第⑧話
夢小説設定
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大佐の執務室で2人きりの空間。
仕事が済んでいて、注意をする中尉も今はいない。
大佐は半ば脅しに近く、ハボック達に“邪魔するな”と言ってセルシアを連れて行った。
「またイチャついてるんですかね?」
「邪魔しないのが身の為でしょうな」
「…ですね」
「イチャついてるで終わってるか?
あの大佐だぞ?」
「ハボック少尉、いくら大佐でも…」
「そういえば、さっきから隣で物音もしないな」
「「………。」」
ハボックに続き、ブレダの発言。
顔を見合わせて黙り込み、立ち上がって大佐の執務室のドアに耳を当てる。
「何か聞こえますか?」
「いや‥‥」
「聞こえないな」
「大佐に怒られるのでは…」
「じゃあ、おまえは気にならないのか?」
「大佐がキス以上しない訳ないだろ」
先程からハボックは大佐がいないからと失礼な発言ばかりだ。
その頃、大佐の執務室では…。
セルシアが大佐の膝に乗せられ、抱き締められていた。
どうやら、大佐はこの格好が好きなようだ。
恥ずかしいが、セルシアは黙っておとなしくしていた。
互いに動かずに話していなければ、物音もしないだろう。
口には出さずとも互いに考えているのは傷の男について。
少なくとも東方にいるうちは狙われるのは間違いない。
東方で有名な国家錬金術師といえば、焔の錬金術師と颯風の錬金術師なのだから。
『…まだいると思いますか?』
「潜んでいるだろうな」
『やはり、そうですよね。
軍の警戒が緩くなって油断した時にまた襲って来るつもりかもしれませんね』
「油断はしないさ」
『大佐や私達はそうですよ。
憲兵はそうもいきません。
憲兵を襲えば事件になり、大きくなれば大佐が出て来る。
可能性としてはありだと思いますよ』
「…そうだな」
『‥‥この格好では説得力に欠けますね』
セルシアは思わず、こんな格好でする会話ではないと苦笑いした。
抱き締められて近いので互いの声は囁くように小さい。
耳を澄ませて聞いていたハボック達はドアの前から離れた。
「これのどこが?」
「真面目な話をしていますね」
「あ、はは~ι」
責めるように見られ、ハボックは笑って誤魔化す。
「国家錬金術師のことはよく分かりませんが、待遇はあっても良いことばかりではないようですね」
「あぁ、狙われる確率も高いと言われてるくらいだしな」
「「………。」」
黙り込み、無言のままで自分の席に着く。
「あ、中尉!
お帰りなさい」
「荷物持ちますよ」
「ただいま。
ありがとう、ハボック少尉。
あら? 大佐と中佐は?」
「…大佐の執務室です」
「どうかしたの?」
「傷の男について話しているので‥‥」
気まずそうなハボック達に中尉は納得したように頷く。
「暗くなってどうするの。
しっかりしなさい。
そんなことでは冷静な判断が出来ないわよ?」
「はい」
「そうですよね」
中尉の言葉に少し表情が明るくなる。
仕事が済んでいて、注意をする中尉も今はいない。
大佐は半ば脅しに近く、ハボック達に“邪魔するな”と言ってセルシアを連れて行った。
「またイチャついてるんですかね?」
「邪魔しないのが身の為でしょうな」
「…ですね」
「イチャついてるで終わってるか?
あの大佐だぞ?」
「ハボック少尉、いくら大佐でも…」
「そういえば、さっきから隣で物音もしないな」
「「………。」」
ハボックに続き、ブレダの発言。
顔を見合わせて黙り込み、立ち上がって大佐の執務室のドアに耳を当てる。
「何か聞こえますか?」
「いや‥‥」
「聞こえないな」
「大佐に怒られるのでは…」
「じゃあ、おまえは気にならないのか?」
「大佐がキス以上しない訳ないだろ」
先程からハボックは大佐がいないからと失礼な発言ばかりだ。
その頃、大佐の執務室では…。
セルシアが大佐の膝に乗せられ、抱き締められていた。
どうやら、大佐はこの格好が好きなようだ。
恥ずかしいが、セルシアは黙っておとなしくしていた。
互いに動かずに話していなければ、物音もしないだろう。
口には出さずとも互いに考えているのは傷の男について。
少なくとも東方にいるうちは狙われるのは間違いない。
東方で有名な国家錬金術師といえば、焔の錬金術師と颯風の錬金術師なのだから。
『…まだいると思いますか?』
「潜んでいるだろうな」
『やはり、そうですよね。
軍の警戒が緩くなって油断した時にまた襲って来るつもりかもしれませんね』
「油断はしないさ」
『大佐や私達はそうですよ。
憲兵はそうもいきません。
憲兵を襲えば事件になり、大きくなれば大佐が出て来る。
可能性としてはありだと思いますよ』
「…そうだな」
『‥‥この格好では説得力に欠けますね』
セルシアは思わず、こんな格好でする会話ではないと苦笑いした。
抱き締められて近いので互いの声は囁くように小さい。
耳を澄ませて聞いていたハボック達はドアの前から離れた。
「これのどこが?」
「真面目な話をしていますね」
「あ、はは~ι」
責めるように見られ、ハボックは笑って誤魔化す。
「国家錬金術師のことはよく分かりませんが、待遇はあっても良いことばかりではないようですね」
「あぁ、狙われる確率も高いと言われてるくらいだしな」
「「………。」」
黙り込み、無言のままで自分の席に着く。
「あ、中尉!
お帰りなさい」
「荷物持ちますよ」
「ただいま。
ありがとう、ハボック少尉。
あら? 大佐と中佐は?」
「…大佐の執務室です」
「どうかしたの?」
「傷の男について話しているので‥‥」
気まずそうなハボック達に中尉は納得したように頷く。
「暗くなってどうするの。
しっかりしなさい。
そんなことでは冷静な判断が出来ないわよ?」
「はい」
「そうですよね」
中尉の言葉に少し表情が明るくなる。