第1Q




桜が舞い散る中


真新しい制服に身を包み、ある人物を探していた



『ほんとに…こういう時まで影が薄いんだから~;』



「##NAME1##さん」




『うひゃ!?
 …テツヤ……後ろから急に声かけないでよ!!;』


「? 普通に声をかけましたが…」


『…わかった。大丈夫。もうわかった(真顔)』


「##NAME1##さんは入部届書きましたか?」


『いや、これから行くとこ』


「そういうと思って僕のと一緒に出しておきました」


『…テツヤってたまに強引だよね』


「? 何か言いましたか?」


『…なんでもないよ;』








その頃バスケ部では…




「2枚入部届け集め忘れてるっスよ」



机に寝そべっていた男子生徒が、1枚の紙に気づいたところだった



「え?いけない、え~と……



 黒子……テツヤ……


 ##NAME2##……##NAME1##……この子はマネージャー志望…

 (ずっと机番してたのに……全く覚えてない)

 ……って、帝光バスケ部出身!?」


「ええっ!?あの有名な!?」



下にある備考の文字を読んだ女子生徒は思わず叫んでしまった


「しかも、今年一年ってことは”キセキの世代”の!?

 うわーなんでそんな金の卵の顔忘れてたんだ私!!
 さっきのはアメリカ帰りだし…



 今年、1年ヤバい!?」












『テツヤ』


「はい」


『やろうか』


「言われなくても」
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