第4Q
黄「あ、ここっス」
日「……って、え?」
黄瀬の案内でやっと体育館に着いた一同
しかし、その中の様子に唖然とした
日「………………片面…でやるの?」
『もう片面は練習中か…』
日「てか、コッチのゴールは年季入ってんな……」
唖然としていたバスケ部に海常の武内監督が気がつき、アッサリと言い放った
監督「ああ、来たか
今日はこっちだけでやってもらえるかな」
リ「……………………」
さも当たり前のように言われ、リコは何も反論出来ない
リ「こちらこそよろしくお願いします
……で、あの…これは……?」
恐る恐る反面コートの理由を聞いてみると、監督は素直に言ってくれた
監督「見たままだよ
今日の試合、ウチは軽い調整のつもりだが…
出ない部員に見学させるには学ぶものがなさすぎてね
無駄をなくすため、他の部員には普段通り練習してもらってるよ
だが、調整といってもウチのレギュラーのだ
トリプルスコアなどにならないように頼むよ」
監督の最後の言葉に部員全員がムカつく
リコに至っては言いたいけれども、なんとかギリギリの所でプルプルと堪えていた
火「(ナメやがって……
つまりは“練習の片手間に相手してやる”ってことかよ……)」
今にも殴りかかりそうな火神の雰囲気に##NAME1##グイッとジャージの裾を引っ張り引き止める
コソッ
『今は我慢、だよ
試合でみせつけてやればいーんだから』
火「…わかってるよ、んなこと……」
『…言葉と行動を一致させてくれる?』
##NAME1##が止めているが、火神の身体は明らかに監督に飛び掛かりそうになっている
…黒子が##NAME1##の立場なら引きずられているだろう力で…
監督「……ん?何、ユニフォーム着とるんだ?
黄瀬、オマエは出さんぞ!」
黄「え?;」
出る気満々の黄瀬にカントクが言い放つ。
黄「各中学のエース級がごろごろいる海常(ウチ)の中でもオマエは格が違うんだ」
黄「ちょっ、カントク
やめて、そーゆー言い方マジやめて」
監督「黄瀬抜きのレギュラーの相手も務まらんかもしれんのに…
出したら試合にもならなくなってしまうよ」
「「なっ……!」」
そんな海常の監督の物言いにさすがに何か反論しようと##NAME1##が前へ出ようとするが、そこを黄瀬が止めに来る
黄「##NAME3##、落ち着いてっ;
すいません、マジすいません!
大丈夫、ベンチにはオレ入ってるから!
あの人、ギャフンと言わせてくれればたぶんオレ出してもらえるし!
オレがワガママ言ってもいいスけど……
オレを引きずり出すこともできないようじゃ…
”キセキの世代(オレら)”倒すとか言う資格もないしね」
そんな黄瀬の言葉に黒子に火神がカチンときた
監督「オイ、誠凛のみなさんを更衣室へご案内しろ!」
監督の指示によって更衣室へと移動する一同
しかし、黒子と##NAME1##が黄瀬に向かって言った
黒「アップはしといて下さい
出番”待つ”とかないんで……」
『要は涼太を引きずり出せばいいワケね』
黄「…アレ……##NAME3##、ちょっと怒ってる…?」
『ん?ヤダなー涼太ったら
こんだけ長い付き合いしてるのに…
これがちょっと、にみえる?』
満面の笑みで笑ってはいるが、##NAME1##の後ろには例のごとく般若が控えていた
リコも更衣室に移動がてら、武内監督に言った
黒「あの……スイマセン
調整とかそーゆーのはちょっとムリかと……」
黒リ「「そんなヨユーはすぐなくなると思いますよ」」
監督「なんだと?」
ハッキリも言った黒子とリコに武内監督はピクリと反応する