第⑥話
夢小説設定
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大佐は苦笑いを浮かべた。
「やはり、あの人には敵わないな。
間違ってはないよ」
『えっ…』
「近付いて来る女性は沢山いるけど本気で愛したことは…、一度もないから」
『大佐‥‥』
切なそうな横顔にセルシアは胸を締め付けられた。
「…本気でないのに付き合うなんて酷いと思うだろう?」
『それなら愛してなくて近づいた女性はどうなります?
言ったはずです、私はあなたを嫌いになれるはずがないと。
酷いなんて思いませんよ。
環境がそうしたんですから。
あなただけを責めるのは間違ってます。
それなら、女性に非がないんですか?
違うでしょう?
出会った女性がよくなかった、ただそれだけです』
「リーゼル中佐…
君は本当に‥‥」
大佐は振り向き、セルシアを抱き締めた。
少しだけ柄になく、泣きそうになった。
セルシアならすべてを受け入れ、包み込んでくれるかもしれない。
それでも、まだ一歩が踏み出せない。
周りからの視線を痛く感じながらも、セルシアは大佐から離れたりしなかった。
『大佐、見られてますよ』
「…分かってる」
『中尉に怒られますよ?』
「それはかなり嫌だな」
『ほら、戻りましょう。
いつでも抱き締められるんですから』
「…いつ抱き締めてもいいのか?」
『大佐なら』
「それじゃ、戻ろうか」
大佐に手をひかれて歩いて行く。
『将軍の話は聞かれても言えませんね』
「…確かに」
付き合いを進められたなんて言えない。
キスの写真を見ても付き合っていないと分かるのは、あの将軍だからだろう。
あの写真を見たなら付き合っていると思うのが普通だろう。
「侮れないな…」
『将軍ですからね』
手を払うこともなく、セルシアは素直に手を繋いで歩いていた。
交互に2人の顔を見て最後は手を凝視し、全員が同じような反応をする。
その視線には妬みも少し含まれているようだ。
「…色々と突っ込みたいものがあるんっスけどι」
「ん?」
「何で手繋いでるんですか!
中佐も嫌がってないし!!」
「ハボック、言うだけ無駄だと思うぞ」
(僕もそう思いますよ)
(中佐なら、何をしても大佐になら許すのでは…)
それを見て中尉はため息をつく。
「何となく?」
『大佐なら嫌じゃないし』
「だからって、堂々と繋ぎますか!!?
かなり注目させてたのでは…」
『写真でもうある意味、注目はされてるし。
嫌われてるんだから別にいいじゃない?
妬まれてるって言った方が正しいかな。
どちらにしても好まれても嬉しくないし、迷惑だから』
「…私にも?」
『大佐にならいつでも!!』
「それはよかった」
「こんなとこでイチャつかんでください」
「嫉妬か、ハボック?」
(‥‥この男は)
嫉妬してないと言えば嘘になるのでハボックは何も言えず。
「やはり、あの人には敵わないな。
間違ってはないよ」
『えっ…』
「近付いて来る女性は沢山いるけど本気で愛したことは…、一度もないから」
『大佐‥‥』
切なそうな横顔にセルシアは胸を締め付けられた。
「…本気でないのに付き合うなんて酷いと思うだろう?」
『それなら愛してなくて近づいた女性はどうなります?
言ったはずです、私はあなたを嫌いになれるはずがないと。
酷いなんて思いませんよ。
環境がそうしたんですから。
あなただけを責めるのは間違ってます。
それなら、女性に非がないんですか?
違うでしょう?
出会った女性がよくなかった、ただそれだけです』
「リーゼル中佐…
君は本当に‥‥」
大佐は振り向き、セルシアを抱き締めた。
少しだけ柄になく、泣きそうになった。
セルシアならすべてを受け入れ、包み込んでくれるかもしれない。
それでも、まだ一歩が踏み出せない。
周りからの視線を痛く感じながらも、セルシアは大佐から離れたりしなかった。
『大佐、見られてますよ』
「…分かってる」
『中尉に怒られますよ?』
「それはかなり嫌だな」
『ほら、戻りましょう。
いつでも抱き締められるんですから』
「…いつ抱き締めてもいいのか?」
『大佐なら』
「それじゃ、戻ろうか」
大佐に手をひかれて歩いて行く。
『将軍の話は聞かれても言えませんね』
「…確かに」
付き合いを進められたなんて言えない。
キスの写真を見ても付き合っていないと分かるのは、あの将軍だからだろう。
あの写真を見たなら付き合っていると思うのが普通だろう。
「侮れないな…」
『将軍ですからね』
手を払うこともなく、セルシアは素直に手を繋いで歩いていた。
交互に2人の顔を見て最後は手を凝視し、全員が同じような反応をする。
その視線には妬みも少し含まれているようだ。
「…色々と突っ込みたいものがあるんっスけどι」
「ん?」
「何で手繋いでるんですか!
中佐も嫌がってないし!!」
「ハボック、言うだけ無駄だと思うぞ」
(僕もそう思いますよ)
(中佐なら、何をしても大佐になら許すのでは…)
それを見て中尉はため息をつく。
「何となく?」
『大佐なら嫌じゃないし』
「だからって、堂々と繋ぎますか!!?
かなり注目させてたのでは…」
『写真でもうある意味、注目はされてるし。
嫌われてるんだから別にいいじゃない?
妬まれてるって言った方が正しいかな。
どちらにしても好まれても嬉しくないし、迷惑だから』
「…私にも?」
『大佐にならいつでも!!』
「それはよかった」
「こんなとこでイチャつかんでください」
「嫉妬か、ハボック?」
(‥‥この男は)
嫉妬してないと言えば嘘になるのでハボックは何も言えず。