第⑦話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
爆発音を聞きながらセルシアは風を使って操っている。
戦闘になれば大佐に敵うはずがない。
隙を与えずに傷の男を追い詰める。
「…さすがに英雄と呼ばれている男だ。
今日のところは引き下がるとしよう」
「逃げられると思ってるのかね?」
傷の男が地面に手をつき、巨大な穴が開いた。
巻き込まれて落ちそうになる軍人を仲間が助ける姿も見られた。
「あ…野郎、地下水道に!!」
「追うなよ?」
「追いませんよ、あんな危ない奴」
穴を覗いてるハボックに大佐は声を掛けた。
「大佐っ!
リーゼル中佐が…!!」
「リーゼル中佐っ!」
中尉の声に大佐はハッとして駆け寄る。
『ハァ…大丈夫、です。
ちょっと…疲れました』
「‥‥すまない。
逃がしてしまった」
『また次が、ありますよ』
荒い息遣いでセルシアは中尉に支えられていた。
「大丈夫か?」
『…少し意識が朦朧としてます』
「車の中で休んでてくれ。
話はあとで聞くから」
優しくセルシアの頭をなでると、大佐は軽々とお姫様抱っこをした。
ぐったりと大佐に身を委ねていた。
「すぐ戻って来るから」
セルシアを寝かせ、頬にキスして車のドアを閉めた。
「リーゼル中佐は大丈夫か?」
「…疲れているだけだとは思うが」
「あれも錬金術なのか?」
「あぁ、天候がまた崩れだしたということはこの一帯だけを風で調整した。
それは身体に負担がかかったのだろう。
その対価は精神力や体力なのかもしれん」
「そんなことは可能なのか?」
「‥‥無理をしたのは確かだ」
「危ない奴と判断したからおまえを戦わせたんだろ?
中佐を叱るなよ?」
「叱れるか、こんなことされて…
私の為にここまで無茶をするなんて‥‥」
「それほど、中佐にとっておまえが大切なんだろ」
「………。」
「そう深く考えるなよ」
ヒューズはポンッと肩を叩いた。
大佐を見てヒューズが苦笑いする。
「お前さん達は似た者同士だな」
「はっ?
どこが‥‥」
「身内の為に無茶して、互いを気遣うところなんてそっくりだ」
「…そうか?」
「普段は冷静なくせに身内のことになると熱くなる。
まぁ、俺はそんなとこが気に入ってんだがな」
似た者同士の部分が少なからずあるようだと言われたが、自覚がないらしい。
「あまり無茶するなよ、周りがハラハラすっから」
「…気をつける」
忠告してもまた無茶はするだろうとヒューズは思う。
(まぁ、それがロイだからな。
リーゼル中佐も一度決めると、かなり無茶するからな。
優秀な補佐官が支えるだろう)
仲間の為に熱くなるのは決して悪いことではない。
ただ、この2人の場合は無茶しすぎる傾向がある。
戦闘になれば大佐に敵うはずがない。
隙を与えずに傷の男を追い詰める。
「…さすがに英雄と呼ばれている男だ。
今日のところは引き下がるとしよう」
「逃げられると思ってるのかね?」
傷の男が地面に手をつき、巨大な穴が開いた。
巻き込まれて落ちそうになる軍人を仲間が助ける姿も見られた。
「あ…野郎、地下水道に!!」
「追うなよ?」
「追いませんよ、あんな危ない奴」
穴を覗いてるハボックに大佐は声を掛けた。
「大佐っ!
リーゼル中佐が…!!」
「リーゼル中佐っ!」
中尉の声に大佐はハッとして駆け寄る。
『ハァ…大丈夫、です。
ちょっと…疲れました』
「‥‥すまない。
逃がしてしまった」
『また次が、ありますよ』
荒い息遣いでセルシアは中尉に支えられていた。
「大丈夫か?」
『…少し意識が朦朧としてます』
「車の中で休んでてくれ。
話はあとで聞くから」
優しくセルシアの頭をなでると、大佐は軽々とお姫様抱っこをした。
ぐったりと大佐に身を委ねていた。
「すぐ戻って来るから」
セルシアを寝かせ、頬にキスして車のドアを閉めた。
「リーゼル中佐は大丈夫か?」
「…疲れているだけだとは思うが」
「あれも錬金術なのか?」
「あぁ、天候がまた崩れだしたということはこの一帯だけを風で調整した。
それは身体に負担がかかったのだろう。
その対価は精神力や体力なのかもしれん」
「そんなことは可能なのか?」
「‥‥無理をしたのは確かだ」
「危ない奴と判断したからおまえを戦わせたんだろ?
中佐を叱るなよ?」
「叱れるか、こんなことされて…
私の為にここまで無茶をするなんて‥‥」
「それほど、中佐にとっておまえが大切なんだろ」
「………。」
「そう深く考えるなよ」
ヒューズはポンッと肩を叩いた。
大佐を見てヒューズが苦笑いする。
「お前さん達は似た者同士だな」
「はっ?
どこが‥‥」
「身内の為に無茶して、互いを気遣うところなんてそっくりだ」
「…そうか?」
「普段は冷静なくせに身内のことになると熱くなる。
まぁ、俺はそんなとこが気に入ってんだがな」
似た者同士の部分が少なからずあるようだと言われたが、自覚がないらしい。
「あまり無茶するなよ、周りがハラハラすっから」
「…気をつける」
忠告してもまた無茶はするだろうとヒューズは思う。
(まぁ、それがロイだからな。
リーゼル中佐も一度決めると、かなり無茶するからな。
優秀な補佐官が支えるだろう)
仲間の為に熱くなるのは決して悪いことではない。
ただ、この2人の場合は無茶しすぎる傾向がある。