第⑬話
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中央司令部の受付にアルと共に向かった。
「大佐…、じゃなかった。
ロイ・マスタングはいるか?」
「将軍なら…」
「あら、エドワードくん」
「中尉!
丁度よかった。
あれ、大佐は?」
「今日はお休みなのよ」
「休み!?
何だよ、東方司令部から来たのに」
「こんにちは。
中央司令部勤務になっていたんですね」
「そうなのよ。
連絡するにもどこにいるか分からないから」
「まぁ、そうだよな」
大暴れしているので噂は流れて来ているが、現在いる正確な場所までは分からないとロイが苦笑いしていたことを中尉は思い出す。
「ごめんなさいね。
また来てくれる?」
「分かった。
査定もあるからしばらくは滞在するつもりだったし」
「じゃあ、またね」
「気をつけてな」
「大丈夫だって!」
「お邪魔しました」
中尉とハボックはエルリック兄弟を見送る。
「中尉、大将に将軍のことを言わなくてよかったんですか?」
「何が?」
「大佐って呼んでましたよ。
昇進を知らないのでは?」
「そうだったわ」
中尉は今気づいたようで相変わらずの天然だ。
「また来るだろうし。
将軍のこと、さすがに言えませんからね」
「大人の事情だし。
将軍も言われたくはないだろうから黙っておきましょうか」
「了解です」
ロイにからかわれて怒鳴ってるエドの姿が脳裏に浮かんだ。
翌日にはロイはセルシアと共に出勤した。
「マスタング将軍、おはようございます」
「…おはよう」
「大丈夫ですか?
あまり無理はなさらずに」
「心配いらない。
もう大丈夫だ」
苦笑いしてロイは自分の席に座って中尉はため息をつく。
「それでは、本日のご予定を」
「…あぁ」
それを横目にセルシアも自分の席に着いた。
将軍の執務室も大佐の執務室もあるのだが、2人共にこちらの執務室で仕事することが多い。
「以上です。
ご質問は?」
「いや、特にはない。
本当に少なくなったな」
「これでも多いですが、今は人手不足なので」
「こんなもんだろうな」
「そうだ、エドワードくん達が帰って来ましたよ」
「昨日来たんですよ。
文句言いながら帰って行きましたよ、大将が」
「…そうか」
想像がつくなとロイは苦笑いを浮かべた。
「まだ大佐と呼んでましたよ」
「連絡なかったからな」
『驚くでしょうね』
「君もな」
『私はロイさんよりは交流がありませんから』
「まぁ、そうかもしれんが」
書類を手にしながらロイは雑談に応じていた。
「失礼する。
マスタング将軍、閣下がお呼びだ」
「私…ですか?
承知しました」
「何かなさったんですか?」
「今回はしてない、はずなんだが。
行って来るよ」
閣下の補佐官と共に司令部から出て、その後ろを中尉が歩く。
閣下の補佐官が慌てたように走り出した。
「閣下!
待っていてくださいと」
「いいではないか。
マスタング将軍、体調は如何かな」
「はっ、大丈夫です。
お気遣い、有り難く思います」
「うむ…
すまなかったね」
「はい?」
「押しつけた奴等にはそれ相当の処罰はしといた」
「知りたいでしょうから一覧を…」
(何なんだ、これは。
軽い減給から北司令部の視察まで)
上官達の処罰一覧にロイは戸惑ったように閣下を見る。
「軍医にあそこまで言われたらね。
軍法違反にもなるし。
とりあえず、仕事分は給料にプラスにはするから」
「言っておきますが、口止め料ではありませんから」
「分かってますよ。
口止め料ならこんな廊下でしないでしょう?」
「マスタング将軍」
「冗談だ、そんな怖い顔をするな」
「元々です!」
中尉に咎めるように睨まれてロイは苦笑いを浮かべる。
「話は以上だ。
仕事に戻りたまえ」
「はっ!」
「失礼します」
閣下と補佐官を敬礼で見送って執務室に戻る。
「へぇ…みんながいる前で閣下が謝ったんですか」
「作戦だろうな」
「へっ?」
「私は正義だ、悪いことは許さないというアピール」
『噂好きな人から口コミで広がって支持率も上がるし』
閣下に利用されてると最初から分かっていた。
「大佐…、じゃなかった。
ロイ・マスタングはいるか?」
「将軍なら…」
「あら、エドワードくん」
「中尉!
丁度よかった。
あれ、大佐は?」
「今日はお休みなのよ」
「休み!?
何だよ、東方司令部から来たのに」
「こんにちは。
中央司令部勤務になっていたんですね」
「そうなのよ。
連絡するにもどこにいるか分からないから」
「まぁ、そうだよな」
大暴れしているので噂は流れて来ているが、現在いる正確な場所までは分からないとロイが苦笑いしていたことを中尉は思い出す。
「ごめんなさいね。
また来てくれる?」
「分かった。
査定もあるからしばらくは滞在するつもりだったし」
「じゃあ、またね」
「気をつけてな」
「大丈夫だって!」
「お邪魔しました」
中尉とハボックはエルリック兄弟を見送る。
「中尉、大将に将軍のことを言わなくてよかったんですか?」
「何が?」
「大佐って呼んでましたよ。
昇進を知らないのでは?」
「そうだったわ」
中尉は今気づいたようで相変わらずの天然だ。
「また来るだろうし。
将軍のこと、さすがに言えませんからね」
「大人の事情だし。
将軍も言われたくはないだろうから黙っておきましょうか」
「了解です」
ロイにからかわれて怒鳴ってるエドの姿が脳裏に浮かんだ。
翌日にはロイはセルシアと共に出勤した。
「マスタング将軍、おはようございます」
「…おはよう」
「大丈夫ですか?
あまり無理はなさらずに」
「心配いらない。
もう大丈夫だ」
苦笑いしてロイは自分の席に座って中尉はため息をつく。
「それでは、本日のご予定を」
「…あぁ」
それを横目にセルシアも自分の席に着いた。
将軍の執務室も大佐の執務室もあるのだが、2人共にこちらの執務室で仕事することが多い。
「以上です。
ご質問は?」
「いや、特にはない。
本当に少なくなったな」
「これでも多いですが、今は人手不足なので」
「こんなもんだろうな」
「そうだ、エドワードくん達が帰って来ましたよ」
「昨日来たんですよ。
文句言いながら帰って行きましたよ、大将が」
「…そうか」
想像がつくなとロイは苦笑いを浮かべた。
「まだ大佐と呼んでましたよ」
「連絡なかったからな」
『驚くでしょうね』
「君もな」
『私はロイさんよりは交流がありませんから』
「まぁ、そうかもしれんが」
書類を手にしながらロイは雑談に応じていた。
「失礼する。
マスタング将軍、閣下がお呼びだ」
「私…ですか?
承知しました」
「何かなさったんですか?」
「今回はしてない、はずなんだが。
行って来るよ」
閣下の補佐官と共に司令部から出て、その後ろを中尉が歩く。
閣下の補佐官が慌てたように走り出した。
「閣下!
待っていてくださいと」
「いいではないか。
マスタング将軍、体調は如何かな」
「はっ、大丈夫です。
お気遣い、有り難く思います」
「うむ…
すまなかったね」
「はい?」
「押しつけた奴等にはそれ相当の処罰はしといた」
「知りたいでしょうから一覧を…」
(何なんだ、これは。
軽い減給から北司令部の視察まで)
上官達の処罰一覧にロイは戸惑ったように閣下を見る。
「軍医にあそこまで言われたらね。
軍法違反にもなるし。
とりあえず、仕事分は給料にプラスにはするから」
「言っておきますが、口止め料ではありませんから」
「分かってますよ。
口止め料ならこんな廊下でしないでしょう?」
「マスタング将軍」
「冗談だ、そんな怖い顔をするな」
「元々です!」
中尉に咎めるように睨まれてロイは苦笑いを浮かべる。
「話は以上だ。
仕事に戻りたまえ」
「はっ!」
「失礼します」
閣下と補佐官を敬礼で見送って執務室に戻る。
「へぇ…みんながいる前で閣下が謝ったんですか」
「作戦だろうな」
「へっ?」
「私は正義だ、悪いことは許さないというアピール」
『噂好きな人から口コミで広がって支持率も上がるし』
閣下に利用されてると最初から分かっていた。