第1Q
=次の日=
「よーし、全員揃ったなー」
さっそくバスケ部の活動が開始した
受付をしていた女子生徒が指示を出しており、その姿をみて1年生達はヒソヒソと話していた
「なあ、あのマネージャー可愛くねー?」
「2年だろ?」
「けど確かに!
もうちょい色気があれば……」
バキキッ!
コソコソと女子生徒を見ながら話す1年の頭に2年主将、日向の鉄槌が下る
「ぁいて!」
日「だアホー、違うよ!」
女子生徒は新入部員に改めて自己紹介をする
リ「男子バスケ部”カントク”
相田リコです、よろしく!!」
「「「ええ~~!!?」」」
生徒が監督という位置、しかも女子という事実に1年生達は皆驚きを隠せなかった
「あっちじゃねーの!?」
一人が体育館の隅にいる老人を指差したが…
日「ありゃ顧問の武田センセだ
ちなみに、皆が期待してるマネージャーはこの子がやってくれるから」
リコは自分の後ろにいた##NAME1##を呼び、前へ出るよう促した
『##NAME2## ##NAME1##です
マネージャーとして、みなさんを精一杯サポートします
よろしくお願いします』
((((おぉ~~~!!))))
1年、更には2年もその姿に見惚れる
女子にしては高い身長、スラっとした体型
しかしよく見れば鍛えられているとわかる身体
リコはまじまじと##NAME2##の身体を見、何かに気が付いた表情をした
が、##NAME2##が先を促した
『あの…監督…自己紹介終わりましたけど…』
リ「あっ…あぁ、そうね
じゃあまずは…
シャツを脱げ!!!」
「「「え″え″え″~~~!?!?!?」」」
「…………なんだコレ…」
強制的に脱がされた1年生は一列に並ばされる
リコはその体をジッと一人一人観察して1人1人に体の弱い部分を的確に指摘していったことだ
「マジ……!?合ってる…」
「どゆこと!?」
「てか、体見ただけで…?」
一年は彼女の観察眼に皆が驚く
その疑問に日向が答えた
日「彼女の父親はスポーツトレーナーなんだよ」
データをとって、トレーニングメニューを作る
毎日その仕事場で肉体とデータを見続けてる内についた特技
体格を見れば、彼女の眼には身体能力が全て数値で見える
日「(まあ、カントクたる所以はそんだけじゃないけどな……)」
リコは列の最後にいた火神を見た
そして、言葉を失う
火「……なんだよ」
固まってしまったリコに火神は話しかけるが、反応は無い
リ「(~~~~~なっ、何コレ!?
すべての数値がズバ抜けてる……
こんなの高一男子の数値じゃない!!
しかも、のびしろが視えないなんて……
うっわ、生で初めて見る……
天賦の才能!!)」