episode1 初めまして










『ふぁ~………朝?

…あれ、ここ…』





昨日お父さんにグチを聞いてもらいながらいつの間にか寝ていたようだ

ソファーで寝ているということはお父さんが運んでくれたようだ…


優男かよ…


お父さん、お父さんになってくれ…



冗談はさておき、外がやけに騒がしい…



自分の武器を確認して立ち上り、ゆっくりと外へ出る


日差しが眩しく、思わず目を瞑る


目を太陽から守ろうと手をかざし、前方へと目を向けて状況を確認しようと目を細めた










…私は何で堂々と外に出てしまったんだろう
1回窓から確認すればよかった…








目の前には明らかに弱そうな海賊と対峙するトラファルガー・ロー



海賊の方は…あ、顔も名前もわかんないな…は私を怪しげに睨みつけていて

トラファルガーは少し驚いたように目を見開いていた




『…えっ~と…
どうゆう状況…?』


ロ「…お前、こんな所にいたのか…」



トラファルガーは##NAME1##の問いに答える気がなかったのか、逆に質問で返してきた



『昨日ここのソファーにお世話になったのよ;

で?そちらさんは問題ルーキーと何してんの?』



弱そうな海賊の方に目を向けると、「あ゛あ!?」と睨み返される


トラファルガーも顔を歪めて目つきの悪い目をさらに細める



ロ「おい、俺の事を問題ルーキーって言ったか」


『あら、自覚がおありで』


ロ「…(怒)」


「なにくっちゃべってんだ!!
さっさと金を寄こせ!!」


『…あー…なるほど…
…このくらいならあなた1人でも大丈夫でしょう?

私は見学させていただくわ』



ロ「最初からそのつもりだ」




金目当てにルーキーとわからず絡むとは馬鹿な連中だなと同時に、トラファルガーの実力も見てみたい…弱すぎて見れるかわからないが…


そう判断し店の外にあったベンチに腰掛け、見学の態勢を取る


トラファルガーもこちらに手を出させるつもりはなかったらしく、目も合わせずに前を見据えていた




…少し、その目と顔つきに惹かれるものがあった…






「~~~っやっちまえ!!!」


雄たけびを上げながらトラファルガーにかかっていく


トラファルガーは余裕そうに手を前にかざし「ROOM」と呟いた


私の足元ギリギリまで青い半円状のものは広がってきた


『…(これが噂に聞く…)』


トラファルガーはサークル内で海賊たちに向かって刀をふた振り

それだけで海賊たちの体はバラバラになっていく

ただ騒いでいる声は聞こえるので死んではいないのだろう


ロ「”シャンブルス”」


トラファルガーの言葉と共に海賊たちの体はバラバラにくっついていく


おでこに腕、腹に足、足裏にまた足が生えたりとなんとも奇妙で滑稽な姿になっていた


「な、なんだこれ~~~!!?」


「どうなってんだ!?」


「それは俺の足だ!!」



『…これがあなたの能力”オペオペの実”の力ってワケね』


ロ「あぁ。サークル内じゃ俺は執刀医であいつらは患者
執刀医である俺には逆らえねぇ(ニヤリ)」




すると効力が切れたのかROOMと呼ばれたサークルは消え、海賊たちも解放された



…姿は滑稽なまま



そしてそのまま海賊たちは悲鳴を上げながら立ち去っていった






『お見事』



素直な称賛と拍手を送りながら立ち上がり、トラファルガーに近づく



あちらも刀を鞘に仕舞い、向き合う形となった




ロ「で?昨日の返事がまだだったが…
これでも俺に魅力を感じねぇか?」


『…魅力、というより興味が湧いたかな?
"あいつ"の一方的なお願いなんて願い下げだったけど…』


ロ「!
やはりお前、"あの人"を知ってるのか」


『えぇ…同期だったし、センゴクさんにもお世話になっててね…
…まぁそんな話は後々ゆっくりしましょう?









時間はたっぷりあるんだし(ニコ)』











ロ「! クックック
歓迎するぜ?"元中将"」






『…その呼び方、好きじゃないの




##NAME2##・##NAME1##です














よろしく




キャプテン』
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