第5Q




その後、誠凛は再び離されるが更にやり返し、同点に戻す

それが何度も繰り返した

必死で食らいつく誠凛に海常は引き離そうと必死だ


笠「っの……!!しぶとい……!!
  トドメさすぞ!!」










試合時間、残り15秒








日「時間ねぇぞ!!当たれ!!
 ここでボール獲れなきゃ終わりだ!!」


「「おお!!」」


日向の喝にチームが完全な攻めに入る

そんな中、黒子が火神を引き止めた


黒「火神君、一瞬いいですか
  ここ獲れれば……黄瀬君にコピーされない手がもう一つあります」






――――試合時間、残り10秒






リ「(残り10秒切った……
もうウチに延長を戦う体力はない…!!)
  
  守るんじゃダメ!!攻めて!!」



リコもコート上の選手達に叫ぶ






――――試合時間、残り7秒






体力の浪費で日向の足に力が抜ける




日「(……っの、ヘタレ!!)」



その一瞬の隙をついて、笠松がシュートのモーションに入った


日「しまっ……!」


放たれたボールはリングに一直線に入る……








バンッ!!








だが、ゴール手前で火神がボールをキャッチした


笠「なっ……!?」


日向にパスし、日向はボールをそのままゴール下まで思いっきり投げた

火神が走り、ボールをキャッチ

黒子がその後を追いかける

その目の前には黄瀬がいた


火「黒子!!」


火神が黒子にパスを出す


黄「(!? 黒子っちにシュートはない!
2人だったら火神にリターンしかないっスよ……!?)」


しかし、黒子は黄瀬の予想を反してゴールに向かってボールを投げた


黄「!?……パスミス!?」








試合時間、残り1秒






皆が終わりだと思った瞬間




『(まだ!!)
 勝って!!!!絶対!!

 決めて!!!』



ゴール下に火神がいるのに気づいた##NAME1##

笠松も何をしようとしているのかやっと気づく


笠「…………じゃねえ!!」


火神が黒子がゴールに投げたボールを空中でキャッチする


笠「アリウープだ!!」


ダンクを決めようとした瞬間、黄瀬がブロックに入った


黄「させねぇスよ!!」


黄瀬は火神と”同時”に跳ぶ


黄「…………!?

  (――――――まだ……!?
      いつまで……!?)」




自分と同時に跳んだはずなのに火神より先に地面に近づいていく




黄「(同時に跳んだのに先に俺が落ちてる……!?
  なんなんだ、オマエのその宙にいる長さは……!?)」




火神の脳裏に黒子が先程言った言葉が浮かぶ



”一回きりの単純な手ですけど……”



火「テメーのお返しはもういんねーよ!!
  なぜなら……!」










”試合終了と同時(ブザービーター)で決めちゃえばいいんです”








火「これで終わりだからな!!!」


ブザーが鳴るのと同時に火神のダンクが決まった




誠凛 100-98 海常
4/4ページ
スキ