第⑥話
夢小説設定
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呆れたように中尉が大佐を見つめる。
「それより、将軍は何の話を?」
「あっ、そういえば、将軍に呼ばれたんですよね?」
「『…っ!!』」
ギクッと思わず肩が揺れた。
『さ、さあ、仕事しましょうか』
「おわっ!!」
大佐の手を引っ張り、セルシアが大佐の執務室に行く。
「…上官を引っ張って行ってるよι」
「また何か変なことを言われたのね」
「今度は何を言われたんでしょうね?」
「さぁな、俺達に聞かれたくない話なのは確かだな」
「仕事の話でもないんだから別にいいんじゃない?」
話をしながら中尉は書類をまとめていた。
「………。」
『すみません…』
「別に構わないよ」
『というか、私まで入って来てどうするの‥‥』
大佐の手を離し、セルシアは独り言を呟いた。
セルシアの様子に大佐は苦笑いを浮かべた。
「外は雨で視察にも行けないな」
『大佐の場合は視察よりも散歩だと思いますけど』
「…視察もたまにするよ」
クスクスとセルシアは微笑む。
『たまにでは意味がないですよ?』
「視察はハボック達に任せるさ」
『言ってることが滅茶苦茶ですよ』
「いいじゃないか」
楽しそうに微笑んで大佐はセルシアの手に触れた。
「…いつか言えるかもしれんな」
『えっ?』
「いや‥‥何でもないよ」
セルシアの手にキスをし、含み笑いを浮かべた。
『大佐…っ』
「やっぱり、可愛いね」
『失礼しました!!』
真っ赤になってセルシアが出て行く。
「…中尉に怒られないうちにやろうかな」
上機嫌で仕事を始める大佐だった。
ドアが開き、大佐はため息をつく。
「ハボック、ノックをしろといつも言ってるだろう?」
「いいじゃないっスか」
「まったく…」
ノックをしないのはハボックとエドくらいだろう。
悪びれる様子のないハボックに呆れたように見る。
「それで、何だ?」
「書類にサインを。
そろそろ大将達の迎えに行って来ますよ」
「あぁ、分かった。
もうそんな時間か」
「そんじゃ、行って来ます」
「ハボック、タッカー氏に伝言を頼む。
もうすぐ査定の日です。
お忘れなく、と伝えてくれ」
「分かりました」
ハボックが出て行き、大佐は苦笑いを浮かべた。
(まったく、あいつは…)
その瞳は優しく、部下を大切に思っているのだろう。
翌日に事件が起きるなんて誰も予想していなかった。
翌日も雨で憂鬱な気分が更に重くなる。
「大佐っ!」
「…どうした?」
「エドワークくんから電話がありまして、愛犬と娘を使って合成獣を…」
「なっ!?
なん、だと?」
大佐は目を見開き、その顔は険しくなる。
「とにかく、現場に向かう。
中尉、君も一緒に来たまえ」
「はい」
「リーゼル中佐、留守を頼む。
私が留守の間は中佐の指示に従うように」
『はい』
「…分かりました」
重い空気が執務室に漂っていた。
大佐と中尉が執務室から出て行く。
『とりあえず、書類を片付けましょう』
「何もしなくていいんですか?」
『それは大佐の仕事よ。
何かあれば電話で指示が来るでしょう』
「…そうですね」
『仕方ないことよ。
暗くなってどうするの』
「‥‥はい」
「あの、これからどうなるんでしょうか」
『タッカー氏は資格剥奪の上、中央で裁判にかけられるでしょうね。
…合成獣にされた2人は分からないわ。
今の技術ではそう簡単に戻すことは出来ないだろうし。
実験台には大佐がされないようにするだろうけど』
無意識にため息が零れた。
「それより、将軍は何の話を?」
「あっ、そういえば、将軍に呼ばれたんですよね?」
「『…っ!!』」
ギクッと思わず肩が揺れた。
『さ、さあ、仕事しましょうか』
「おわっ!!」
大佐の手を引っ張り、セルシアが大佐の執務室に行く。
「…上官を引っ張って行ってるよι」
「また何か変なことを言われたのね」
「今度は何を言われたんでしょうね?」
「さぁな、俺達に聞かれたくない話なのは確かだな」
「仕事の話でもないんだから別にいいんじゃない?」
話をしながら中尉は書類をまとめていた。
「………。」
『すみません…』
「別に構わないよ」
『というか、私まで入って来てどうするの‥‥』
大佐の手を離し、セルシアは独り言を呟いた。
セルシアの様子に大佐は苦笑いを浮かべた。
「外は雨で視察にも行けないな」
『大佐の場合は視察よりも散歩だと思いますけど』
「…視察もたまにするよ」
クスクスとセルシアは微笑む。
『たまにでは意味がないですよ?』
「視察はハボック達に任せるさ」
『言ってることが滅茶苦茶ですよ』
「いいじゃないか」
楽しそうに微笑んで大佐はセルシアの手に触れた。
「…いつか言えるかもしれんな」
『えっ?』
「いや‥‥何でもないよ」
セルシアの手にキスをし、含み笑いを浮かべた。
『大佐…っ』
「やっぱり、可愛いね」
『失礼しました!!』
真っ赤になってセルシアが出て行く。
「…中尉に怒られないうちにやろうかな」
上機嫌で仕事を始める大佐だった。
ドアが開き、大佐はため息をつく。
「ハボック、ノックをしろといつも言ってるだろう?」
「いいじゃないっスか」
「まったく…」
ノックをしないのはハボックとエドくらいだろう。
悪びれる様子のないハボックに呆れたように見る。
「それで、何だ?」
「書類にサインを。
そろそろ大将達の迎えに行って来ますよ」
「あぁ、分かった。
もうそんな時間か」
「そんじゃ、行って来ます」
「ハボック、タッカー氏に伝言を頼む。
もうすぐ査定の日です。
お忘れなく、と伝えてくれ」
「分かりました」
ハボックが出て行き、大佐は苦笑いを浮かべた。
(まったく、あいつは…)
その瞳は優しく、部下を大切に思っているのだろう。
翌日に事件が起きるなんて誰も予想していなかった。
翌日も雨で憂鬱な気分が更に重くなる。
「大佐っ!」
「…どうした?」
「エドワークくんから電話がありまして、愛犬と娘を使って合成獣を…」
「なっ!?
なん、だと?」
大佐は目を見開き、その顔は険しくなる。
「とにかく、現場に向かう。
中尉、君も一緒に来たまえ」
「はい」
「リーゼル中佐、留守を頼む。
私が留守の間は中佐の指示に従うように」
『はい』
「…分かりました」
重い空気が執務室に漂っていた。
大佐と中尉が執務室から出て行く。
『とりあえず、書類を片付けましょう』
「何もしなくていいんですか?」
『それは大佐の仕事よ。
何かあれば電話で指示が来るでしょう』
「…そうですね」
『仕方ないことよ。
暗くなってどうするの』
「‥‥はい」
「あの、これからどうなるんでしょうか」
『タッカー氏は資格剥奪の上、中央で裁判にかけられるでしょうね。
…合成獣にされた2人は分からないわ。
今の技術ではそう簡単に戻すことは出来ないだろうし。
実験台には大佐がされないようにするだろうけど』
無意識にため息が零れた。