第⑨話
夢小説設定
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大佐は執務室のドアを開け、一瞬硬直したあと黙ってドアを閉めた。
フュリーと目が合ったが、それさえも無視した。
『大佐…?』
不思議そうにセルシアが首を傾げ、執務室のドアを開けた。
大佐同様に静かにドアを閉めた。
「大佐、中佐、現実拒否をしないでください」
「‥‥中尉」
「はい」
「私は書類を溜めていたかな?」
微かに大佐の顔が引きつっていた。
「…溜めてませんね。
地方の上官からの書類が重なったようで」
さすがの中尉も気まずそうに歯切れが悪かった。
思わず、中尉も書類を取りに行く際に確認してしまったくらいの量だ。
「…逃げようか」
『そうですね、2人で逃げるのも悪くないですから』
「バカなことを言ってないでさっさと入ってくださいよ」
「中佐も大佐の言葉に乗らんでください」
「こんな時にどこに行くつもりなんですか…」
ため息をつきながら渋々ながら執務室に入る。
大量の書類をセルシアは確認する。
「中佐、何をやってるんですか?」
『ハボック少尉、必要な資料はここに書いたから』
「さすがですね」
「確認しただけでどの資料が必要か分かるんですか?」
『頭に入ってるからね』
ハボックがセルシアに手渡されたメモを受け取り、資料室に向かう。
『私も自分の仕事が終えたら手伝いますから、元気出してください』
セルシアは大佐の頬にキスし、微笑んだ。
大佐は驚いたが、すぐに口元が緩む。
『コーヒーを淹れて来ますから』
「ありがとう」
大佐の為に出勤してすぐにコーヒーを淹れるのがセルシアの日課になっていた。
「一向に減らない気がする…」
「減ってはいますが、量が量だけに目の錯覚といいますか‥‥」
大佐が終わらせた書類を中尉は確認しつつ、少し気遣う。
今すぐにでも放り投げたい気分だった。
「許されるなら、全部燃やしたいな。
まぁ、そんなことが出来ないのは分かっているが」
「…少し休みましょうか」
「休んだところで減らないんだ」
ため息をつき、不満を口にする。
『大佐、コーヒーです』
「ありがとう」
セルシアは自分の席に着いた。
「大佐よりは少ないですけど、中佐も書類が多いですね」
『バカな上官の嫌味だからね。
それしか脳にないバカなのよ』
「中佐…ι」
大佐に対する嫌味に怒っているんだなとハボック達は理解し、苦笑いを浮かべた。
『まぁ、相手にするだけ無駄なんだけど。
大佐や私はああいう人達にとっては厄介で目障りなんでしょ。
だから、足を引っ張ることしか考えられないってことかしらね』
大佐以上に怒らしたら怖い人物かもしれないとセルシアを見て思ってしまう。
フュリーと目が合ったが、それさえも無視した。
『大佐…?』
不思議そうにセルシアが首を傾げ、執務室のドアを開けた。
大佐同様に静かにドアを閉めた。
「大佐、中佐、現実拒否をしないでください」
「‥‥中尉」
「はい」
「私は書類を溜めていたかな?」
微かに大佐の顔が引きつっていた。
「…溜めてませんね。
地方の上官からの書類が重なったようで」
さすがの中尉も気まずそうに歯切れが悪かった。
思わず、中尉も書類を取りに行く際に確認してしまったくらいの量だ。
「…逃げようか」
『そうですね、2人で逃げるのも悪くないですから』
「バカなことを言ってないでさっさと入ってくださいよ」
「中佐も大佐の言葉に乗らんでください」
「こんな時にどこに行くつもりなんですか…」
ため息をつきながら渋々ながら執務室に入る。
大量の書類をセルシアは確認する。
「中佐、何をやってるんですか?」
『ハボック少尉、必要な資料はここに書いたから』
「さすがですね」
「確認しただけでどの資料が必要か分かるんですか?」
『頭に入ってるからね』
ハボックがセルシアに手渡されたメモを受け取り、資料室に向かう。
『私も自分の仕事が終えたら手伝いますから、元気出してください』
セルシアは大佐の頬にキスし、微笑んだ。
大佐は驚いたが、すぐに口元が緩む。
『コーヒーを淹れて来ますから』
「ありがとう」
大佐の為に出勤してすぐにコーヒーを淹れるのがセルシアの日課になっていた。
「一向に減らない気がする…」
「減ってはいますが、量が量だけに目の錯覚といいますか‥‥」
大佐が終わらせた書類を中尉は確認しつつ、少し気遣う。
今すぐにでも放り投げたい気分だった。
「許されるなら、全部燃やしたいな。
まぁ、そんなことが出来ないのは分かっているが」
「…少し休みましょうか」
「休んだところで減らないんだ」
ため息をつき、不満を口にする。
『大佐、コーヒーです』
「ありがとう」
セルシアは自分の席に着いた。
「大佐よりは少ないですけど、中佐も書類が多いですね」
『バカな上官の嫌味だからね。
それしか脳にないバカなのよ』
「中佐…ι」
大佐に対する嫌味に怒っているんだなとハボック達は理解し、苦笑いを浮かべた。
『まぁ、相手にするだけ無駄なんだけど。
大佐や私はああいう人達にとっては厄介で目障りなんでしょ。
だから、足を引っ張ることしか考えられないってことかしらね』
大佐以上に怒らしたら怖い人物かもしれないとセルシアを見て思ってしまう。