第⑦話
夢小説設定
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大佐はショックを受け、落ち込んでいた。
『大丈夫ですか?』
「‥‥無能」
座り込んでる大佐の側に寄り、屈んでセルシアは優しく頭をなでる。
『大佐は無能なんかじゃありませんよ』
「…本当に?」
(ちょっと可愛いかも)
にっこりと笑ってセルシアは大佐の唇に触れた。
「リーゼル中佐、私の味方は君だけだ」
『もう、大袈裟ですね。
そんなとこも好きですけど』
大佐がセルシアの腰に抱きつく。
何気に告白のような発言をしてるセルシア。
『大佐、晴れたなら問題はありませんよね?
10分…いえ、5分で片付けることは出来ますか?』
セルシアの声色が変わったことに気づき、大佐は顔を上げる。
セルシアから離れて真面目な顔つきになる。
「私を誰だと思っている?
だが、この雨では‥‥」
『その言葉、そのままお返し致します。
私を誰だと思いですか?』
「クスッ…それは失礼。
しかし、何をするつもりなんだ?」
『…あなたに私は賭けます。
倒れたらあとは頼みます』
「それはどういう‥‥」
微かな笑みを浮かべ、大佐の問いには答えずに立ち上がる。
今は答えないだけだろうと解釈し、大佐も立ち上がる。
(あとで聞き出すとするか…)
セルシアの場合は大佐が聞き出す前に答えそうではあるが。
「わざわざ出向いて来た上に焔が出せぬとは好都合この上ない。
国家錬金術師!
そして、我が使命を邪魔する者!
この場の全員滅ぼす!!」
大佐の前にセルシアが現れた。
『あなたの好きなようにはさせないわ。
あなたの信じる神とは何なのかしら?
人殺しを許すの?
あなたは裁きや使命という名を言い訳に使ってる殺人者よ』
「…貴様も邪魔をすると言うのなら貴様から排除してやる」
『戦う前に聞きたい事があるわ。
あなたは名乗らなくても私は名乗らないと気が済まないのよ』
「‥‥よかろう。
神に祈る時間の代わりだ」
セルシアの眼が鋭く光り、傷の男を見据える。
セルシアは国家錬金術師の証の銀時計を取り出して傷の男に見せた。
「貴様も国家錬金術師か!!」
『“颯風の錬金術師”セルシア・リーゼルよ』
銀時計を戻し、風が吹き荒れる。
「今日はまったく次から次へと‥‥
これから出向く手間が省けるというものだ。
これも神の加護か!」
サングラスの上からでも分かる程に傷の男の眼が鋭く光る。
それに圧倒されることなく、セルシアは見据えている。
「リーゼル中佐っ!」
『手を出さないで。
これは中佐としての命令よ』
命令と言われては大佐以外は逆らえず、中尉達が黙り込んで従うしかない。
『国家錬金術師ばかりを襲うのはそれなりの理由がある。
神の代行者と名乗るあなたが何故、錬金術を使っているのかしら?』
ピクリと微かに傷の男は反応した。
『大丈夫ですか?』
「‥‥無能」
座り込んでる大佐の側に寄り、屈んでセルシアは優しく頭をなでる。
『大佐は無能なんかじゃありませんよ』
「…本当に?」
(ちょっと可愛いかも)
にっこりと笑ってセルシアは大佐の唇に触れた。
「リーゼル中佐、私の味方は君だけだ」
『もう、大袈裟ですね。
そんなとこも好きですけど』
大佐がセルシアの腰に抱きつく。
何気に告白のような発言をしてるセルシア。
『大佐、晴れたなら問題はありませんよね?
10分…いえ、5分で片付けることは出来ますか?』
セルシアの声色が変わったことに気づき、大佐は顔を上げる。
セルシアから離れて真面目な顔つきになる。
「私を誰だと思っている?
だが、この雨では‥‥」
『その言葉、そのままお返し致します。
私を誰だと思いですか?』
「クスッ…それは失礼。
しかし、何をするつもりなんだ?」
『…あなたに私は賭けます。
倒れたらあとは頼みます』
「それはどういう‥‥」
微かな笑みを浮かべ、大佐の問いには答えずに立ち上がる。
今は答えないだけだろうと解釈し、大佐も立ち上がる。
(あとで聞き出すとするか…)
セルシアの場合は大佐が聞き出す前に答えそうではあるが。
「わざわざ出向いて来た上に焔が出せぬとは好都合この上ない。
国家錬金術師!
そして、我が使命を邪魔する者!
この場の全員滅ぼす!!」
大佐の前にセルシアが現れた。
『あなたの好きなようにはさせないわ。
あなたの信じる神とは何なのかしら?
人殺しを許すの?
あなたは裁きや使命という名を言い訳に使ってる殺人者よ』
「…貴様も邪魔をすると言うのなら貴様から排除してやる」
『戦う前に聞きたい事があるわ。
あなたは名乗らなくても私は名乗らないと気が済まないのよ』
「‥‥よかろう。
神に祈る時間の代わりだ」
セルシアの眼が鋭く光り、傷の男を見据える。
セルシアは国家錬金術師の証の銀時計を取り出して傷の男に見せた。
「貴様も国家錬金術師か!!」
『“颯風の錬金術師”セルシア・リーゼルよ』
銀時計を戻し、風が吹き荒れる。
「今日はまったく次から次へと‥‥
これから出向く手間が省けるというものだ。
これも神の加護か!」
サングラスの上からでも分かる程に傷の男の眼が鋭く光る。
それに圧倒されることなく、セルシアは見据えている。
「リーゼル中佐っ!」
『手を出さないで。
これは中佐としての命令よ』
命令と言われては大佐以外は逆らえず、中尉達が黙り込んで従うしかない。
『国家錬金術師ばかりを襲うのはそれなりの理由がある。
神の代行者と名乗るあなたが何故、錬金術を使っているのかしら?』
ピクリと微かに傷の男は反応した。