第⑬話
夢小説設定
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東方司令部と比べられないくらいの多忙で国家錬金術師の減少で尚更、ロイとセルシアの負担も大きい。
「それは?」
「将軍の私に士官学校の授業依頼だ」
「左官クラスでも珍しいのに」
「書類も増えたし、視察やら火事になる度に私を呼ぶんだからな」
『事件の調査もありますからね』
「とりあえず、少し休憩して仮眠室にどうぞ。
寝不足のままでしても進みません」
「…そうだな。
ハボック、ちゃんと見てやるから計算の書類を出しておけ」
「了解!」
様子を伺っているハボックに声を掛けてロイはセルシアを連れて仮眠室に行く。
「東方司令部でも休みは少なかったが、中央勤務はそれ以上だ。
本来なら左官クラス以下の仕事まで回って来るし、デートする余裕も店に行く時間もないな。
すまない、セルシア…」
軍服の上着を脱ぎ、ベットに入ると抱き締めた。
『大丈夫ですよ、ロイさん。
まだ時間はあります。
焦らなくていいんです。
楽しみに待ってますから。
今は寝ましょう』
「…そうだな」
やらなくてはならないこともやりたいことも沢山あって時間と身体が追いつかない。
(疲れが溜まるといつもなら嫌な夢を見るのに。
セルシアがいると見ないんだ)
柔らかな優しいぬくもりを感じながら眠りに着いた。
隣で眠っているロイの寝顔を見つめてセルシアは優しくロイの頭を撫でた。
『ロイさん、無理しないでね』
自分よりも多忙なはずなのにそれなのにいつだってロイはセルシアを気にかけてくれる。
(相変わらず、綺麗な顔。
本人に言ったら苦笑いされるだろうけど)
微笑みながらロイの寝顔を見つめて忙しくも幸せを実感する。
『ロイさん、だ~いすき』
呟いてぎゅうっと抱きつき、眠っているロイの唇にキスする。
「リーゼル大佐も大胆になったもんだな。
せめて、鍵を掛けとけよ」
『なっ!
今の見て…っ』
真っ赤になってロイの胸板に顔を埋めて隠す。
「んっ…セルシア?
どうした?」
寝起きながらも優しく甘い声で囁いてロイはセルシアの頭を撫でる。
「おまえら、似た者同士だわ」
「うぉっ!
ヒューズ…いつの間に」
(それで照れないのがロイだよな)
セルシアとヒューズを交互に見てロイは首を傾げた。
「どうしたんだ?」
「可愛いことしてたぞ」
『言わないでください!』
「…耳元で叫ばんでくれ」
『あっ、ごめんなさい』
ロイは苦笑いしてヒューズをジロリと見る。
ロイは多忙が続き、将軍クラスの会議は精神的な負担も大きい上に寝不足が続いて家にも帰れない。
軍のシャワー室と執務室でギリギリ保っている状態だ。
さすがに女性だからとセルシアは中尉に送らせて家に帰らせている。
着替えは朝にセルシアが持って来てくれるので問題ない。
「…中尉」
「将軍!
大丈夫ですか!?
ハボック少尉、来てちょうだい!」
弱々しいロイの声に中尉は慌てて身体を支える。
「中尉!?
じゃなくて、将軍!」
「私は軍医を呼んで来るから」
「分かりました」
『マスタング将軍、着替えを…
ロイさんっ!』
「寝不足と軍会議が重なって」
『お水を持って来ますね』
「いらない、から」
顔を歪めながらロイはセルシアの手を握る。
『分かりました。
ここに居ますから』
「将軍を頼みます。
毛布、借りて来ますよ」
『ありがとう』
先程よりは症状が落ち着いてロイは安堵する。
「まったく、あのクソジジィ共もあんたに仕事を押し付け過ぎだ。
いくらクソジジィ共より若くても睡眠を取らなければ貧血も起こすだろ。
大体でいい、睡眠は?」
「…3時間寝れたらいい方で」
「このバカタレ!
ぶっ倒れるに決まってんだろ。
医者命令だ、点滴終わったら家に帰れ」
「いや、しかし…」
「どうして頼ってくれないんですか。
中尉と大佐のように出来なくても俺達も出来ることがあります」
「休んでください、将軍」
『ロイさん…
大丈夫ですから帰りましょう。
お願い、だから』
セルシアに泣きつかれてはロイも言えない。
「それは?」
「将軍の私に士官学校の授業依頼だ」
「左官クラスでも珍しいのに」
「書類も増えたし、視察やら火事になる度に私を呼ぶんだからな」
『事件の調査もありますからね』
「とりあえず、少し休憩して仮眠室にどうぞ。
寝不足のままでしても進みません」
「…そうだな。
ハボック、ちゃんと見てやるから計算の書類を出しておけ」
「了解!」
様子を伺っているハボックに声を掛けてロイはセルシアを連れて仮眠室に行く。
「東方司令部でも休みは少なかったが、中央勤務はそれ以上だ。
本来なら左官クラス以下の仕事まで回って来るし、デートする余裕も店に行く時間もないな。
すまない、セルシア…」
軍服の上着を脱ぎ、ベットに入ると抱き締めた。
『大丈夫ですよ、ロイさん。
まだ時間はあります。
焦らなくていいんです。
楽しみに待ってますから。
今は寝ましょう』
「…そうだな」
やらなくてはならないこともやりたいことも沢山あって時間と身体が追いつかない。
(疲れが溜まるといつもなら嫌な夢を見るのに。
セルシアがいると見ないんだ)
柔らかな優しいぬくもりを感じながら眠りに着いた。
隣で眠っているロイの寝顔を見つめてセルシアは優しくロイの頭を撫でた。
『ロイさん、無理しないでね』
自分よりも多忙なはずなのにそれなのにいつだってロイはセルシアを気にかけてくれる。
(相変わらず、綺麗な顔。
本人に言ったら苦笑いされるだろうけど)
微笑みながらロイの寝顔を見つめて忙しくも幸せを実感する。
『ロイさん、だ~いすき』
呟いてぎゅうっと抱きつき、眠っているロイの唇にキスする。
「リーゼル大佐も大胆になったもんだな。
せめて、鍵を掛けとけよ」
『なっ!
今の見て…っ』
真っ赤になってロイの胸板に顔を埋めて隠す。
「んっ…セルシア?
どうした?」
寝起きながらも優しく甘い声で囁いてロイはセルシアの頭を撫でる。
「おまえら、似た者同士だわ」
「うぉっ!
ヒューズ…いつの間に」
(それで照れないのがロイだよな)
セルシアとヒューズを交互に見てロイは首を傾げた。
「どうしたんだ?」
「可愛いことしてたぞ」
『言わないでください!』
「…耳元で叫ばんでくれ」
『あっ、ごめんなさい』
ロイは苦笑いしてヒューズをジロリと見る。
ロイは多忙が続き、将軍クラスの会議は精神的な負担も大きい上に寝不足が続いて家にも帰れない。
軍のシャワー室と執務室でギリギリ保っている状態だ。
さすがに女性だからとセルシアは中尉に送らせて家に帰らせている。
着替えは朝にセルシアが持って来てくれるので問題ない。
「…中尉」
「将軍!
大丈夫ですか!?
ハボック少尉、来てちょうだい!」
弱々しいロイの声に中尉は慌てて身体を支える。
「中尉!?
じゃなくて、将軍!」
「私は軍医を呼んで来るから」
「分かりました」
『マスタング将軍、着替えを…
ロイさんっ!』
「寝不足と軍会議が重なって」
『お水を持って来ますね』
「いらない、から」
顔を歪めながらロイはセルシアの手を握る。
『分かりました。
ここに居ますから』
「将軍を頼みます。
毛布、借りて来ますよ」
『ありがとう』
先程よりは症状が落ち着いてロイは安堵する。
「まったく、あのクソジジィ共もあんたに仕事を押し付け過ぎだ。
いくらクソジジィ共より若くても睡眠を取らなければ貧血も起こすだろ。
大体でいい、睡眠は?」
「…3時間寝れたらいい方で」
「このバカタレ!
ぶっ倒れるに決まってんだろ。
医者命令だ、点滴終わったら家に帰れ」
「いや、しかし…」
「どうして頼ってくれないんですか。
中尉と大佐のように出来なくても俺達も出来ることがあります」
「休んでください、将軍」
『ロイさん…
大丈夫ですから帰りましょう。
お願い、だから』
セルシアに泣きつかれてはロイも言えない。