第⑬話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
自分も人のことを言えないが、心配性だなと思う。
「…どうしたんだ?」
「見舞いに行きたいってさ」
「大勢で押し掛けるのはよくないと思いまして」
「俺が我儘を言いました。
将軍、申し訳ありません!」
「はっ?
ハボック、何して…」
深々と頭を下げて謝るハボックにロイは驚く。
「ちょっ、ハボック少尉!」
「将軍が忙しかったのに。
俺、何も出来なくて。
そればかりか負担になって。
いっぱい助けてもらって。
何も恩返しが出来なくて!
上官でも年上でも頼ってください。
情けなくて弱いっスけど。
恩返しが出来ないまま、居なくならないでくださいよ!」
「…人を勝手に殺すな。
まだ生きてるし、ちょっと寝不足が続いただけだ」
「すいません」
「やれやれ、図体も態度もでかいくせにガキだな。
まったく…仕方ない奴だ。
あのな、迷惑だったら最初から世話してないぞ」
「そうかもしれませんけど!
いでっ…」
ロイにデコピンされてハボックは額を押さえて顔を上げる。
「男がいつまでウジウジしてんだ。
過ぎたことを謝っても変わらん。
そう思うなら自分の出来ることを見つけ出して動け。
それにな、部下を守るのも上官の役目だ」
「将軍…っ」
「おわっ!
おまえはまた泣くのか。
情緒不安定か!」
ため息をついてロイは苦笑いして少し乱暴にハボックの頭を撫でる。
「だ、だってぇ…
ずっとついていきます!」
「…鼻水垂らして抱きつくな。
まったく、仕方ないな」
苦笑いして中尉がハボックを引き剥がした。
肩を震わせて笑っているヒューズにロイは軽く睨む。
「よかったな、慕われていて」
「あのなぁ…」
「仲間は少ないよりも多い方がいいからな。
でも、安心した」
「はぁ?」
「おまえも人間なんだなと。
寝不足でも食わなくても平然としてるから」
「そんな訳あるか。
ほかの奴等より顔に出ないだけだ」
「くくっ、そうかもな」
「また嫌味を言われるだろうな」
「そうでもないかもよ」
「…どういうことだ?」
意味が分からずにロイはヒューズを見る。
「あの軍医は閣下にさえも態度を変えないからな」
「はっ?
ま、まさかとは思うが…」
「若造に仕事を押し付けて威張って気に入らんと怒鳴り付けてた。
若造が気に入っている訳ではないとは言ってたが。
ひねくれ爺さんに好かれたな」
「…閣下になんてことを。
目をつけられそうで恐ろしいのだが」
「ふははっ!
まぁ、健闘を祈るよ」
「どちらに転ぶんだか分からんな」
ヒューズの報告にロイは苦笑いを浮かべた。
『閣下の補佐官が将軍が抱えていた仕事が多すぎると調整したみたいで押しつけた将軍達が青ざめてたみたいですよ』
「…司令部にいなかったはずでは?」
『とある情報通がいるんですよ』
「ほぉ?」
『うまく聞き出せましたよ』
「リーゼル大佐だからでしょうね」
スパイでも出来そうだとハボックは苦笑い。
「…どうしたんだ?」
「見舞いに行きたいってさ」
「大勢で押し掛けるのはよくないと思いまして」
「俺が我儘を言いました。
将軍、申し訳ありません!」
「はっ?
ハボック、何して…」
深々と頭を下げて謝るハボックにロイは驚く。
「ちょっ、ハボック少尉!」
「将軍が忙しかったのに。
俺、何も出来なくて。
そればかりか負担になって。
いっぱい助けてもらって。
何も恩返しが出来なくて!
上官でも年上でも頼ってください。
情けなくて弱いっスけど。
恩返しが出来ないまま、居なくならないでくださいよ!」
「…人を勝手に殺すな。
まだ生きてるし、ちょっと寝不足が続いただけだ」
「すいません」
「やれやれ、図体も態度もでかいくせにガキだな。
まったく…仕方ない奴だ。
あのな、迷惑だったら最初から世話してないぞ」
「そうかもしれませんけど!
いでっ…」
ロイにデコピンされてハボックは額を押さえて顔を上げる。
「男がいつまでウジウジしてんだ。
過ぎたことを謝っても変わらん。
そう思うなら自分の出来ることを見つけ出して動け。
それにな、部下を守るのも上官の役目だ」
「将軍…っ」
「おわっ!
おまえはまた泣くのか。
情緒不安定か!」
ため息をついてロイは苦笑いして少し乱暴にハボックの頭を撫でる。
「だ、だってぇ…
ずっとついていきます!」
「…鼻水垂らして抱きつくな。
まったく、仕方ないな」
苦笑いして中尉がハボックを引き剥がした。
肩を震わせて笑っているヒューズにロイは軽く睨む。
「よかったな、慕われていて」
「あのなぁ…」
「仲間は少ないよりも多い方がいいからな。
でも、安心した」
「はぁ?」
「おまえも人間なんだなと。
寝不足でも食わなくても平然としてるから」
「そんな訳あるか。
ほかの奴等より顔に出ないだけだ」
「くくっ、そうかもな」
「また嫌味を言われるだろうな」
「そうでもないかもよ」
「…どういうことだ?」
意味が分からずにロイはヒューズを見る。
「あの軍医は閣下にさえも態度を変えないからな」
「はっ?
ま、まさかとは思うが…」
「若造に仕事を押し付けて威張って気に入らんと怒鳴り付けてた。
若造が気に入っている訳ではないとは言ってたが。
ひねくれ爺さんに好かれたな」
「…閣下になんてことを。
目をつけられそうで恐ろしいのだが」
「ふははっ!
まぁ、健闘を祈るよ」
「どちらに転ぶんだか分からんな」
ヒューズの報告にロイは苦笑いを浮かべた。
『閣下の補佐官が将軍が抱えていた仕事が多すぎると調整したみたいで押しつけた将軍達が青ざめてたみたいですよ』
「…司令部にいなかったはずでは?」
『とある情報通がいるんですよ』
「ほぉ?」
『うまく聞き出せましたよ』
「リーゼル大佐だからでしょうね」
スパイでも出来そうだとハボックは苦笑い。