第⑥話
夢小説設定
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やっと読書が出来るとセルシアは安堵していた。
執務室に入り、席に着いた。
「今日は雨ですね、大佐」
「だから、何だ!」
「あ~、いや、雨だなと…」
不機嫌そうにハボックを睨む大佐。
『大佐、ちょっと資料室に行って来ます』
「分かった。
気をつけてな」
「大佐、子供じゃないんですから…ι」
「心配なんだから仕方ないだろ。
ついて行くか?」
『大丈夫ですよ』
「大佐、仕事をしてください」
「‥‥ハイ」
中尉に銃を向けられて大佐は仕事をするのだった。
「リーゼル中佐がどこに行ったか知りませんか?」
「中佐なら資料室に行ったぞ」
「何か用事なの?」
「あ、いえ、ただ手紙が来てるんですが‥‥」
戸惑ったようにフュリーが大佐を見る。
「差出人が裁判所なんですよ」
「裁判所?
もしかして…」
「何か知っているんですか?」
「ちょっと待て」
大佐はカレンダーを確認し、何やら計算している。
「…7年。
やはり、そうか」
「大佐?」
「あ、いや、何でもない。
私が預かっておく」
「はい」
「気にするな。
中佐にこの話は絶対にしないこと、分かったな?」
大佐の瞳が光り、逆らってはいけないと返事をした。
手紙を引き出しに入れて大佐はため息をついた。
(…もう7年経ったんだな。
セルシアにとってはどんな7年だったんだろうか)
他人の自分が想像も出来ない日々だったのだろう。
「…っ佐!
大佐っ!!」
「おわっ!!?」
「大佐!
大丈夫ですか!!?」
中尉の大声に考え事をしていた大佐は椅子から体勢を崩して落ちた。
「すみません、大丈夫ですか?
お怪我はありませんか?」
「いや‥‥すまん。
考え事をしていた」
苦笑いをして起き上がる。
「考え事…?」
「あぁ、ちょっとな‥‥」
中尉を見て大佐は曖昧な笑みを浮かべた。
中尉が軽々しく人に話さないのは分かっているが、セルシアの個人的なことを自分が話す訳にいかない。
「…分かっていますよ」
「えっ?」
「リーゼル中佐のプライベートなことだから大佐が話す訳にはいかない、違いますか?」
「…君には敵わないね」
微かに口元を緩め、大佐は中尉を見た。
セルシアは資料室から執務室に戻り、机に資料を置いた。
「リーゼル中佐、仕事は後でいい。
話があるから私の執務室に来てくれ」
『…はい』
先程と様子が異なる大佐に首を傾げる。
大佐の執務室で2人きりで話が行われていて、気になるようでハボックはチラチラとドアを見ていた。
「ハボック少尉、仕事をしてください」
「…すいません」
遂には中尉に注意を受けた。
大佐は机の引き出しから手紙を出した。
「‥‥これを」
『何故、大佐が?』
「先程届いたんだが、君はいなかったから。
私が預かっていた」
『ありがとうございます』
セルシアは手紙を開けて読む。
読み終わるとポケットに入れた。
『‥‥失礼しました。
ちょっと、外の空気を吸って来ます』
「セルシアっ!」
泣きそうになるのを堪えて大佐の執務室から出て行く。
執務室に入り、席に着いた。
「今日は雨ですね、大佐」
「だから、何だ!」
「あ~、いや、雨だなと…」
不機嫌そうにハボックを睨む大佐。
『大佐、ちょっと資料室に行って来ます』
「分かった。
気をつけてな」
「大佐、子供じゃないんですから…ι」
「心配なんだから仕方ないだろ。
ついて行くか?」
『大丈夫ですよ』
「大佐、仕事をしてください」
「‥‥ハイ」
中尉に銃を向けられて大佐は仕事をするのだった。
「リーゼル中佐がどこに行ったか知りませんか?」
「中佐なら資料室に行ったぞ」
「何か用事なの?」
「あ、いえ、ただ手紙が来てるんですが‥‥」
戸惑ったようにフュリーが大佐を見る。
「差出人が裁判所なんですよ」
「裁判所?
もしかして…」
「何か知っているんですか?」
「ちょっと待て」
大佐はカレンダーを確認し、何やら計算している。
「…7年。
やはり、そうか」
「大佐?」
「あ、いや、何でもない。
私が預かっておく」
「はい」
「気にするな。
中佐にこの話は絶対にしないこと、分かったな?」
大佐の瞳が光り、逆らってはいけないと返事をした。
手紙を引き出しに入れて大佐はため息をついた。
(…もう7年経ったんだな。
セルシアにとってはどんな7年だったんだろうか)
他人の自分が想像も出来ない日々だったのだろう。
「…っ佐!
大佐っ!!」
「おわっ!!?」
「大佐!
大丈夫ですか!!?」
中尉の大声に考え事をしていた大佐は椅子から体勢を崩して落ちた。
「すみません、大丈夫ですか?
お怪我はありませんか?」
「いや‥‥すまん。
考え事をしていた」
苦笑いをして起き上がる。
「考え事…?」
「あぁ、ちょっとな‥‥」
中尉を見て大佐は曖昧な笑みを浮かべた。
中尉が軽々しく人に話さないのは分かっているが、セルシアの個人的なことを自分が話す訳にいかない。
「…分かっていますよ」
「えっ?」
「リーゼル中佐のプライベートなことだから大佐が話す訳にはいかない、違いますか?」
「…君には敵わないね」
微かに口元を緩め、大佐は中尉を見た。
セルシアは資料室から執務室に戻り、机に資料を置いた。
「リーゼル中佐、仕事は後でいい。
話があるから私の執務室に来てくれ」
『…はい』
先程と様子が異なる大佐に首を傾げる。
大佐の執務室で2人きりで話が行われていて、気になるようでハボックはチラチラとドアを見ていた。
「ハボック少尉、仕事をしてください」
「…すいません」
遂には中尉に注意を受けた。
大佐は机の引き出しから手紙を出した。
「‥‥これを」
『何故、大佐が?』
「先程届いたんだが、君はいなかったから。
私が預かっていた」
『ありがとうございます』
セルシアは手紙を開けて読む。
読み終わるとポケットに入れた。
『‥‥失礼しました。
ちょっと、外の空気を吸って来ます』
「セルシアっ!」
泣きそうになるのを堪えて大佐の執務室から出て行く。