第⑬話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
執務室に戻ってからもロイはクスクスと笑う。
「くくっ、びびってたな」
『脅しすぎでは?
あんな暴言を言ったわりには青ざめて顔が引きつっていて格好悪かったですね』
「いや、何を呑気な…」
『ハボック少尉、マスタング将軍がモテる理由は分かる?』
「はっ?
顔と地位?」
『だから、モテないのよ。
芯がしっかりしてるから』
「芯…?」
『何があっても動揺しても答えを出す。
そういう人についていきたくなるものなの。
だから、そういう上官になりなさい』
「何で急に…
最後みたいに!」
「ハボック少尉、泣かないの」
「泣いてません!」
半泣きになってるハボックに苦笑いする。
『安心して、あんな卑怯な上官の罠にハマらないから。
むしろ、罠に引っ掛かってくれたわ』
「はぁ?」
『話の続きだけど、ある程度の地位は持ちなさい』
「な、何で…?」
『きっと私は大佐の地位が限界』
「えっ?」
『女の私と中尉は左官が限界なの』
「そう…ですね」
悲しそうに笑うセルシアと頷く中尉に否定しないロイにこれが現実なんだとハボックは理解する。
『私は国家錬金術師で閣下のお気に入りだから大佐の地位まで来た。
面倒で断ってたのもあるけどね。
閣下が気に入っているのも両親が理由であとは唯一の女性の国家錬金術師だからだろうし。
ヒューズ中佐はきっと友人だから同じ隊にはされない。
だから、男の貴方達が地位を上げて将軍の力にならないと』
「…はい」
若くして大佐の地位になっただけあるなと改めて実感する。
ヒューズは早足でロイの執務室に駆けつける。
「ロイっ!
リーゼル大佐が北に異動辞令が出たって」
「あぁ、書類はある」
「…この書類」
「気づいたか。
上官の仕業だろうな」
「これは強引にでも進めるんじゃないか?」
「閣下が戻るのは明日。
それまでに時間稼ぎは必要だな」
ニヤリと笑うロイにヒューズは苦笑いする。
「将軍!」
「北に異動って」
「よし、全員が集まったな。
大暴れしてやろうか」
「お、俺も?」
「もちろん。
誤解して殴ろうとした奴を許してやったよな」
「それを言われると…」
ヒューズは逃げれずに巻き込まれてしまう。
「では、作戦に行きますか」
「了解!」
(おまえらは慣れすぎだろ。
俺、部外者なのに)
慣れているマスタング隊にヒューズは苦笑い。
「誰だ!
くっそ、何なんだ!」
正体がバレないように怪我させないレベルで原因の上官を狙う。
「このネックレスもよく似合うよ」
『そう?』
「では、これも頂くよ。
先程のアクセサリーも包んでくれ」
「ありがとうございます!
お買い会計はこちらで」
最も疑われるロイとセルシアは街中で多数の目撃者を作った。
「くくっ、びびってたな」
『脅しすぎでは?
あんな暴言を言ったわりには青ざめて顔が引きつっていて格好悪かったですね』
「いや、何を呑気な…」
『ハボック少尉、マスタング将軍がモテる理由は分かる?』
「はっ?
顔と地位?」
『だから、モテないのよ。
芯がしっかりしてるから』
「芯…?」
『何があっても動揺しても答えを出す。
そういう人についていきたくなるものなの。
だから、そういう上官になりなさい』
「何で急に…
最後みたいに!」
「ハボック少尉、泣かないの」
「泣いてません!」
半泣きになってるハボックに苦笑いする。
『安心して、あんな卑怯な上官の罠にハマらないから。
むしろ、罠に引っ掛かってくれたわ』
「はぁ?」
『話の続きだけど、ある程度の地位は持ちなさい』
「な、何で…?」
『きっと私は大佐の地位が限界』
「えっ?」
『女の私と中尉は左官が限界なの』
「そう…ですね」
悲しそうに笑うセルシアと頷く中尉に否定しないロイにこれが現実なんだとハボックは理解する。
『私は国家錬金術師で閣下のお気に入りだから大佐の地位まで来た。
面倒で断ってたのもあるけどね。
閣下が気に入っているのも両親が理由であとは唯一の女性の国家錬金術師だからだろうし。
ヒューズ中佐はきっと友人だから同じ隊にはされない。
だから、男の貴方達が地位を上げて将軍の力にならないと』
「…はい」
若くして大佐の地位になっただけあるなと改めて実感する。
ヒューズは早足でロイの執務室に駆けつける。
「ロイっ!
リーゼル大佐が北に異動辞令が出たって」
「あぁ、書類はある」
「…この書類」
「気づいたか。
上官の仕業だろうな」
「これは強引にでも進めるんじゃないか?」
「閣下が戻るのは明日。
それまでに時間稼ぎは必要だな」
ニヤリと笑うロイにヒューズは苦笑いする。
「将軍!」
「北に異動って」
「よし、全員が集まったな。
大暴れしてやろうか」
「お、俺も?」
「もちろん。
誤解して殴ろうとした奴を許してやったよな」
「それを言われると…」
ヒューズは逃げれずに巻き込まれてしまう。
「では、作戦に行きますか」
「了解!」
(おまえらは慣れすぎだろ。
俺、部外者なのに)
慣れているマスタング隊にヒューズは苦笑い。
「誰だ!
くっそ、何なんだ!」
正体がバレないように怪我させないレベルで原因の上官を狙う。
「このネックレスもよく似合うよ」
『そう?』
「では、これも頂くよ。
先程のアクセサリーも包んでくれ」
「ありがとうございます!
お買い会計はこちらで」
最も疑われるロイとセルシアは街中で多数の目撃者を作った。