第⑬話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
セルシアは自分のミニアルバムにその写真も挟んだ。
再会して記念に撮ってもらった写真、ロイのカメラでこっそりとロイを撮った写真、デート中に撮ったツーショット写真や家での写真。
リビングの本棚に置いてあるが、基本的にロイは自分が多くて照れ臭いのか見ない。
(士官学校時代のロイさん。
何だか可愛い。
そんなこと言ったら苦笑いするかな)
クスクスと笑ってセルシアはミニアルバムを本棚に戻す。
「ん…っ」
『ロイさん、おはようございます。
気分はどうですか?』
「昨日よりもいいかな」
『顔色もよくなりましたし、熱も下がりましたね。
まだ微熱っぽいけど』
「セルシア、口調…」
『まだ慣れなくて。
戻っちゃいます』
「それも可愛いけどな」
『夜中に熱高くなったけど、微熱に下がってよかった。
中尉が持って来てくれた果物でゼリーを作ったの。
まだ食欲ない?』
「昨日は体調が最悪だったし。
今なら脂っこくなければ、多分普通に食えるよ」
『それならよかった。
アッサリ味のトマトリゾットを作ってあげる』
カーテンを開けるセルシアにロイは眩しそうに目を細めた。
(1人暮らしの時はカーテンを開ける回数も少なかったな。
部屋を汚してた訳じゃないけど、常に清潔感あるし。
やっぱり、男の私よりも掃除も洗濯も綺麗だな)
セルシアと暮らすようになってからの幸せな変化。
朝の日差しを浴びて私服に着替えてのんびりと過ごす。
「ん~っ!
ベットで寝たのも久々だったし、よく眠って頭もスッキリしてるな。
仮眠室のベットは固いし、埃臭かったりするし。
セルシアがきちんとしてくれてるから自宅の布団はふわふわだし、いい香りがする」
『ふふっ、そう?
毎日は洗濯してる訳じゃないけど』
「いつも感謝してる」
『こちらこそ、ありがとうございます』
顔を見合わせて笑うとロイに抱き寄せられてキスを交わす。
「今着てるワンピース、初めて見た。
買ったのか?」
『前に買ったんです』
「よく似合ってる」
『ありがとうございます』
新しい洋服だと褒めてくれて毎回ながらよく気づくなと感心する。
「そういえば、セルシアは仕事じゃないのか?」
『私の仕事は将軍の看病らしいです』
「はっ?
看病するほどではないぞ」
『護衛も兼ねて頼まれました。
まだこの家がバレてるとは思いませんけど。
知ってるのは中尉達とヒューズ中佐くらいだし』
「そうだな」
多忙で一緒にいる時間が少なかったから中尉からのプレゼントなんだろうとロイは理解する。
『はい、どうぞ』
「ありがとう。
君の手料理は優しくて暖かいな。
何だか気持ちが穏やかになる味だ」
『そう…なの?』
「初めて食べた時も優しくて懐かしさを感じた」
セルシアは微笑んでロイの隣に座った。
ハボックは将軍の席を見て違和感に苦笑い。
「なんか不思議ですよね」
「何が?」
「当たり前ではないし、留守の時もあるのに。
将軍はいるのが当たり前でお喋りではないし、うるさい訳じゃなくて…」
「分かる気がします。
将軍がいるだけで安心感あるんですよね」
「確かにな」
「存在感ありますからね」
(いないからこそ、本音が聞けるのよね)
中尉はいつか、こっそりと将軍に話してあげようと決意する。
喜ぶだろうか、照れるだろうかと中尉は微かに口元が緩んだ。
「今頃は変な噂されてるな。
今に始まったことではないけど」
『それほど存在感がある証拠です』
「君は褒めるのがうまいな」
『ロイさんには負けます』
クスクスと笑ってロイはセルシアを自分の膝に乗せて抱き締める。
「まったく、大佐も人が悪い!
中央勤務になったならそう言えよな!」
(…どこにいるか連絡してないのにそれは無理あるよ)
相変わらずの無茶苦茶な言い分だが、指摘すると更に機嫌が悪くなるので黙っている。
「せっかく東方まで来たのに中央に行かないとならないし!」
「査定もあるんだから。
でも、中央勤務になったら査定と報告が出来るから楽なんじゃない?」
「そうだけどよ」
不満顔のエドにアルは宥められていてどちらが兄なのだろうか。
再会して記念に撮ってもらった写真、ロイのカメラでこっそりとロイを撮った写真、デート中に撮ったツーショット写真や家での写真。
リビングの本棚に置いてあるが、基本的にロイは自分が多くて照れ臭いのか見ない。
(士官学校時代のロイさん。
何だか可愛い。
そんなこと言ったら苦笑いするかな)
クスクスと笑ってセルシアはミニアルバムを本棚に戻す。
「ん…っ」
『ロイさん、おはようございます。
気分はどうですか?』
「昨日よりもいいかな」
『顔色もよくなりましたし、熱も下がりましたね。
まだ微熱っぽいけど』
「セルシア、口調…」
『まだ慣れなくて。
戻っちゃいます』
「それも可愛いけどな」
『夜中に熱高くなったけど、微熱に下がってよかった。
中尉が持って来てくれた果物でゼリーを作ったの。
まだ食欲ない?』
「昨日は体調が最悪だったし。
今なら脂っこくなければ、多分普通に食えるよ」
『それならよかった。
アッサリ味のトマトリゾットを作ってあげる』
カーテンを開けるセルシアにロイは眩しそうに目を細めた。
(1人暮らしの時はカーテンを開ける回数も少なかったな。
部屋を汚してた訳じゃないけど、常に清潔感あるし。
やっぱり、男の私よりも掃除も洗濯も綺麗だな)
セルシアと暮らすようになってからの幸せな変化。
朝の日差しを浴びて私服に着替えてのんびりと過ごす。
「ん~っ!
ベットで寝たのも久々だったし、よく眠って頭もスッキリしてるな。
仮眠室のベットは固いし、埃臭かったりするし。
セルシアがきちんとしてくれてるから自宅の布団はふわふわだし、いい香りがする」
『ふふっ、そう?
毎日は洗濯してる訳じゃないけど』
「いつも感謝してる」
『こちらこそ、ありがとうございます』
顔を見合わせて笑うとロイに抱き寄せられてキスを交わす。
「今着てるワンピース、初めて見た。
買ったのか?」
『前に買ったんです』
「よく似合ってる」
『ありがとうございます』
新しい洋服だと褒めてくれて毎回ながらよく気づくなと感心する。
「そういえば、セルシアは仕事じゃないのか?」
『私の仕事は将軍の看病らしいです』
「はっ?
看病するほどではないぞ」
『護衛も兼ねて頼まれました。
まだこの家がバレてるとは思いませんけど。
知ってるのは中尉達とヒューズ中佐くらいだし』
「そうだな」
多忙で一緒にいる時間が少なかったから中尉からのプレゼントなんだろうとロイは理解する。
『はい、どうぞ』
「ありがとう。
君の手料理は優しくて暖かいな。
何だか気持ちが穏やかになる味だ」
『そう…なの?』
「初めて食べた時も優しくて懐かしさを感じた」
セルシアは微笑んでロイの隣に座った。
ハボックは将軍の席を見て違和感に苦笑い。
「なんか不思議ですよね」
「何が?」
「当たり前ではないし、留守の時もあるのに。
将軍はいるのが当たり前でお喋りではないし、うるさい訳じゃなくて…」
「分かる気がします。
将軍がいるだけで安心感あるんですよね」
「確かにな」
「存在感ありますからね」
(いないからこそ、本音が聞けるのよね)
中尉はいつか、こっそりと将軍に話してあげようと決意する。
喜ぶだろうか、照れるだろうかと中尉は微かに口元が緩んだ。
「今頃は変な噂されてるな。
今に始まったことではないけど」
『それほど存在感がある証拠です』
「君は褒めるのがうまいな」
『ロイさんには負けます』
クスクスと笑ってロイはセルシアを自分の膝に乗せて抱き締める。
「まったく、大佐も人が悪い!
中央勤務になったならそう言えよな!」
(…どこにいるか連絡してないのにそれは無理あるよ)
相変わらずの無茶苦茶な言い分だが、指摘すると更に機嫌が悪くなるので黙っている。
「せっかく東方まで来たのに中央に行かないとならないし!」
「査定もあるんだから。
でも、中央勤務になったら査定と報告が出来るから楽なんじゃない?」
「そうだけどよ」
不満顔のエドにアルは宥められていてどちらが兄なのだろうか。