第7Q





=放課後=





日「集合ーーー!!」


部活中、日向は練習していた部員達を呼んだ


日「もうすぐI・H予選だ!!
  去年はあと一歩及ばなかったが、今年は絶対に行くぞ!!
  強豪がひしめきあっているが特に……同地区で最強最大の敵は秀徳高校!!


去年は全国ベスト8……
しかも今年は海常と同じように”キセキの世代”が一人入ってる

この強豪校に勝てなければ全国への切符はない!!」



火「黒子……どんな奴か知ってんだろ?」


”キセキの世代”と聞いて、火神は真っ先に黒子に緑間のことを聞く。


黒「……口で言ってもたぶん信じないですよ

  …ただ、黄瀬君が最初言ってたように他の四人は格が違います
  それが更に進化してたら……想像もつかないです」


日「##NAME1##ちゃんは相手の基礎データからある程度そいつの成長を予測できるんだろ?
  ##NAME1##ちゃんはどう思うんだ?」


『テツヤと同じですよ
 ここまでは私の予測通りです
 …”ここまでは”(ボソッ)』


日「?」



一瞬険しい表情をした##NAME1##を不思議に思いながらも、黒子の言葉に火神だけでなく他の部員も真剣な顔をした


日「秀徳に挑むためにもまずは初戦!!
  気ィひきしめていくぞ!!」


「「「「オゥ!!」」」」


日向を筆頭に全員が気合いを入れる

すると火神誰かを探すように周りを見渡した


火「……そういえば、カントクはどこスか?」


日「ああ……すぐ近くで1回戦の相手が練習試合してるらしくて、偵察行ってるよ」


もう少しで帰ってくるさーと日向は練習に戻る


「GW明けたらすぐ予選かー
早っえーなー」

「あと3週間ぐらい?」


練習を再開する1年生はのんびりと会話する


「けど先輩達って去年、決勝リーグまで行ったんだろ?」


「しかも今年は火神と黒子もいるし、1~2回戦はまあ行けんじゃね?」


日「だアホー!何言ってんだ」


そんな会話を聞いた日向が一年生に鉄槌を下す。
バキッと脳天に拳が当たった。


「スイマセン……」


涙目ながらも謝る一年に日向の顔が引き締まる。


日「一度負けたら終わりのトーナメントだぞ   1回戦でも決勝でも気を抜いていい試合なんてねーよ」


日向の真剣な顏に笑っていた一年もゴクリと生唾を飲んだ


そんな時、ガチャリと体育館の扉の開く音が響く


「キャプテン、トーナメント表コピーしてきました!」


大量の紙を手に福田君が体育館内に入ってきた


日「サンキュー
 じゃ、みんなに回して」



『あ。私がやります』


##NAME1##が順番にトーナメント表を回す

火神はすぐに自分の高校と秀徳高校の場所を探した


火「”キセキの世代”がいる秀徳ってトコとやるには………決勝か…」


『こーやって表になるとやっぱり多いなー……』


1枚の紙に約80校ほどの高校が並ぶ

しかしそれで終わりではない


『次、2枚目です』


「……って、2枚目!?」


同じ量の高校名が書かれたトーナメント表を更に3枚

合計4枚の紙に書かれた高校の量に初めての一年生は驚く

予選の仕組みについて、日向が改めて説明し始めた


日「A~Dまで4ブロックある
  各ブロックの頂点一校のみが決勝リーグ進出
  さらにその決勝リーグで上位3チームに入って初めてインターハイ出場


  300校以上の出場校から選ばれるのはたった3校
  1%の高校生しか立てない夢の舞台
  
  それが……インターハイ」


ふぅん…とばかりに火神は全てのトーナメント表を眺めると、日向に向かって言い放つ


火「…なんとなくは分かったけど、一つ間違ってるっスよ


  選ばれるんじゃなくて、勝ち取るんだろ……です」


語尾の敬語はともかく、フンッと鼻を鳴らしながら堂々とした火神の姿にみんな薄く笑う
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