第7Q





リ「ただいまー」


日「カントク帰ってきたな」


ちょうどその時、リコが制服のまま体育館に入る


福「海常の時はスキップしてたけど、してねーな」

河「カントク、今日はスキップとか……」


そんな冗談めかしに1年がリコに対して言うとリコはもの凄い表情で彼らを睨みつけた


リ「するか!!」


初めて見るリコの顏に冗談言った1年生達はヒィィと怯える


日「だアホ
  公式戦でもヘラヘラしてるワケねーだろ………にしても機嫌悪りーな
  強いのか、相手?」


リ「……ちょっとやっかいな選手がいるのよ」


鞄を置き、携帯を取り出すと日向に渡す

彼を中心に部員がリコの携帯を覗き込んだ


リ「とりあえず、ビデオはあとで見せるとして、まず写メ見て」


日「……これは!」












携帯に写っていたのは可愛らしい仔猫の画像だった

その画像に日向と火神がほんのりと頬を赤くする。


日「かわいいが……」


『かわいい~~♡額が八の字だ~~♡』


リ「……あぁ、ゴメン次」


『あぁ…ニャーちゃん…』


「「「(ニャーちゃん!?)」」」


全員が##NAME1##のニャーちゃん呼びに悶えつつ次の写真を見た



日「…………!?」


日向が顰めっ面をしたのを見て、他の部員がどれどれと覗く


リ「名前はパパ・ンバイ・シキ
  身長は200㎝、体重87kg

  セネガル人の留学生よ」


仔猫の次に現れたのは黒人の選手

うわあぁぁぁと衝撃が走る一同


日「セネガ……でかぁ!!」


小「アリなの!?」


伊「留学って……!
  てかゴメン、セネガルってどこ!?」


先輩達が騒いでいるのを横目に火神がボソッと呟く


火「でかいだけじゃん?」


『…火神君って…アホだよね』


火「Σ誰がアホだ!!」


黒子は写真を見ても無反応


日「このパパ・ンバイ……なんだけっけ?」


降「パパ・ンバ……」


リ「話が進まん!
  黒子君、なんかアダ名つけて!」


外人の名前に戸惑う彼らにイライラしたリコは黒子君に助けを求めた




黒「んー…”お父さん”で」


小「何そのセンス!!?」


真顔でスラッと言い放った黒子


リ「だから、このお父さんを……」


リコはアダ名を早速使い、皆に説明しようとするが、黒子のセンスに笑いが止まらなかった


リ「聞けよ!!」



『カントクの話し聞いて!!!!』



リコと##NAME1##の一喝にピタッと一同は真っ直ぐ並ぶ


リコは##NAME1##にお礼を言い、『いえいえ~』という会話をした後、リコが全員に向き合う


リ「特徴は背だけじゃなくて手足も長い
とにかく”高い”の一言に尽きるわ!」



戦力アップに外国人選手を留学生として入れる学校は増えてるわ

次の相手の新協学園も去年までは中堅校ってカンジだったけど……



リ「たった一人の外国人選手の加入で完全に別物のチームになってるわ

  届かない……ただそれだけで誰も彼を止められないのよ」



そんなリコの言葉にシーンと誰もが黙ってしまった

そんな彼らにリコはハァーと溜め息をつく。


リ「……あのね、だからって何もしないワケないでしょ!!
……ってわけで##NAME1##ちゃん!よろしく!」


そんなリコに笑顔で「はい!」と返事をし、今度は##NAME1##がみんなへ向き直った



『とりあえず、今度のメニュー作りはカントクと相談しながら・ですが、僭越ながら私が務めます

 まずは全体のメニューから

 その後、レギュラーメンバー各個人のメニューに入っていきます』



日「え!?個々に!?;」


『はい。まぁ不安なのはわかりますが…
 帝光時代はキセキの世代のメニュー作り担当だったので、その辺はご安心を(ニコッ)』


「「「マジか!?」」」


黒「##NAME2##さんのメニューは、個々の身体能力に合わせて作っているので、安心して任せられます」


『ありがとうテツヤ!
 と、いうわけで…今からレギュラーメンバーには私と1on1していただきます
 そこからデータを取り、メニューを作るのが私のやり方です

 と、いうわけで、よろしくお願いします!』



リ「あと、黒子君と火神君は別メニューよ
  それも##NAME1##ちゃんに任せてあるから!

  よし!じゃあ説明も終わった所で…
  予選本番は5月16日!!
  それまで弱音はいてるヒマないわよ!!」



「「「「おう!!」」」」



そうして本番まで練習の日々が続いた
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