第⑥話
夢小説設定
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大佐を放ってハクロ将軍相手に言い合う。
「君は女性だからな、色気で誘惑でもしたのか?」
『そんなものが私にあるとは思いますか?
未だに未成年に間違えられる私が』
「普段はそうでも分からないだろう?
簡単にキスもさせるくらいだ」
『マスタング大佐限定ですよ。
ほかの男性なら上官でも突き飛ばします。
錬金術もしくは蹴りますよ。
それから、大総統にセクハラで言いつけます』
女性では珍しい国家錬金術師のセルシアは貴重なだけあり、ほかの国家錬金術師よりも特別な扱いを受けていたりする。
それはあの有名な両親の娘だから才能があり、大総統が気にかけてる人物なのかもしれない。
「ハクロ将軍、時間はまだ大丈夫なんですか?」
「あ、そろそろ行かなくては。
私は忙しいからな。
こんな無駄話をしてる暇はない」
嫌味を言いつつも、セルシアに負かされて帰って行く。
「…やりすぎではないか?」
『ほかの将軍に比べて頭脳派とは言えませんから大丈夫です』
「まったく、こりないおっさんですね~」
「リーゼル中佐、さっきの言葉は口説き文句みたいだったな」
『‥‥つい自然と出たんです』
恥ずかしそうにセルシアは頬を赤らめる。
執務室に着くとため息をついた。
『嫌味が大佐に向かなくてよかったです。
ハクロ将軍でまだマシでしたね』
「私の為にすまなかったな。
嫌な思いをさせてしまって…」
『大佐の為なら苦痛なんて思いませんよ』
大佐に頬を触れられ、セルシアは目を細めた。
(両親のことがあったばかりなのに…)
(言い返せるのは、さすが女性で中佐の地位にいるだけはある)
心配に思うと同時にセルシアを凄いと感じていた。
「ちょっと席を外すよ。
グラマン将軍に呼び出されてる」
「…またチェスの相手ですか?」
「多分そうだろう」
『私も呼び出されてるんですが…』
「そうなのか?
じゃあ、仕事の話かな」
『すぐに大佐に仕事を回すんですね』
「…いつものことだがな」
顔を見合わせて苦笑いした。
「とにかく、待たせる訳もいかないから行って来るよ」
『そうですね』
中尉達に見送られ、グラマン将軍の執務室に向かう。
惹かれ合うのに恋人にはなれない…。
あと一歩がどうしても踏み出せない‥‥。
-END-
「君は女性だからな、色気で誘惑でもしたのか?」
『そんなものが私にあるとは思いますか?
未だに未成年に間違えられる私が』
「普段はそうでも分からないだろう?
簡単にキスもさせるくらいだ」
『マスタング大佐限定ですよ。
ほかの男性なら上官でも突き飛ばします。
錬金術もしくは蹴りますよ。
それから、大総統にセクハラで言いつけます』
女性では珍しい国家錬金術師のセルシアは貴重なだけあり、ほかの国家錬金術師よりも特別な扱いを受けていたりする。
それはあの有名な両親の娘だから才能があり、大総統が気にかけてる人物なのかもしれない。
「ハクロ将軍、時間はまだ大丈夫なんですか?」
「あ、そろそろ行かなくては。
私は忙しいからな。
こんな無駄話をしてる暇はない」
嫌味を言いつつも、セルシアに負かされて帰って行く。
「…やりすぎではないか?」
『ほかの将軍に比べて頭脳派とは言えませんから大丈夫です』
「まったく、こりないおっさんですね~」
「リーゼル中佐、さっきの言葉は口説き文句みたいだったな」
『‥‥つい自然と出たんです』
恥ずかしそうにセルシアは頬を赤らめる。
執務室に着くとため息をついた。
『嫌味が大佐に向かなくてよかったです。
ハクロ将軍でまだマシでしたね』
「私の為にすまなかったな。
嫌な思いをさせてしまって…」
『大佐の為なら苦痛なんて思いませんよ』
大佐に頬を触れられ、セルシアは目を細めた。
(両親のことがあったばかりなのに…)
(言い返せるのは、さすが女性で中佐の地位にいるだけはある)
心配に思うと同時にセルシアを凄いと感じていた。
「ちょっと席を外すよ。
グラマン将軍に呼び出されてる」
「…またチェスの相手ですか?」
「多分そうだろう」
『私も呼び出されてるんですが…』
「そうなのか?
じゃあ、仕事の話かな」
『すぐに大佐に仕事を回すんですね』
「…いつものことだがな」
顔を見合わせて苦笑いした。
「とにかく、待たせる訳もいかないから行って来るよ」
『そうですね』
中尉達に見送られ、グラマン将軍の執務室に向かう。
惹かれ合うのに恋人にはなれない…。
あと一歩がどうしても踏み出せない‥‥。
-END-