第⑨話
夢小説設定
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ロイに自ら触れるのは些細なことでもドキドキするが、それでも世話を焼いてしまう。
ロイがだらしない訳でもないが、どうしても気になってしまう。
『はい、終わりましたよ』
「ありがとう。
夕食にしようか」
『はい』
セルシアはタオルを洗濯機に入れ、スープを温め直した。
器に今夜の食事を盛り、テーブルに並べてゆく。
そんなに何品も作っている訳ではないが、味や見た目に飽きないように工夫してる。
ロイはいつも些細な変化に気づき、褒めてくれる。
些細なことに気づくが故に誤魔化せないこともあるのだが。
『ごめんなさい、少し味つけが濃いかもしれません』
「大丈夫だよ」
どんな失敗も受け止めてくれ、怒ることもない。
それは恋人でないからかもしれない。
同棲までして、恋人でないと言い切るロイとセルシアも凄いが。
緊張はしているが、安心感もあっていつも先に寝てしまうのはセルシア。
苦笑いしながらロイがいつもセルシアを抱き締めて眠る。
「…っ!!」
ロイは飛び起き、荒い息を整えながら隣で眠っているセルシアに安堵する。
そっと起こさないようにベットから出ると寝室を出た。
滅多に吸わない煙草を口にした。
「‥‥不味いな」
苦笑いし、夢の内容に唇を噛み締めた。
イシュヴァール戦の悪夢…。
ふとセルシアは目を覚まし、隣に寝ていたロイがいないことに気づく。
トイレかとも思ったが、シーツが冷えていて何だか違和感を感じて起きた。
『…ロイさん?』
「起こしてしまったか?」
微笑んではいるが、その微笑みが悲しそうでセルシアはロイを見つめた。
優しい瞳の奥にある悲しさに…。
セルシアはロイの隣に座り、ぴったりとくっつく。
滅多にこんなことをしないのでロイは戸惑う。
「セルシア…?」
『‥‥っ‥』
(そうか、この子は…)
ロイの腰にセルシアがぎゅうっと抱きついた。
敏感に気づき、力になりたくて何かしようとしてるのだとロイは理解した。
「煙草の臭い、嫌いなのだろう?」
『…ロイさんだからいいんです』
「何だ、それは」
苦笑いし、ロイが煙草を揉み消した。
『‥‥嫌な夢でも見たんですか?』
「…どうしてそう思う?」
『何となく、です。
ロイさんのこと、すべてを理解しているとは言いません。
けど、ロイさんのことは見てますから。
分かりますよ。
苦しみを話したくなければ聞きません。
私はどんなことがあってもロイさんの味方です。
貴方を独りにはしませんから』
「………。」
『情けない姿だって、私には愛しく思えますから。
私、しつこいんですよ。
側に居ますから。
それとも、今は1人になりたいですか?』
ロイは忠実なセルシアを愛しく感じ、ぬくもりに安堵した。
ロイがだらしない訳でもないが、どうしても気になってしまう。
『はい、終わりましたよ』
「ありがとう。
夕食にしようか」
『はい』
セルシアはタオルを洗濯機に入れ、スープを温め直した。
器に今夜の食事を盛り、テーブルに並べてゆく。
そんなに何品も作っている訳ではないが、味や見た目に飽きないように工夫してる。
ロイはいつも些細な変化に気づき、褒めてくれる。
些細なことに気づくが故に誤魔化せないこともあるのだが。
『ごめんなさい、少し味つけが濃いかもしれません』
「大丈夫だよ」
どんな失敗も受け止めてくれ、怒ることもない。
それは恋人でないからかもしれない。
同棲までして、恋人でないと言い切るロイとセルシアも凄いが。
緊張はしているが、安心感もあっていつも先に寝てしまうのはセルシア。
苦笑いしながらロイがいつもセルシアを抱き締めて眠る。
「…っ!!」
ロイは飛び起き、荒い息を整えながら隣で眠っているセルシアに安堵する。
そっと起こさないようにベットから出ると寝室を出た。
滅多に吸わない煙草を口にした。
「‥‥不味いな」
苦笑いし、夢の内容に唇を噛み締めた。
イシュヴァール戦の悪夢…。
ふとセルシアは目を覚まし、隣に寝ていたロイがいないことに気づく。
トイレかとも思ったが、シーツが冷えていて何だか違和感を感じて起きた。
『…ロイさん?』
「起こしてしまったか?」
微笑んではいるが、その微笑みが悲しそうでセルシアはロイを見つめた。
優しい瞳の奥にある悲しさに…。
セルシアはロイの隣に座り、ぴったりとくっつく。
滅多にこんなことをしないのでロイは戸惑う。
「セルシア…?」
『‥‥っ‥』
(そうか、この子は…)
ロイの腰にセルシアがぎゅうっと抱きついた。
敏感に気づき、力になりたくて何かしようとしてるのだとロイは理解した。
「煙草の臭い、嫌いなのだろう?」
『…ロイさんだからいいんです』
「何だ、それは」
苦笑いし、ロイが煙草を揉み消した。
『‥‥嫌な夢でも見たんですか?』
「…どうしてそう思う?」
『何となく、です。
ロイさんのこと、すべてを理解しているとは言いません。
けど、ロイさんのことは見てますから。
分かりますよ。
苦しみを話したくなければ聞きません。
私はどんなことがあってもロイさんの味方です。
貴方を独りにはしませんから』
「………。」
『情けない姿だって、私には愛しく思えますから。
私、しつこいんですよ。
側に居ますから。
それとも、今は1人になりたいですか?』
ロイは忠実なセルシアを愛しく感じ、ぬくもりに安堵した。