくっ…冗談だ」
「ロイ、大丈夫なのか?」
「まだ上官は?」
「そう簡単には戻って来ないだろ」
「だからだよ。
今閣下は連絡を取れる場所にいるんだよ、有り難いことに」
「さすがにそれは…」
「私は報告するだけだよ。
事実をすべてな」
「あまり無茶をするなよな」
「分かってる」
ヒューズはチラッとロイに見られて頷いてエドを連れて行く。
「マスタング少将です。
閣下にご連絡があります」
「緊急ですか?」
「報告ではありますが、司令部が襲われました。
事件は解決しましたが。
閣下にお知らせした方がよいかと」
「司令部が襲われた!?」
「代わった。
マスタング将軍、詳しく話なさい」
「はっ!
本日、研究室で若い研究者が殺害されたと鋼の錬金術師から連絡がありまして私とリーゼル大佐で向かいました。
本棚の隠し扉にキメラがいて裏口が開いていて街の捜査は鋼の錬金術師に任せました。
軍の司令部にキメラ10匹ほどが放たれて襲われていました」
「司令官はどうしたんだね?」
「…私が指揮を取りました。
聞いた話では言いづらいのですが」
「上官は逃げ出したのか?」
「はい、そのようで。
街の捜索と研究室の捜索には隊を1組派遣させました。
研究者は確保して現在は取り調べ中で被害者の若い研究者は軍医の解剖結果待ちです。
ご命令がありましたら」
「うむ、そんなことが…
司令部のキメラは?」
「失礼しました、私とリーゼル大佐で倒しました。
危険だと判断して一体だけ残してあとは私が焼き払いました」
淡々とした口調でロイは閣下と電話していた。
閣下の判断次第では大きく変わるので作戦でも冷や汗が流れる。
「…閣下?」
「とりあえず、留守によくやってくれた。
そのまま取り調べを」
「はっ!
報告に寄りますと研究者は精神的に狂ってるようで」
「正常なら司令部を襲ったりはせんだろうな」
「仰有る通りで」
「マスタング将軍、逃げた上官のリストを聞き取りして作っておいてくれないか?」
「リスト…ですか?」
「それで君が更に上官に嫌われることになるが」
「閣下に報告している時点で裏切り者のレッテルは貼られますから。
どちらにしても嫌われてますし、大丈夫です。
お帰りになるまでにはリストを作っておきますので」
「うむ、頼んだ」
「ほかにありますでしょうか?」
「今は特にはない」
「お帰りをお待ちしております。
解剖結果も含めてお帰りになる頃には報告書をまとめておきます」
「よろしく頼む」
「承知しました」
ロイは電話を切ると微かに口元を緩めた。
「こちらがリストです。
閣下に提出するとは思っていませんでしたが、聞き込みしてまとめておきました。
将軍の力になるかと」
「くくっ、さすがだな」
「いえ…私はご命令までに。
リーゼル大佐の策です」
「なるほど」
完成した報告書を横にスヤスヤと眠っるセルシアにロイは微笑む。
ロイはセルシアを軽々と抱えると将軍の執務室のソファに寝かせて借りて来た毛布を掛ける。
「…っと。
おやすみ、セルシア」
ロイは優しく頭を撫でて執務室に戻って行く。
「仮眠室に連れて行かれては?」
「いや、仮眠室の方が寒いからな」
「それで帰って来たんですか?」
「そんな訳ないだろ」
「いって!」
「自業自得だ」
ハボックの言葉にロイは軽くハボックの頭を叩く。
セルシアが作成した報告書をロイは確認する。
「将軍、こちらの報告書も」
「そこに置いておいてくれ。
中尉、このお菓子は?」
「リーゼル大佐が作って置いて行きました。
そちらは将軍の分だそうです」
「…なるほど。
だから、甘い香りがしたのか」
「甘い香り?」
「抱える時にな」
「余計なことを聞いてしまった」
ハボックの呟きに中尉達は苦笑いを浮かべる。
「閣下が帰って来る前に報告書を仕上げなくては。
解剖結果はいつになる?」
「明日の朝には分かるかと」
「分かった」
ロイは報告書を確認しながらサインを書いていた。
「将軍、上官達が帰って来ました」
「…放っておけ」
「いいんですか?」
「言うだけ無駄だ。
どうせ嫌味のオンパレードだし。
冷ややかな眼とヒソヒソと内緒話や噂に浚われてるだろうからな。
自分に非があるのだから怒りはしないだろうし」
報告書をまとめなくてはならずに逃げ出した上官達に構ってる暇はない。
「鋼の、来ていたのか」
「休んでたんじゃねぇの?」
「…多少は」
「それで大丈夫な訳?」
「おや、珍しく心配してくれるんだ
な」
「誰が!」
「くくっ…冗談だ」
「ロイ、大丈夫なのか?」
「まだ上官は?」
「そう簡単には戻って来ないだろ」
「だからだよ。
今閣下は連絡を取れる場所にいるんだよ、有り難いことに」
「さすがにそれは…」
「私は報告するだけだよ。
事実をすべてな」
「あまり無茶をするなよな」
「分かってる」
ヒューズはチラッとロイに見られて頷いてエドを連れて行く。
「マスタング少将です。
閣下にご連絡があります」
「緊急ですか?」
「報告ではありますが、司令部が襲われました。
事件は解決しましたが。
閣下にお知らせした方がよいかと」
「司令部が襲われた!?」
「代わった。
マスタング将軍、詳しく話なさい」
「はっ!
本日、研究室で若い研究者が殺害されたと鋼の錬金術師から連絡がありまして私とリーゼル大佐で向かいました。
本棚の隠し扉にキメラがいて裏口が開いていて街の捜査は鋼の錬金術師に任せました。
軍の司令部にキメラ10匹ほどが放たれて襲われていました」
「司令官はどうしたんだね?」
「…私が指揮を取りました。
聞いた話では言いづらいのですが」
「上官は逃げ出したのか?」
「はい、そのようで。
街の捜索と研究室の捜索には隊を1組派遣させました。
研究者は確保して現在は取り調べ中で被害者の若い研究者は軍医の解剖結果待ちです。
ご命令がありましたら」
「うむ、そんなことが…
司令部のキメラは?」
「失礼しました、私とリーゼル大佐で倒しました。
危険だと判断して一体だけ残してあとは私が焼き払いました」
淡々とした口調でロイは閣下と電話していた。
閣下の判断次第では大きく変わるので作戦でも冷や汗が流れる。
「…閣下?」
「とりあえず、留守によくやってくれた。
そのまま取り調べを」
「はっ!
報告に寄りますと研究者は精神的に狂ってるようで」
「正常なら司令部を襲ったりはせんだろうな」
「仰有る通りで」
「マスタング将軍、逃げた上官のリストを聞き取りして作っておいてくれないか?」
「リスト…ですか?」
「それで君が更に上官に嫌われることになるが」
「閣下に報告している時点で裏切り者のレッテルは貼られますから。
どちらにしても嫌われてますし、大丈夫です。
お帰りになるまでにはリストを作っておきますので」
「うむ、頼んだ」
「ほかにありますでしょうか?」
「今は特にはない」
「お帰りをお待ちしております。
解剖結果も含めてお帰りになる頃には報告書をまとめておきます」
「よろしく頼む」
「承知しました」
ロイは電話を切ると微かに口元を緩めた。
「こちらがリストです。
閣下に提出するとは思っていませんでしたが、聞き込みしてまとめておきました。
将軍の力になるかと」
「くくっ、さすがだな」
「いえ…私はご命令までに。
リーゼル大佐の策です」
「なるほど」
完成した報告書を横にスヤスヤと眠っるセルシアにロイは微笑む。
ロイはセルシアを軽々と抱えると将軍の執務室のソファに寝かせて借りて来た毛布を掛ける。
「…っと。
おやすみ、セルシア」
ロイは優しく頭を撫でて執務室に戻って行く。
「仮眠室に連れて行かれては?」
「いや、仮眠室の方が寒いからな」
「それで帰って来たんですか?」
「そんな訳ないだろ」
「いって!」
「自業自得だ」
ハボックの言葉にロイは軽くハボックの頭を叩く。
セルシアが作成した報告書をロイは確認する。
「将軍、こちらの報告書も」
「そこに置いておいてくれ。
中尉、このお菓子は?」
「リーゼル大佐が作って置いて行きました。
そちらは将軍の分だそうです」
「…なるほど。
だから、甘い香りがしたのか」
「甘い香り?」
「抱える時にな」
「余計なことを聞いてしまった」
ハボックの呟きに中尉達は苦笑いを浮かべる。
「閣下が帰って来る前に報告書を仕上げなくては。
解剖結果はいつになる?」
「明日の朝には分かるかと」
「分かった」
ロイは報告書を確認しながらサインを書いていた。
「将軍、上官達が帰って来ました」
「…放っておけ」
「いいんですか?」
「言うだけ無駄だ。
どうせ嫌味のオンパレードだし。
冷ややかな眼とヒソヒソと内緒話や噂に浚われてるだろうからな。
自分に非があるのだから怒りはしないだろうし」
報告書をまとめなくてはならずに逃げ出した上官達に構ってる暇はない。