episode3 能力






文字通り飛んで帰る途中、遠目からでもこちらの被害が少なかったことがわかり、ほっと胸を撫で下ろす



すると、大きく手を振って「おーい!」という声が聞こえてきた



声の主はシャチとペポの様だ



甲板へふわっと着地すると同時に、シャチとペポが駆け寄って質問攻めにあう



シャ「すごいな##NAME1##!!!!」



ぺ「##NAME1##飛べるの!?すげーな!」



シャ「なんて能力なんだ!?羽は生えてたよな!?」



ぺ「飛べる能力なのか!?でもさっき火ぃ出してたよな!?」



シャ「あれも悪魔の実の能力なのか!?それとも何かの武器か!?」



ぺ「…お前ら、そのへんにしてやれ;」




たじたじになっている##NAME1##を見かねてか、その奥に控えるローと話をさせるためかはわからないが、ペンギンが呆れながらシャチとペポを宥めて距離を取ってくれた


ありがとうペンギン…冷たいやつなんて思っててごめんね…



質問攻めから解放された、と安堵していると、ペンギンの隣にローが並んだ



ロ「遠くからだが見えていた

お前、複数の悪魔の実の能力を使っていたな?」



若干怪しむような、探る目を向けてくるローだったが、##NAME1##は臆すること無くその目に向き合った



『私の能力名は"コピコピの実"

悪魔の実の能力者の血液を含むことでその能力をコピーし、使用できる

記憶や容姿・性格も可能です


まぁ限度や制限はありますが…』



ロ「へェ…?

お前、さっき使っていた能力の中に"火"があったよな?

あれは白ひげ海賊団2番隊隊長の能力じゃねぇのか?」


『!<ドキッ>

…“エース”との話は長くなるので、今日は私の能力のことで終わりにしませんか?』


一瞬顔を強ばらせた##NAME1##だが、すぐに笑顔を貼り付けてローへ提案する


するとローも深く聞くつもりがなかったのか、くるりと背を向けながら言い放った


ロ「俺はお前が"今まで"どこで何をしていたのかは興味ねェ

が、俺の船に乗った以上お前は俺が守るべき仲間(クルー)だ

お前の実力が知れれば、それでいい」



そういって船内へと歩き出し、姿が見えなくなったところでペンギンはニヤニヤしながら一歩寄ってきた



『…何ですか?;』


ぺ「いや~?あの不器用な船長が、お前には素直だなぁ~?と思っただけさ(ニヤニヤ)」


『…私が新米だから気を遣って下さってるんですよ、きっと』


シャ「いやいや気を遣う船長なんて見たことねーよ;」


後ろから近づいてきたシャチがそういいながらも、その口元は緩んでいた


ぺ「お前もニヤニヤしながら近づいてくんじゃねーよ;」


シャ「いや~ペンギンも警戒心高い方なのに、割と早く##NAME1##には気を許したみたいだな~と思ってよ?(ニヤニヤ)」


そう言いながら肘をペンギンの肩に置いたシャチは、そのままペンギンにしばかれていた


『(でも、少しは心許せた感じがする…キャプテンとも、もう少し近くなりたいな…










……私今、なんて思った……?)』









べ「##NAME1##!!」


『うわぁ!?;』


ベポが後ろから抱きついてきたことに驚き思考が途切れ、前に数歩歩いて衝撃に耐える


転ばなかったことに胸を撫で下ろした


べ「##NAME1##!もうすぐ夕飯だ!きっと##NAME1##を歓迎する宴会になるぞ!」


『かん…げい…
…嬉しい(ふわ)』


柔らかく微笑んだ##NAME1##の笑顔に、周りにいた仲間達も口元を緩ませた
「さー動いて上手いメシ食うぞー!」という声をちらほら聞きながら、##NAME1##はベポと共に船内へと歩いて行った
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