第⑭話
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ロイは会話している最中もキメラを攻撃していた。
「中尉、ブレダの隊には研究室の調査を。
調べる必要がある場所も記入してある。
若い研究者はキメラに襲われた可能性があるから軍医に解剖を依頼してくれ」
「はっ!」
中尉は敬礼すると走って行き、ブレダの元に向かう。
「ロイっ!
隊の力の差でバランスが悪い。
追い込まれてる隊も…」
「分かってる」
『マスタング将軍、準備が出来ました』
「分かった。
全員、待避!」
ロイの掛け声に銃声が止んで持ち場から離れて待避する。
「私の専門外なんだがな」
『それは私もですよ』
左右からセルシアが書いた錬成陣に手をつき、ロイとセルシアの錬成したコンクリートの壁にキメラ群を閉じ込めた。
「「おぉ~っ!」」
「閉じ込めたとこでまた出て来たら…」
「第一段階はクリアか」
『ですね』
「準備はいいか?」
『バッチリです』
「少し離れた方がいいか」
距離を保ち、ロイとセルシアは頷いて見つめる。
大きな爆発音と共にコンクリートの欠片が飛び散った。
「い、今のは…」
「何をしたんですか?」
「ドーム形にしてキメラを閉じ込めてセルシアの錬金術で酸欠にした。
そして、私の錬金術だ」
「なるほど。
あの爆発はそういうことか」
「ヒューズ中佐、このキメラの遺体は必要か?」
「ロイ、安易に近づくなよ!
一体を残せばいいんじゃないか?」
「そうか」
キメラ一体を残してロイは焼いて灰にする。
ロイは木に寄りかかりながら司令部の状態を見つめる。
「マスタング将軍、お疲れ様です」
「…負傷者は?」
「数名いますが、軽傷です」
「死者がいないのはマスタング将軍のお陰です。
私の隊の者も助けて頂いてありがとうございます!」
「アームストロング少佐、大袈裟だ」
「いえ、本来なら国家錬金術師の私が指揮を取るべきでした。
ですが、私は躊躇してしまった。
戦争から逃げ出した私が指揮などしてもよいのかと!」
「アームストロング少佐…」
「それを言うなら俺もだ。
上官を引き止めれずに司令官にもなれなかった。
ロイが来た時にみんな、安心した顔になった。
それはおまえの強さを分かっているから。
だから、冷静を取り戻せたんだ」
「そんなもんか。
褒め言葉としてもらっておくよ」
「マスタング将軍!
例の研究者を確保しました。
ただ精神的に狂ってます」
「…殴ったのか?」
「キレた鋼の錬金術師が見事なまでに」
「あぁ、なるほど。
取調室に」
「俺達が担当するよ。
ロイは少し休んでおけよ」
「頼む。
ハボック、ヒューズ中佐に引き継ぎを」
「了解!」
セルシアとキメラ群を囲む前はほとんど1人でロイはキメラの動きを炎で封じ込めていた。
セルシアの錬成陣が完成するまでの時間稼ぎだが。
中尉に薦められてロイは仮眠室に向かった。
「将軍、少しお休みください。
こちらは大丈夫ですから」
『報告書も私が仕上げます。
将軍には確認してもらいますが』
「分かった。
中尉、大佐と共に頼んだ」
司令部の片付けや報告書は任せて仮眠室に向かう。
「将軍は?」
「仮眠室に。
ほとんど1人で戦ってたし」
『ブレダ少佐、研究室の調査は分かった分だけ報告書に』
「はい、分かりました」
「こちらは?」
『後回しにして構わないわ。
今はこっちを優先して』
「はい」
ロイがいない執務室では代わりにセルシアが指示する。
「ロイはどうした?」
「仮眠室で休んでもらってます」
「正しい判断だな」
「どうですか?」
「精神的に病んでるな。
今はアームストロングが取り調べしてるけど。
軍を恨んでたくらいしか」
「…そうですか」
想像通りではあるが、ヒューズは疲れたようにため息をつく。
「あれ、大佐は?」
(まだ教えてないのかよ。
誰かそろそろ、昇進したことを教えてやれよ。
エドもエドで何故か軍服を見ても気づいてねぇんだよな)
そういうヒューズも反応が楽しみで教えてないのだが。
「仮眠室よ」
「さぼりではないよな?」
「10匹以上のキメラをほとんどロイが片付けたんだよ」
「司令官は?」
「それもロイがした」
「はっ?
上官はどうしたんだよ」
「…キメラにびびって逃げた」
「格好悪いな」
呆れたようにエドがため息をつくと苦笑いする。
「中尉、ブレダの隊には研究室の調査を。
調べる必要がある場所も記入してある。
若い研究者はキメラに襲われた可能性があるから軍医に解剖を依頼してくれ」
「はっ!」
中尉は敬礼すると走って行き、ブレダの元に向かう。
「ロイっ!
隊の力の差でバランスが悪い。
追い込まれてる隊も…」
「分かってる」
『マスタング将軍、準備が出来ました』
「分かった。
全員、待避!」
ロイの掛け声に銃声が止んで持ち場から離れて待避する。
「私の専門外なんだがな」
『それは私もですよ』
左右からセルシアが書いた錬成陣に手をつき、ロイとセルシアの錬成したコンクリートの壁にキメラ群を閉じ込めた。
「「おぉ~っ!」」
「閉じ込めたとこでまた出て来たら…」
「第一段階はクリアか」
『ですね』
「準備はいいか?」
『バッチリです』
「少し離れた方がいいか」
距離を保ち、ロイとセルシアは頷いて見つめる。
大きな爆発音と共にコンクリートの欠片が飛び散った。
「い、今のは…」
「何をしたんですか?」
「ドーム形にしてキメラを閉じ込めてセルシアの錬金術で酸欠にした。
そして、私の錬金術だ」
「なるほど。
あの爆発はそういうことか」
「ヒューズ中佐、このキメラの遺体は必要か?」
「ロイ、安易に近づくなよ!
一体を残せばいいんじゃないか?」
「そうか」
キメラ一体を残してロイは焼いて灰にする。
ロイは木に寄りかかりながら司令部の状態を見つめる。
「マスタング将軍、お疲れ様です」
「…負傷者は?」
「数名いますが、軽傷です」
「死者がいないのはマスタング将軍のお陰です。
私の隊の者も助けて頂いてありがとうございます!」
「アームストロング少佐、大袈裟だ」
「いえ、本来なら国家錬金術師の私が指揮を取るべきでした。
ですが、私は躊躇してしまった。
戦争から逃げ出した私が指揮などしてもよいのかと!」
「アームストロング少佐…」
「それを言うなら俺もだ。
上官を引き止めれずに司令官にもなれなかった。
ロイが来た時にみんな、安心した顔になった。
それはおまえの強さを分かっているから。
だから、冷静を取り戻せたんだ」
「そんなもんか。
褒め言葉としてもらっておくよ」
「マスタング将軍!
例の研究者を確保しました。
ただ精神的に狂ってます」
「…殴ったのか?」
「キレた鋼の錬金術師が見事なまでに」
「あぁ、なるほど。
取調室に」
「俺達が担当するよ。
ロイは少し休んでおけよ」
「頼む。
ハボック、ヒューズ中佐に引き継ぎを」
「了解!」
セルシアとキメラ群を囲む前はほとんど1人でロイはキメラの動きを炎で封じ込めていた。
セルシアの錬成陣が完成するまでの時間稼ぎだが。
中尉に薦められてロイは仮眠室に向かった。
「将軍、少しお休みください。
こちらは大丈夫ですから」
『報告書も私が仕上げます。
将軍には確認してもらいますが』
「分かった。
中尉、大佐と共に頼んだ」
司令部の片付けや報告書は任せて仮眠室に向かう。
「将軍は?」
「仮眠室に。
ほとんど1人で戦ってたし」
『ブレダ少佐、研究室の調査は分かった分だけ報告書に』
「はい、分かりました」
「こちらは?」
『後回しにして構わないわ。
今はこっちを優先して』
「はい」
ロイがいない執務室では代わりにセルシアが指示する。
「ロイはどうした?」
「仮眠室で休んでもらってます」
「正しい判断だな」
「どうですか?」
「精神的に病んでるな。
今はアームストロングが取り調べしてるけど。
軍を恨んでたくらいしか」
「…そうですか」
想像通りではあるが、ヒューズは疲れたようにため息をつく。
「あれ、大佐は?」
(まだ教えてないのかよ。
誰かそろそろ、昇進したことを教えてやれよ。
エドもエドで何故か軍服を見ても気づいてねぇんだよな)
そういうヒューズも反応が楽しみで教えてないのだが。
「仮眠室よ」
「さぼりではないよな?」
「10匹以上のキメラをほとんどロイが片付けたんだよ」
「司令官は?」
「それもロイがした」
「はっ?
上官はどうしたんだよ」
「…キメラにびびって逃げた」
「格好悪いな」
呆れたようにエドがため息をつくと苦笑いする。