第⑦話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
大佐が誘うように言うとセルシアは誘いに乗るように言葉を返す。
これもまたいつものことだが、うんざりとしてしまうハボック達だった。
その本人達が甘い雰囲気を出していると自覚がないだけに厄介である。
「デートって…」
「中佐も相変わらず、否定しませんね」
「別にいいんだけどさ。
いつの間にやら、デートしてるわ、名前で呼び合ってるやら…なぁ?」
「…だな」
「ですよね」
コソコソとハボック達は話す。
「ハボック、内緒話とは感心できんな」
『内緒話のわりに声が大きいわよ?』
「お喋りよりも手を動かして」
「「…ハイι」」
上官3人から注意の声が響く。
「…中佐」
『もうすぐ私の分が終わりますから待ってください』
「中佐、手伝うつもりですか?」
『中尉が厳しいなら私は甘やかすの』
中尉がため息をついた。
「‥‥私はペットか?ι」
「そう思うなら1人でやってはいかがですか?」
「それは嫌だ」
『そんなことありませんよ』
甘やかすセルシアと厳しい中尉。
どちらも大佐を慕っているが、同じようで全くの別物である。
父の弟子で兄的存在であり、守るべき人について行こうと決めたリザ・ホークアイ。
憧れの存在が愛する人に変わり、生涯ついて行こうと決めたセルシア・リーゼル。
希望は絶望を生み、新たな揺るぎない強い決意をしたロイ・マスタング。
1人の男性の野望が2人の女性の運命を動かした。
それは決められたことではなく、自ら選んだ道。
野望を叶えるまで共に闘い、優しく支える人でありたいと望む者もいれば、野望を叶える日まで命の犠牲も問わずに厳しくも支えたいと思う者。
大人の男性の面はもちろんながら、年上の男性のわりに甘え上手である。
この容姿だから通用するというのもあるが、信頼できる中尉とセルシアにしか大佐は甘えたりしない。
甘やかされていると分かっている上で甘え、大佐もまた甘やかしている。
『大佐、こちらにサインを』
「…あぁ」
『この書類ならこれを見れば分かりやすいですね』
「こちらの書類は提出して来ますね。
大佐、甘えすぎないように」
中尉とセルシアが居れば、互いに何をするべきか分かっているので仕事は速い。
傷の男の事件やテロもあり、更には嫌味の不要な書類。
執務室には書類の山があったが、大佐も本気を出して仕事をしたので今では綺麗に片付いてる。
「…俺等の上官は化け物か?ι」
「ハボック少尉、大佐と中佐に聞こえてしまいますよ?」
「ははっ、本当に凄いですね」
「あの大量の書類を数時間で片付けちまったよ」
思わず、苦笑いが零れた。
「誰が化け物だって?」
『私達のことみたいですね、大佐?』
いつの間にか目の前に立っていた。
その眼はキラリと光り、不敵な笑みを浮かべている。
「大佐、中佐、何をしているんですか?」
「私と中佐は化け物らしいぞ、中尉」
「化け物…?」
『ハボック少尉達が言ってたのよ』
セルシアが怒っているのは自分を化け物と言われたからでなく、大佐を化け物と言われたから。
「…この書類の山を片付けたから?
だとしても言い方があるでしょう?」
呆れたように中尉がため息をつく。
これもまたいつものことだが、うんざりとしてしまうハボック達だった。
その本人達が甘い雰囲気を出していると自覚がないだけに厄介である。
「デートって…」
「中佐も相変わらず、否定しませんね」
「別にいいんだけどさ。
いつの間にやら、デートしてるわ、名前で呼び合ってるやら…なぁ?」
「…だな」
「ですよね」
コソコソとハボック達は話す。
「ハボック、内緒話とは感心できんな」
『内緒話のわりに声が大きいわよ?』
「お喋りよりも手を動かして」
「「…ハイι」」
上官3人から注意の声が響く。
「…中佐」
『もうすぐ私の分が終わりますから待ってください』
「中佐、手伝うつもりですか?」
『中尉が厳しいなら私は甘やかすの』
中尉がため息をついた。
「‥‥私はペットか?ι」
「そう思うなら1人でやってはいかがですか?」
「それは嫌だ」
『そんなことありませんよ』
甘やかすセルシアと厳しい中尉。
どちらも大佐を慕っているが、同じようで全くの別物である。
父の弟子で兄的存在であり、守るべき人について行こうと決めたリザ・ホークアイ。
憧れの存在が愛する人に変わり、生涯ついて行こうと決めたセルシア・リーゼル。
希望は絶望を生み、新たな揺るぎない強い決意をしたロイ・マスタング。
1人の男性の野望が2人の女性の運命を動かした。
それは決められたことではなく、自ら選んだ道。
野望を叶えるまで共に闘い、優しく支える人でありたいと望む者もいれば、野望を叶える日まで命の犠牲も問わずに厳しくも支えたいと思う者。
大人の男性の面はもちろんながら、年上の男性のわりに甘え上手である。
この容姿だから通用するというのもあるが、信頼できる中尉とセルシアにしか大佐は甘えたりしない。
甘やかされていると分かっている上で甘え、大佐もまた甘やかしている。
『大佐、こちらにサインを』
「…あぁ」
『この書類ならこれを見れば分かりやすいですね』
「こちらの書類は提出して来ますね。
大佐、甘えすぎないように」
中尉とセルシアが居れば、互いに何をするべきか分かっているので仕事は速い。
傷の男の事件やテロもあり、更には嫌味の不要な書類。
執務室には書類の山があったが、大佐も本気を出して仕事をしたので今では綺麗に片付いてる。
「…俺等の上官は化け物か?ι」
「ハボック少尉、大佐と中佐に聞こえてしまいますよ?」
「ははっ、本当に凄いですね」
「あの大量の書類を数時間で片付けちまったよ」
思わず、苦笑いが零れた。
「誰が化け物だって?」
『私達のことみたいですね、大佐?』
いつの間にか目の前に立っていた。
その眼はキラリと光り、不敵な笑みを浮かべている。
「大佐、中佐、何をしているんですか?」
「私と中佐は化け物らしいぞ、中尉」
「化け物…?」
『ハボック少尉達が言ってたのよ』
セルシアが怒っているのは自分を化け物と言われたからでなく、大佐を化け物と言われたから。
「…この書類の山を片付けたから?
だとしても言い方があるでしょう?」
呆れたように中尉がため息をつく。