第⑧話
夢小説設定
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恥ずかしくて思わず、俯いてしまう。
「ずっとこうしてもいられんな」
『軍服は向こうに用意してありますから。
シャワー浴びて着替えてください。
中尉が迎えに来ますから遅刻は出来ませんよ?』
「準備がいいな」
ロイの膝から降りると振り返り、にっこりとセルシアは微笑んで寝室から出て行く。
ロイがシャワーを浴びている間にセルシアは朝食を温め直していた。
通常勤務に加えて捜索など行われているが、スカーの行方は未だ不明。
だからと言って慌てても見つかるはずもない。
通常通りではあるが、警備は厳重で警戒も怠らない。
慌てずにいざという時に行動に移せばいいのだ。
そう思っていても行動に移せるのは限られた人で上層部の連中でさえも慌てて部下を見捨てて逃げる者もいるのだから。
どの上官についていくかも重要。
物音がして振り返るより先に後ろから抱き締められる。
「うまそうだな」
『ロイさん…!
び、びっくりした‥‥』
「あぁ、それはすまない」
『…髪跳ねてます。
これで大丈夫です』
ロイの腕が緩められると振り返り、背伸びして前髪を直した。
「………。」
『ロイさん…?』
「あ、いや、朝食を頂こうか」
『はい』
(‥‥やっぱり天然だな。
さすがに不意討ちで少し驚いたが)
席に着き、セルシアの後ろ姿を見ながら思わず、ロイは苦笑いした。
『どうかしましたか?』
「いや、何でもないよ。
相変わらず、うまそうだな」
セルシアは嬉しそうに微笑む。
『今日も寒いので、スープも作りました。
朝からは沢山食べれないだろうし、胃に負担をかけないようにサッパリとした味付けにしました』
「胃に負担って…
私は病人や老人か?ι」
『あ、いえ、違いますよ。
忙しくなると胃の調子も悪くなりますし』
「…そういうことか。
ありがとう」
『はい』
「うん、うまいな」
『よかったです』
幸せそうに微笑みながらセルシアは朝食を食べていた。
他愛ない会話を交わしながら楽しい朝食。
よほどでない限り、家で仕事の話はしないようにしている。
暗くなるのは分かりきっているから。
口には出さずともそれは理解し合ってる。
仲間の話はまた別だが…。
「そういえば、ハボックはまた振られたらしいな」
『そんなこと言ってましたね。
喚いていたら中尉に仕事しなさいって怒られたともブレダ少尉が言ってました』
「忙しい時だったから余計だろうな」
『振られた上に怒られたのはさすがに可哀想と思いました。
確か、お花屋さんの娘でしたっけ?』
「私が聞いたのはケーキ屋の娘さんだったが」
『「………。」』
顔を見合わせて首を傾げる。
「もしかして、どちらにも振られたのか?
いつ聞いたっけな」
『私は2週間前だったかと』
「私は1週間前だと思うが…」
『立ち直りが早いですからね…』
「‥‥可能性としてはあるな」
想像がつき、苦笑いを浮かべる。
「ずっとこうしてもいられんな」
『軍服は向こうに用意してありますから。
シャワー浴びて着替えてください。
中尉が迎えに来ますから遅刻は出来ませんよ?』
「準備がいいな」
ロイの膝から降りると振り返り、にっこりとセルシアは微笑んで寝室から出て行く。
ロイがシャワーを浴びている間にセルシアは朝食を温め直していた。
通常勤務に加えて捜索など行われているが、スカーの行方は未だ不明。
だからと言って慌てても見つかるはずもない。
通常通りではあるが、警備は厳重で警戒も怠らない。
慌てずにいざという時に行動に移せばいいのだ。
そう思っていても行動に移せるのは限られた人で上層部の連中でさえも慌てて部下を見捨てて逃げる者もいるのだから。
どの上官についていくかも重要。
物音がして振り返るより先に後ろから抱き締められる。
「うまそうだな」
『ロイさん…!
び、びっくりした‥‥』
「あぁ、それはすまない」
『…髪跳ねてます。
これで大丈夫です』
ロイの腕が緩められると振り返り、背伸びして前髪を直した。
「………。」
『ロイさん…?』
「あ、いや、朝食を頂こうか」
『はい』
(‥‥やっぱり天然だな。
さすがに不意討ちで少し驚いたが)
席に着き、セルシアの後ろ姿を見ながら思わず、ロイは苦笑いした。
『どうかしましたか?』
「いや、何でもないよ。
相変わらず、うまそうだな」
セルシアは嬉しそうに微笑む。
『今日も寒いので、スープも作りました。
朝からは沢山食べれないだろうし、胃に負担をかけないようにサッパリとした味付けにしました』
「胃に負担って…
私は病人や老人か?ι」
『あ、いえ、違いますよ。
忙しくなると胃の調子も悪くなりますし』
「…そういうことか。
ありがとう」
『はい』
「うん、うまいな」
『よかったです』
幸せそうに微笑みながらセルシアは朝食を食べていた。
他愛ない会話を交わしながら楽しい朝食。
よほどでない限り、家で仕事の話はしないようにしている。
暗くなるのは分かりきっているから。
口には出さずともそれは理解し合ってる。
仲間の話はまた別だが…。
「そういえば、ハボックはまた振られたらしいな」
『そんなこと言ってましたね。
喚いていたら中尉に仕事しなさいって怒られたともブレダ少尉が言ってました』
「忙しい時だったから余計だろうな」
『振られた上に怒られたのはさすがに可哀想と思いました。
確か、お花屋さんの娘でしたっけ?』
「私が聞いたのはケーキ屋の娘さんだったが」
『「………。」』
顔を見合わせて首を傾げる。
「もしかして、どちらにも振られたのか?
いつ聞いたっけな」
『私は2週間前だったかと』
「私は1週間前だと思うが…」
『立ち直りが早いですからね…』
「‥‥可能性としてはあるな」
想像がつき、苦笑いを浮かべる。