第⑬話
夢小説設定
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車のタイヤがパンクさせられたり、銃撃されたりと命の危機はなくても短気な思い込みの激しい上官なら暴走するだろう。
「貴様、報復のつもりか!」
「突然どうしたのです?」
「ふざけるな!
貴様とあの女は俺が飛ばしてやるんだからな!」
「マスタング将軍!」
「…たいしたことはない」
キレるとは思っていたが、予想以上で会って早々に胸ぐらを掴まれて殴られて突き飛ばされた。
わざと無抵抗ではあったのだが、地味に痛い。
「…何をしている?」
「また君か、マスタング将軍」
「お見苦しいとこを。
閣下、お帰りなさいませ」
立ち上がって敬礼しながらもロイは切れた口元から血が流れていた。
「手当てしてもらいなさい。
何があったか明確に話しなさい」
「それが会った早々に殴られたので」
「心当たりがないと?」
「…はい」
「閣下、多数の目撃者がいます。
間違いありません。
風の錬金術師が異動させられるという噂まで」
「コイツが俺を襲ったんだ!
昨夜に幼稚な!」
「昨夜でしたら私もリーゼル大佐も街に居ましたが?
貴方の自宅から距離はありますし、車でも1時間は掛かりますよ。
疑うのであれば、取り調べでも何でも受けます」
「マスタング将軍!」
「ふむ、とりあえずは来なさい」
ロイとセルシアと原因の上官に中尉達を始め、数人の軍人が閣下に呼ばれて行く。
閣下の命で目撃者を調べると昨夜の時間には確かにロイとセルシアは街中で多数の国民に目撃されていた。
「マスタング将軍…?
あぁ、デートしてたよ」
「あの子が婚約者かな。
アクセサリーを買っていたよ」
「すぐに帰りました?」
「いいえ、そのあとはレストランで予約したとか」
「私の店に来てくださいましたよ。
コース料理ですし、数時間は店に居ました。
席を立ったのも数分くらいですね。
外には出てませんよ。
店の造りから外に出るには裏口と正面の入口でどちらも人目につきます」
ロイとセルシアの犯行は距離も時間も無理だと判断された。
「発言、よろしいでしょうか?」
「…閣下」
「構わん」
「閣下が留守だった昨日、リーゼル大佐に北に異動辞令が」
「北…だと?」
「日付は昨日になってますが、閣下は視察に行ってましたし。
閣下のサインもありません。
無効ですよね?」
ロイは異動辞令の書類を閣下の補佐官に手渡し、補佐官が閣下に見せる。
「…無効だな。
これは偽装になるだろう」
「わ、私ではない!
コイツらが私をバカにするから!」
『きゃ…っ』
「セルシア!」
セルシアが腕を引っ張られそうになり、隣にいたロイはセルシアを抱き寄せて後ろに下げる。
ロイは咄嗟の行動ではあったが、失態だと思った。
「…ロイ。
上官を投げ飛ばしてどうするよ」
「いや、そんなつもりは!
咄嗟に出た。
これだけで気絶するか?」
「あのな、おまえみたいなデタラメ人間と一緒にするなよ。
将軍にもなって事件現場に行くのはおまえくらいだぞ?」
「待っても事件解決して来ないし」
「すいません…」
『マスタング将軍、ヒューズ中佐。
話がずれてます』
「閣下の目の前で申し訳ありません」
「…正当防衛にしておこう。
マスタング将軍、程々にな」
「はっ!
誠に申し訳ありません」
「犯人は?」
「私の口からは」
「許すから話なさい」
「上官の嫌味に対抗してしまい、それを根に思ったのかと」
『マスタング将軍ではなくて私が言い合いました』
「いえ、女性のくせにと卑劣な発言もありましたので私も対抗してしまって」
「ほぉ…」
(この上官、将軍に投げ飛ばされて気絶したままで放置だよ。
ここにいる意味あるのか?)
上官の偽装行為は犯罪なので目が覚めたら取り調べが待っているだろう。
「マスタング将軍、目立つから狙われるのは分かるが…
騒動はこれで最後にしろよ」
「申し訳ありません。
閣下にもお手数をおかけしました」
上官の騒動は噂になったが、降格する訳ではないので一時的なもので終わるだろう。
「貴様、報復のつもりか!」
「突然どうしたのです?」
「ふざけるな!
貴様とあの女は俺が飛ばしてやるんだからな!」
「マスタング将軍!」
「…たいしたことはない」
キレるとは思っていたが、予想以上で会って早々に胸ぐらを掴まれて殴られて突き飛ばされた。
わざと無抵抗ではあったのだが、地味に痛い。
「…何をしている?」
「また君か、マスタング将軍」
「お見苦しいとこを。
閣下、お帰りなさいませ」
立ち上がって敬礼しながらもロイは切れた口元から血が流れていた。
「手当てしてもらいなさい。
何があったか明確に話しなさい」
「それが会った早々に殴られたので」
「心当たりがないと?」
「…はい」
「閣下、多数の目撃者がいます。
間違いありません。
風の錬金術師が異動させられるという噂まで」
「コイツが俺を襲ったんだ!
昨夜に幼稚な!」
「昨夜でしたら私もリーゼル大佐も街に居ましたが?
貴方の自宅から距離はありますし、車でも1時間は掛かりますよ。
疑うのであれば、取り調べでも何でも受けます」
「マスタング将軍!」
「ふむ、とりあえずは来なさい」
ロイとセルシアと原因の上官に中尉達を始め、数人の軍人が閣下に呼ばれて行く。
閣下の命で目撃者を調べると昨夜の時間には確かにロイとセルシアは街中で多数の国民に目撃されていた。
「マスタング将軍…?
あぁ、デートしてたよ」
「あの子が婚約者かな。
アクセサリーを買っていたよ」
「すぐに帰りました?」
「いいえ、そのあとはレストランで予約したとか」
「私の店に来てくださいましたよ。
コース料理ですし、数時間は店に居ました。
席を立ったのも数分くらいですね。
外には出てませんよ。
店の造りから外に出るには裏口と正面の入口でどちらも人目につきます」
ロイとセルシアの犯行は距離も時間も無理だと判断された。
「発言、よろしいでしょうか?」
「…閣下」
「構わん」
「閣下が留守だった昨日、リーゼル大佐に北に異動辞令が」
「北…だと?」
「日付は昨日になってますが、閣下は視察に行ってましたし。
閣下のサインもありません。
無効ですよね?」
ロイは異動辞令の書類を閣下の補佐官に手渡し、補佐官が閣下に見せる。
「…無効だな。
これは偽装になるだろう」
「わ、私ではない!
コイツらが私をバカにするから!」
『きゃ…っ』
「セルシア!」
セルシアが腕を引っ張られそうになり、隣にいたロイはセルシアを抱き寄せて後ろに下げる。
ロイは咄嗟の行動ではあったが、失態だと思った。
「…ロイ。
上官を投げ飛ばしてどうするよ」
「いや、そんなつもりは!
咄嗟に出た。
これだけで気絶するか?」
「あのな、おまえみたいなデタラメ人間と一緒にするなよ。
将軍にもなって事件現場に行くのはおまえくらいだぞ?」
「待っても事件解決して来ないし」
「すいません…」
『マスタング将軍、ヒューズ中佐。
話がずれてます』
「閣下の目の前で申し訳ありません」
「…正当防衛にしておこう。
マスタング将軍、程々にな」
「はっ!
誠に申し訳ありません」
「犯人は?」
「私の口からは」
「許すから話なさい」
「上官の嫌味に対抗してしまい、それを根に思ったのかと」
『マスタング将軍ではなくて私が言い合いました』
「いえ、女性のくせにと卑劣な発言もありましたので私も対抗してしまって」
「ほぉ…」
(この上官、将軍に投げ飛ばされて気絶したままで放置だよ。
ここにいる意味あるのか?)
上官の偽装行為は犯罪なので目が覚めたら取り調べが待っているだろう。
「マスタング将軍、目立つから狙われるのは分かるが…
騒動はこれで最後にしろよ」
「申し訳ありません。
閣下にもお手数をおかけしました」
上官の騒動は噂になったが、降格する訳ではないので一時的なもので終わるだろう。