episode1 初めまして
=酒場=
『おとーさん!もう一杯!』
店主「お嬢ちゃんこれで何杯目…何本目だと思ってるんだ…
ほどほどにしときな;」
『いいじゃないですか~
今日はめでたいんですよ!』
店主「ほーぅ?そういやさっき新しい手配書がきてたな~」
『…おとーさん、そのうちの一枚もらってもいい?』
店主「あぁ、構わないよ」
たまたま行き着いた夏島でたまたま入った店だったが、お酒の種類が豊富でいいマスターがいて…いい店だ
そして今までで一番嬉しいことがあった
手配書に掛かれている満面の笑みを向ける麦わら帽子をかぶった少年
再度見つめて嬉しさがこみ上げる
そんないい気分の時に
バァァンッ
「邪魔するぜぇ~」
下品な笑い声が聞こえた瞬間
気分は最悪なものになった
「おい酒だ酒!!ありったけ持って来い!!」
「よぉねーっちゃん!こっちきて酌しろや!!」
最高な気分から最悪な気分へ急降下
『…悪いけど、あなたたちみたいな品の無いやつらとお酒を飲む趣味ないから』
「…あ‶ぁ?
おいてめぇ、海賊舐めてると痛い目みるぞ?」
殺気を飛ばしながら近づいてきた男には目もくれず、一言ボソリと呟いた
『…”海賊”、ね』
そう呟くと近寄ってきた男の手首をつかみ、片手で男を宙返りさせてしまった
「ってぇ!!」
「っな!?てめぇ!何しやがった!?」
『別に何も?ただ不躾に殺気飛ばして近づいてきたコイツを躾けようかと思っただけよ』
「っこんのアマァ!!!」
『あ~刀振り回すなら外出てくんない?
店のおとーさんに迷惑よ』
「んなもん知るかぁぁぁ!!!!」
『ったく』
刀を振り上げた男に呆れながら、ノエルは席を立ち腰に刺してあった自分の刀で防いだ
そして間髪入れずに男の腹目がけて蹴りを入れ、男を店の外に突き飛ばした
「がぁぁ!!?」
「船長!!」
『あ、あれが船長だったの』
呑気に1人関心しながらさっき床に沈めた男が##NAME1##の足目がけてナイフを突き刺そうとする
それも最小限の動きで交わしナイフを蹴り上げ、男も蹴りで外に飛ばす
周りにいた残りの男たちも船長を追っかけ外に出たので店内はノエルとマスターの2人だけ
懐に手を伸ばしたサイフを取り出すと、カウンターにお金を置きお父さんに挨拶した
『気が向いたらまた来るわ
あ、おつりは壊しちゃった扉の修理に使って♡』
「…あぁ。ありがとよ、お嬢さん」
マスターはまだ驚きを隠せないまま、少女が海賊を追い出してくれたのだと理解し、笑顔でお礼を述べた
そんなマスターに##NAME1##も笑って軽く手を知りながら外へと向かった
外に出るとすでに男たちは自分の獲物を構えて待ち受けていた
『…そんな身構えなくても…
ちゃんと海軍に引き渡してあげるから安心しなよ(ニコッ)』
「この女…調子に乗るなよ!!」
一斉に向かってきたが、##NAME1##は焦る様子も見せず
むしろワクワクしたような表情で待ち構え…
15分後には屍の山が出来上がっていた…