第⑦話
夢小説設定
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告白されなくても、恋人になれなくても“特別”と想ってくれるならそれだけで幸せ。
微妙な関係性でも心から信じているから。
過去の過ごした時間よりも、これからの未来の方が大切だと思える。
(多くは望まない。
ただ望むのは‥‥貴方が笑顔で居られますように)
いつもセルシアが考えることは大佐の幸せ。
支える僅かな力になりたいとセルシアは願う。
大佐にとってセルシアは手放せない大切な大きな存在になっていた。
『大佐、軍服を。
すみませんでした』
「掴んで寝ていた時は驚いたけどね。
でも、可愛かったから許せるな」
『何を言っているんですか!!』
「もう起きて大丈夫なのか?」
『平気ですよ』
セルシアは軍服の上着を着た。
『髪を直して来ますから。
先に戻っててください』
「いや、待ってる」
『…分かりました』
洗面所で髪を直して結った。
仮眠室を出て、何故か大佐にセルシアは肩を抱かれていた。
いつものことなので気にしない。
「大佐、遅かったですね」
「あ、いや‥‥」
「リーゼル中佐、大丈夫なんですか?」
『もう平気だから』
執務室に戻って大佐は渋々ながらも仕事を始める。
「…セルシア」
『大佐、仕事中なんですけど』
「いいじゃないか」
『今日泊まりにおいで』
「「はぁ!!?」」
大佐の発言にハボック達が驚きの声を上げる。
「一緒に居た方が安全だろう?」
『それは、そうかもしれませんけど…』
(そんなこと、全然思ってないくせに。
危険なんてあの大佐が考えるはずない)
セルシアを後ろから抱き締め、大佐は髪にキスをした。
ハボック達が何度目かのため息をついた。
中尉が席を外した瞬間に大佐はセルシアを誘う。
「大丈夫、同意の上じゃない限りはしないから」
『…同意したら襲うんですか?』
「襲うなんて野獣みたいで人聞きが悪い。
同意がない限りは抱いたりしないよ。
ただ側に居て欲しいだけさ」
『‥‥もう』
(えっ、認めるのか!!?)
(…中佐は大佐には甘いからなぁι)
大佐の様子にうんざりしていた。
「大佐、仕事はどうしたんですか?
イチャつかないでください」
「中尉‥‥」
中尉に鋭い眼で見られ、逃げるように自分の席に戻る大佐。
「分かってるかと思いますが、傷の男が捕まるまではおとなしくしていてくださいね。
外出も控えてください」
「…分かってるよ」
「中佐もですよ」
『分かってるわ』
大佐と共にため息をつく。
「セルシア、デートが出来んな」
『出掛けなくても一緒には居れますよ。
デートに行かなくても楽しめますから』
にっこりとセルシアが微笑む。