第三話 組織の任務
警察庁へ戻り、地獄の書類整理が終わった~!と伸びをしていたら
…これだ
『こんな真夜中にレディーをこんな血なまぐさい所に呼び出すって…
失礼だと思いません?ジン』
ジ「無駄口叩いてないでさっさと吐かせろ」
『はぁ~い』
急に電話で呼び出され、愛車のバイク(ハーレー)でかっ飛ばして来てみれば…
ジンとウォッカがやっても吐かない情報を引き出してほしいとのこと
『…というかどちら様ですか?』
何にも情報がないまま吐かせろと言われても…吐いたのかどうかもわからない
ジ「…ウォッカ」
ウ「ヘイ…鈴木浩平、45歳
表では資産家、裏ではクスリの売買
その売人から組織について嗅ぎまわっていて、昨日、組織の下部層に潜りこんできたらしい」
『…つまり中に入られた、と?』
ジ「あぁ
そしてこいつを手引きしたやつがいる」
『なるほど、その相手を吐かせればいいんですね?』
ウ「そういうことだ」
椅子に座らされ後ろ手に縛られている男の俯いた顔を覗き込むようにしゃがみ込んで相手の顔を伺う
『…あら~、結構手荒にやられちゃいましたね?』
男「…」
『ジン、結構ビシバシやったんでしょう?』
ジ「フンッ」
『これじゃぁ痛みに慣れちゃっれるじゃないですか~
…ねぇ?お兄さん』
男「…」
『私とイイコト、しません?』
男「…」
『あら?興味なしですか?
ざぁんねん…
イイコトした動画でも取って
奥さんに送ってあげようと思ったのにぃ』
ガバッ
男「……どうして…妻のこと…」
『イマドキのSNSって便利なんですよ?
まぁそこの2人は機械に疎いですから?
調べてなかったのかもしれませんけどぉ
さて、あなたも社長様なら取引ぐらいしたことがあるでしょう?(ニヤリ)』
人懐っこい笑顔を浮かべて話しかけてきていた女性が
急に雰囲気がガラリと変わり
妖しい冷たい笑みを浮かべて微笑む
『では大人の取引といきましょうか?』