第⑨話
夢小説設定
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事件はあっという間に中尉が片付けてしまった。
「余計なことをしてくれるな。
事件を起こして仕事が増えるだけだ」
増えた書類に大佐が文句を言う。
「大佐、手を動かしてください。
中佐にばかりさせているのはどこの誰ですか」
「う‥‥」
『大佐、こちらにサインを』
「分かった」
「中佐も自ら手伝わないでくださいっ!」
『私の仕事は終わったから。
大佐の仕事が終わった方が中尉的にも助かるんじゃない?』
「そうですけど…」
『嫌味を言うバカな上官にさえ見られなければ平気よ。
グラマン将軍なら笑うだけだし』
「…見られたのですか?」
『あら、どうだったかしら』
「とぼけないでください」
『過去のことよ』
呆れたように中尉がため息をつく。
最近ではセルシアに口では敵わない中尉だった。
仕事をしないよりはいいだろうと中尉は書類を確認してゆく。
「とりあえず、それが終わりましたら昼休憩して構いませんので。
私は提出して来ますから」
中尉は書類を抱えて執務室から出た。
「中佐、グラマン将軍に本当に見られたんですか?」
『…仕事を手伝っているとこ以外なら』
「何を見られたんですか?」
『‥‥キス』
「「はぁっ!!?」」
セルシアは照れたように苦笑いする。
「セルシア、今日は何かな?」
『何だと思いますか?』
クスクスと楽しそうにセルシアが笑う。
お弁当の中身は大佐の好物が必ず1種類は入っている。
(だから、奥さんだよ、奥さん…)
(見せつけるようにイチャつかないで欲しいな)
(これは果たして無意識なのだろうか)
ハボック達はため息をついた。
事件がなければ、書類の仕事を済ませたなら定時に帰れる。
「リーゼル中佐が来てから真面目だな」
「…だな」
「まぁ、それで定時に帰るんですからいいじゃないですか」
「それもそうだな」
ハボック達も帰る支度をする。
事件や事故がなければ、仕事を終えたなら帰れる。
大佐の場合は嫌味の不必要な大量の書類があるので別だが。
「では、お先に」
『お疲れ様』
中尉を護衛に大佐と共に帰るセルシア。
大佐に手を握られて歩く。
周りからの視線は気になるが、注意しても無駄なので言わない。
上官だとセルシアが気にするので大佐が先に車に乗り込む。
手を差し出されるのは相変わらずだが。
大佐の手を借りて車に乗り込む。
中尉に見送られて車から出る。
小雨が降っていてセルシアはロイが濡れないように傘を差していた。
部屋に入るとロイはセルシアの髪に触れた。
『大佐?』
「‥‥濡れている」
『たいしたことありませんよ』
「…名前」
『あ、ロイさん』
「風邪をひく。
先に風呂に入って来なさい」
『でも‥‥』
「構わないから」
心配そうに見つめられ、セルシアは逆らえずに頷く。
(あんな瞳で見つめられたら、何も言えなくなる…)
着替えを持ってお風呂場に行き、ドアを閉めると真っ赤な顔で座り込んだ。
『…っくしゅ!
本当に風邪ひいちゃう』
小さなクシャミをし、セルシアはお風呂に入る準備をする。
未だにドキドキして慣れないセルシア。
(お風呂もキッチンも大きいし、さすがだよね。
私の部屋とは違って使いやすいんだもん)
緊張しつつも、ずっとここに居たいと思ってしまう。
これだけは唯一、スカーに感謝と思ってしまい、セルシアは苦笑いした。
「余計なことをしてくれるな。
事件を起こして仕事が増えるだけだ」
増えた書類に大佐が文句を言う。
「大佐、手を動かしてください。
中佐にばかりさせているのはどこの誰ですか」
「う‥‥」
『大佐、こちらにサインを』
「分かった」
「中佐も自ら手伝わないでくださいっ!」
『私の仕事は終わったから。
大佐の仕事が終わった方が中尉的にも助かるんじゃない?』
「そうですけど…」
『嫌味を言うバカな上官にさえ見られなければ平気よ。
グラマン将軍なら笑うだけだし』
「…見られたのですか?」
『あら、どうだったかしら』
「とぼけないでください」
『過去のことよ』
呆れたように中尉がため息をつく。
最近ではセルシアに口では敵わない中尉だった。
仕事をしないよりはいいだろうと中尉は書類を確認してゆく。
「とりあえず、それが終わりましたら昼休憩して構いませんので。
私は提出して来ますから」
中尉は書類を抱えて執務室から出た。
「中佐、グラマン将軍に本当に見られたんですか?」
『…仕事を手伝っているとこ以外なら』
「何を見られたんですか?」
『‥‥キス』
「「はぁっ!!?」」
セルシアは照れたように苦笑いする。
「セルシア、今日は何かな?」
『何だと思いますか?』
クスクスと楽しそうにセルシアが笑う。
お弁当の中身は大佐の好物が必ず1種類は入っている。
(だから、奥さんだよ、奥さん…)
(見せつけるようにイチャつかないで欲しいな)
(これは果たして無意識なのだろうか)
ハボック達はため息をついた。
事件がなければ、書類の仕事を済ませたなら定時に帰れる。
「リーゼル中佐が来てから真面目だな」
「…だな」
「まぁ、それで定時に帰るんですからいいじゃないですか」
「それもそうだな」
ハボック達も帰る支度をする。
事件や事故がなければ、仕事を終えたなら帰れる。
大佐の場合は嫌味の不必要な大量の書類があるので別だが。
「では、お先に」
『お疲れ様』
中尉を護衛に大佐と共に帰るセルシア。
大佐に手を握られて歩く。
周りからの視線は気になるが、注意しても無駄なので言わない。
上官だとセルシアが気にするので大佐が先に車に乗り込む。
手を差し出されるのは相変わらずだが。
大佐の手を借りて車に乗り込む。
中尉に見送られて車から出る。
小雨が降っていてセルシアはロイが濡れないように傘を差していた。
部屋に入るとロイはセルシアの髪に触れた。
『大佐?』
「‥‥濡れている」
『たいしたことありませんよ』
「…名前」
『あ、ロイさん』
「風邪をひく。
先に風呂に入って来なさい」
『でも‥‥』
「構わないから」
心配そうに見つめられ、セルシアは逆らえずに頷く。
(あんな瞳で見つめられたら、何も言えなくなる…)
着替えを持ってお風呂場に行き、ドアを閉めると真っ赤な顔で座り込んだ。
『…っくしゅ!
本当に風邪ひいちゃう』
小さなクシャミをし、セルシアはお風呂に入る準備をする。
未だにドキドキして慣れないセルシア。
(お風呂もキッチンも大きいし、さすがだよね。
私の部屋とは違って使いやすいんだもん)
緊張しつつも、ずっとここに居たいと思ってしまう。
これだけは唯一、スカーに感謝と思ってしまい、セルシアは苦笑いした。