第⑥話
夢小説設定
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チラッとセルシアを見た。
「…大丈夫か?」
『これは体質なんで心配無用です、ヒューズ中佐』
「そうか?」
「風の錬金術を使うから匂いに敏感なんだ。
これについては内密に頼む。
ほかの奴等に利用されては困る」
『大佐の為なら利用されても私は構いませんが?』
「冗談を言うな、馬鹿者」
セルシアは苦笑いを浮かべた。
『それでは、大佐の為なら協力します。
それならよろしいですか?』
「…あぁ。
だが、あまり無理をするな」
『はい』
(まったく、分かりやすい。
少しはいい感じになってるじゃねぇか)
それを見ていたヒューズが微かに口元を緩めた。
「アームストロング少佐もこれについては黙っておけよ?」
「分かっております、ヒューズ中佐」
アームストロングは頷く。
「お2人は付き合っておるんですかな」
「はっ?」
『え…ッ!!?』
「おや、違うんですかな」
「アームストロング少佐…ι」
ヒューズは苦笑いし、頭を抱える。
アームストロングの発言に微かに頬を赤らめていた。
「そ、そんな訳がないだろう!!?」
「ロイ、声が裏返ってるぞ?」
「うるさいっ!」
「…違ったのですか?」
『上官と部下以上の恋人未満ってとこかしらね』
「はぁ‥‥」
イマイチ理解していないアームストロングだった。
『ヒューズ中佐、いい加減に話を戻してください』
「あぁ、そうだな」
ヒューズの様子にセルシアはため息をついた。
「“傷の男”?」
「あぁ、素性がわからんから俺達はそう呼んでる」
「素性どころか武器も目的も不明にして神出鬼没。
ただ額に大きな傷があるらしいという事くらいしか情報がないのです」
ヒューズとアームストロングが大佐とセルシアに“傷の男”について話す。
「今年に入ってから国家錬金術師ばかり中央で5人。
国内だと10人はやられてるな」
「あぁ、東部にもその噂は流れて来てる」
「ここだけの話、つい5日前にグランのジジィもやられてるんだ」
『えっ!!?』
「“鉄血の錬金術師”グラン准将かが!!?
軍隊格闘の達人だぞ!?」
大佐は驚きの声を上げた。
セルシアは大佐を見つめた。
その視線に気づき、大佐がセルシアの頭をなでた。
「信じられんかもしれんが、それくらいヤバイ奴がこの街をうろついてるって事だ。
悪い事は言わん。
護衛を増やしてしばらくおとなしくしててくれ。
これは親友としての頼みでもある。
まぁ、ここらで有名どころと言ったらタッカーとあとはお前さん達だけだろ?
タッカーがあんなになった以上、お前さん達が気をつけてさえいれば…」
『大佐っ!』
「あぁ、まずいな…」
大佐とセルシアは顔を見合わせた。
2人の脳裏に浮かんだのはエルリック兄弟の姿。
「エルリック兄弟がまだ宿にいるか確認しろ。
至急だ!」
「あっ、大佐。
私が司令部を出る時に会いました。
そのまま大通りの方へ歩いて行ったのまでは見ています」
司令部から戻って来た中尉が大佐に話す。
「こんな時に…!!
車を出せ!
手の空いてる者は全員大通り方面だ!!」
大佐の声が響いた。
「…大丈夫か?」
『これは体質なんで心配無用です、ヒューズ中佐』
「そうか?」
「風の錬金術を使うから匂いに敏感なんだ。
これについては内密に頼む。
ほかの奴等に利用されては困る」
『大佐の為なら利用されても私は構いませんが?』
「冗談を言うな、馬鹿者」
セルシアは苦笑いを浮かべた。
『それでは、大佐の為なら協力します。
それならよろしいですか?』
「…あぁ。
だが、あまり無理をするな」
『はい』
(まったく、分かりやすい。
少しはいい感じになってるじゃねぇか)
それを見ていたヒューズが微かに口元を緩めた。
「アームストロング少佐もこれについては黙っておけよ?」
「分かっております、ヒューズ中佐」
アームストロングは頷く。
「お2人は付き合っておるんですかな」
「はっ?」
『え…ッ!!?』
「おや、違うんですかな」
「アームストロング少佐…ι」
ヒューズは苦笑いし、頭を抱える。
アームストロングの発言に微かに頬を赤らめていた。
「そ、そんな訳がないだろう!!?」
「ロイ、声が裏返ってるぞ?」
「うるさいっ!」
「…違ったのですか?」
『上官と部下以上の恋人未満ってとこかしらね』
「はぁ‥‥」
イマイチ理解していないアームストロングだった。
『ヒューズ中佐、いい加減に話を戻してください』
「あぁ、そうだな」
ヒューズの様子にセルシアはため息をついた。
「“傷の男”?」
「あぁ、素性がわからんから俺達はそう呼んでる」
「素性どころか武器も目的も不明にして神出鬼没。
ただ額に大きな傷があるらしいという事くらいしか情報がないのです」
ヒューズとアームストロングが大佐とセルシアに“傷の男”について話す。
「今年に入ってから国家錬金術師ばかり中央で5人。
国内だと10人はやられてるな」
「あぁ、東部にもその噂は流れて来てる」
「ここだけの話、つい5日前にグランのジジィもやられてるんだ」
『えっ!!?』
「“鉄血の錬金術師”グラン准将かが!!?
軍隊格闘の達人だぞ!?」
大佐は驚きの声を上げた。
セルシアは大佐を見つめた。
その視線に気づき、大佐がセルシアの頭をなでた。
「信じられんかもしれんが、それくらいヤバイ奴がこの街をうろついてるって事だ。
悪い事は言わん。
護衛を増やしてしばらくおとなしくしててくれ。
これは親友としての頼みでもある。
まぁ、ここらで有名どころと言ったらタッカーとあとはお前さん達だけだろ?
タッカーがあんなになった以上、お前さん達が気をつけてさえいれば…」
『大佐っ!』
「あぁ、まずいな…」
大佐とセルシアは顔を見合わせた。
2人の脳裏に浮かんだのはエルリック兄弟の姿。
「エルリック兄弟がまだ宿にいるか確認しろ。
至急だ!」
「あっ、大佐。
私が司令部を出る時に会いました。
そのまま大通りの方へ歩いて行ったのまでは見ています」
司令部から戻って来た中尉が大佐に話す。
「こんな時に…!!
車を出せ!
手の空いてる者は全員大通り方面だ!!」
大佐の声が響いた。