第⑨話
夢小説設定
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ロイの額の微かな汗を拭うと抱き締められ、その腕は微かに震えていた。
セルシアは孤独と闘っていたことを改めて実感する。
『離れろと言われても側にいますけど』
「…過去の夢を見たんだ。
嫌な、悪夢のような日々を」
基本的なことを言わなくてもそれがイシュヴァールのことだと分かった。
「セルシア…」
『んっ…んぅ…
ふぁ…ロイさ…っ///』
ぬくもりを感じたくてロイはいつもより強く抱き締め、振り払うかのようにキスした。
セルシアは抵抗も嫌がる様子もなく、どんなロイも受け入れていた。
「‥‥すまない」
『大丈夫ですよ』
セルシアは微笑み、ぎこちなくロイの髪に触れる。
いつもロイが撫でてくれるように優しく頭を撫でた。
「…側に居ない方がいいぞ。
何をするか分からんからな」
『構いません』
「な、に…?」
『ロイさんになら、何をされても受け入れます』
「‥‥馬鹿者」
ロイの声色が少し優しくなったことにセルシアは理解する。
ロイの手をひき、セルシアは寝室に戻って行く。
『眠らないと明日が辛くなりますよ』
「…構わん」
『寝るのが怖いですか?
大丈夫です、今度はいい夢を見ます。
私がずっと側にいます。
夢の中でも一緒に居れるように…』
セルシアはロイの手を握る。
「…セルシア。
寝るまででいい、膝枕してくれないか?」
『はい』
ベットに座り、ロイを膝枕する。
風邪をひかないようにロイの身体にはきちんと布団を掛ける辺りはセルシアだ。
しっかりと手は繋いだまま…。
「…情けなくて格好悪いな」
『そうですか?
誰もが思うことも私は思わないくらいですから、私は変わっているのでそう思いませんよ。
人はずっと強く生きてられる生き物でも、1人で生きられるほど強くはありません。
支えられ、弱気になるのですから。
弱さを見せない為に強気になる。
でも、ロイさんの強気は弱さではなくて優しい強さです。
悪夢が起きない為に、起こさないように目指すのでしょう?
大丈夫、悪夢はもう見ません』
「‥‥セルシア」
優しく手のぬくもりに目を閉じた。
セルシアはいつだってロイの心に寄り添い、支えようとしてくれている。
『大丈夫そう、かな。
おやすみなさい、ロイさん』
ロイの顔を覗き込み、うっすらと濡れた涙の痕を拭う。
「う、ぅん…」
(起きちゃうかな。
それにしても、これだけでも色気があるロイさんって…)
色気では絶対に敵わないとセルシアは思う。
起こさないように抜け出し、ロイの頭に枕をしてセルシアは甘えるように抱きついて同じベットで眠る。
『ロイさんっ!
遅刻します!!
ごめんなさい、私も寝過ごしました!!』
「うっわ!!?」
セルシアも寝癖があり、今起きて時間を見て慌ててロイを起こした。
「とにかく、支度をしないと!」
『ごめんなさ~い!!
きゃあっ!?』
ドテンッと思いきり転ぶセルシア。
「落ち着け、セルシア。
中尉に連絡して…」
ドアの開く音がして振り返る。
「おはようございます、大佐、中佐。
その様子だと支度はまだですね?」
「『‥‥ハイ』」
(上官2人を怯えさせる中尉って…ι)
運転手役でついて来たハボックは苦笑いした。
中尉が怖いので口出さずにいた。
セルシアは孤独と闘っていたことを改めて実感する。
『離れろと言われても側にいますけど』
「…過去の夢を見たんだ。
嫌な、悪夢のような日々を」
基本的なことを言わなくてもそれがイシュヴァールのことだと分かった。
「セルシア…」
『んっ…んぅ…
ふぁ…ロイさ…っ///』
ぬくもりを感じたくてロイはいつもより強く抱き締め、振り払うかのようにキスした。
セルシアは抵抗も嫌がる様子もなく、どんなロイも受け入れていた。
「‥‥すまない」
『大丈夫ですよ』
セルシアは微笑み、ぎこちなくロイの髪に触れる。
いつもロイが撫でてくれるように優しく頭を撫でた。
「…側に居ない方がいいぞ。
何をするか分からんからな」
『構いません』
「な、に…?」
『ロイさんになら、何をされても受け入れます』
「‥‥馬鹿者」
ロイの声色が少し優しくなったことにセルシアは理解する。
ロイの手をひき、セルシアは寝室に戻って行く。
『眠らないと明日が辛くなりますよ』
「…構わん」
『寝るのが怖いですか?
大丈夫です、今度はいい夢を見ます。
私がずっと側にいます。
夢の中でも一緒に居れるように…』
セルシアはロイの手を握る。
「…セルシア。
寝るまででいい、膝枕してくれないか?」
『はい』
ベットに座り、ロイを膝枕する。
風邪をひかないようにロイの身体にはきちんと布団を掛ける辺りはセルシアだ。
しっかりと手は繋いだまま…。
「…情けなくて格好悪いな」
『そうですか?
誰もが思うことも私は思わないくらいですから、私は変わっているのでそう思いませんよ。
人はずっと強く生きてられる生き物でも、1人で生きられるほど強くはありません。
支えられ、弱気になるのですから。
弱さを見せない為に強気になる。
でも、ロイさんの強気は弱さではなくて優しい強さです。
悪夢が起きない為に、起こさないように目指すのでしょう?
大丈夫、悪夢はもう見ません』
「‥‥セルシア」
優しく手のぬくもりに目を閉じた。
セルシアはいつだってロイの心に寄り添い、支えようとしてくれている。
『大丈夫そう、かな。
おやすみなさい、ロイさん』
ロイの顔を覗き込み、うっすらと濡れた涙の痕を拭う。
「う、ぅん…」
(起きちゃうかな。
それにしても、これだけでも色気があるロイさんって…)
色気では絶対に敵わないとセルシアは思う。
起こさないように抜け出し、ロイの頭に枕をしてセルシアは甘えるように抱きついて同じベットで眠る。
『ロイさんっ!
遅刻します!!
ごめんなさい、私も寝過ごしました!!』
「うっわ!!?」
セルシアも寝癖があり、今起きて時間を見て慌ててロイを起こした。
「とにかく、支度をしないと!」
『ごめんなさ~い!!
きゃあっ!?』
ドテンッと思いきり転ぶセルシア。
「落ち着け、セルシア。
中尉に連絡して…」
ドアの開く音がして振り返る。
「おはようございます、大佐、中佐。
その様子だと支度はまだですね?」
「『‥‥ハイ』」
(上官2人を怯えさせる中尉って…ι)
運転手役でついて来たハボックは苦笑いした。
中尉が怖いので口出さずにいた。