第⑦話
夢小説設定
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傷の男の微かな反応にセルシアは含み笑いを浮かべた。
『…当たりだったみたいね』
言葉巧みに相手を追い込むのはセルシアの得意分野とも言えるらしい。
さすがは女性で最年少の中佐なだけあり、その実力を秘めているのだろう。
「奴も錬金術師だと言うのか!!?」
「やっぱり、そうか…」
「錬金術の錬成過程は大きく分けて“理解”“分解”“再構築”の3つ。
なるほど。
つまり、奴は2番目の“分解”の過程で錬成を止めているという事か」
「自分も錬金術師って…
じゃあ、奴の言う神の道に自ら背いてるじゃないですか!」
「あぁ…
それをリーゼル中佐は言いたかったのだろう。
しかも、狙うのは決まって国家資格を持つ者というのは‥‥
リーゼル中佐はそれ以外に何かに気づいてると見ていいな。
あれが時間稼ぎとは思えん」
大佐の言葉に中尉達はセルシアを見る。
傷の男は動かずにセルシアを見ていて、それは警戒していると言った方が正しいかもしれない。
『大佐に名前を借りてね、噂を聞いてから独自で調べたわ。
それから、両親の名前も使ってね。
異国の武器などを調べてみても、あのような殺し方は無理。
調べきれなかった武器はあるかもしれないけれど、私が調べられるのは調べたわ。
予想通り、錬金術だったわ。
私は自分が納得するまで調べたいの』
「…何が言いたいんだ?」
『そのサングラスに隠されてる秘密よ。
傷の男‥‥否、イシュヴァールの民』
「「…っ!?」」
大佐達は目を見開き、傷の男を見た。
『そのサングラスには赤目が隠されてる。
あなたはイシュヴァールの民の生き残り。
国家錬金術師ばかりを狙うのは‥‥復讐のつもりなんでしょう?』
切なそうな苦しそうな表情でセルシアは傷の男を見る。
『たとえ、そこにどんな理由があっても…
まだ死ぬ訳にはいかないのよ』
青白い光と共に強風が吹き荒れ、傷の男を攻撃する。
風の刃が傷の男を襲い、サングラスが壊れてそこからはセルシアの予想通り、赤目が現れた。
「褐色の肌に赤目の…!!」
「‥‥イシュヴァールの民」
身を持って知ってる大佐達に暗い影を落とす。
ハボック達、部下は話に聞いているだけで経験はしてない。
『――私の出番はここまでだわ』
「なに…?」
後ろからの攻撃も傷の男は避ける。
『少佐が時間稼ぎをしています。
大佐、5分が限度ですから』
青白い光と共に竜巻が吹き荒れる。
「な、なんだ?」
「中佐!!?」
「空が…」
空を覆っていた雲が流れ、太陽が姿を現した。
「アームストロング少佐、よくやった。
次は私の出番だ」
新しい発火布を装着し、傷の男に向かって行く。
『…当たりだったみたいね』
言葉巧みに相手を追い込むのはセルシアの得意分野とも言えるらしい。
さすがは女性で最年少の中佐なだけあり、その実力を秘めているのだろう。
「奴も錬金術師だと言うのか!!?」
「やっぱり、そうか…」
「錬金術の錬成過程は大きく分けて“理解”“分解”“再構築”の3つ。
なるほど。
つまり、奴は2番目の“分解”の過程で錬成を止めているという事か」
「自分も錬金術師って…
じゃあ、奴の言う神の道に自ら背いてるじゃないですか!」
「あぁ…
それをリーゼル中佐は言いたかったのだろう。
しかも、狙うのは決まって国家資格を持つ者というのは‥‥
リーゼル中佐はそれ以外に何かに気づいてると見ていいな。
あれが時間稼ぎとは思えん」
大佐の言葉に中尉達はセルシアを見る。
傷の男は動かずにセルシアを見ていて、それは警戒していると言った方が正しいかもしれない。
『大佐に名前を借りてね、噂を聞いてから独自で調べたわ。
それから、両親の名前も使ってね。
異国の武器などを調べてみても、あのような殺し方は無理。
調べきれなかった武器はあるかもしれないけれど、私が調べられるのは調べたわ。
予想通り、錬金術だったわ。
私は自分が納得するまで調べたいの』
「…何が言いたいんだ?」
『そのサングラスに隠されてる秘密よ。
傷の男‥‥否、イシュヴァールの民』
「「…っ!?」」
大佐達は目を見開き、傷の男を見た。
『そのサングラスには赤目が隠されてる。
あなたはイシュヴァールの民の生き残り。
国家錬金術師ばかりを狙うのは‥‥復讐のつもりなんでしょう?』
切なそうな苦しそうな表情でセルシアは傷の男を見る。
『たとえ、そこにどんな理由があっても…
まだ死ぬ訳にはいかないのよ』
青白い光と共に強風が吹き荒れ、傷の男を攻撃する。
風の刃が傷の男を襲い、サングラスが壊れてそこからはセルシアの予想通り、赤目が現れた。
「褐色の肌に赤目の…!!」
「‥‥イシュヴァールの民」
身を持って知ってる大佐達に暗い影を落とす。
ハボック達、部下は話に聞いているだけで経験はしてない。
『――私の出番はここまでだわ』
「なに…?」
後ろからの攻撃も傷の男は避ける。
『少佐が時間稼ぎをしています。
大佐、5分が限度ですから』
青白い光と共に竜巻が吹き荒れる。
「な、なんだ?」
「中佐!!?」
「空が…」
空を覆っていた雲が流れ、太陽が姿を現した。
「アームストロング少佐、よくやった。
次は私の出番だ」
新しい発火布を装着し、傷の男に向かって行く。