第14話 敵対
次の日、##NAME2##は朝から忙しかった
坂「工藤~!」
『祐実!ごめん待った?;』
警視庁捜査一課・坂田祐実巡査部長
##NAME2##と同期で仲の良かった2人
先日の帝丹高校での事件で久しぶりに再会を果たし、今ではお互い警察官である立場であった時には談笑するようになった
降谷の後輩でもある
坂「全く人気者ね~##NAME2##は」
『勘弁してよあんなセクハラオヤジ;』
適当なカラオケボックスに入り、音を大音量で流しながら話しを進める
ちなみに今この状況下で##NAME1##や##NAME3##として会って祐実に共犯の疑いがかかり迷惑がかかることは避けたいので、旧姓である工藤で呼んでもらっている
今は警察手帳も戸籍も##NAME1##になっている
元・工藤と知るのは工藤家と祐実…零さんだけだ
ここに来るまで顔は##NAME3##だが、帽子をかぶり服もモード系にし、パット見ではわからないようにした為、帽子を外し腰を下ろす
『で?私、どうなってるの?』
坂「##NAME3##=##NAME1##とはバレてないよ
いち麻薬密売人として##NAME3####NAME4##が追われてるって感じ
…____はそう思ってないみたいだけどね」
『…あぁ、あの時、現場に祐実もいたね…
さすが優秀な警察官だこと…
でも捜査一課の祐実がなんで四課のあの現場に…?
目暮警部と佐藤刑事と高木刑事はいなかったみたいだけど…』
坂「あぁ…実はあの山田組に殺された女性の遺体が一昨日の早朝に見つかってね?
それで目暮警部たちと一緒に捜査してたんだけど…
なぜか倉庫の現場に私だけ連れていかれて…;
ま、恐らく“##NAME3##”を動揺させたかったんでしょうけど…」
『…はぁ;ほんと、嫌になっちゃうわね…;
じゃあ私が##NAME1##ってことには他の警察官は知らない…
となると…____がボロを出してくれるかもしれないわね…
ありがとう祐実
これで次の作戦を修正できる』
立ち上がりながらお礼を述べるが、祐実は座ったまま浮かない顔をしていた
『? どうしたの?』
坂「…私…やっぱり公安に行けばよかったのかな…?」
スカートを握りしめながら呟いた祐実を##NAME2##は座りながら抱きしめた
『…そんなことない
祐実がいなかったら救われなかった人もいた
現に私は今、祐実のおかげで生きる希望を見いだせた…
奴らの思い通りにはさせない
祐実、あんたは人に近い所で、そばで守りたくて捜査一課に行ったんじゃないの?』
坂「!……」
『私は…祐実が人々の近くで守ってくれてるって信じてるから
今目の前にある事件に全力で挑める
…あんまり弱気なこと言ってると、殴るよ?(ニカ)』
坂「…バカ…」
祐実と別れ、植木の端に腰を下ろす
すると背後に見知った顔の男性が腰を下ろし、一瞬、視線が交わる
『…そちらは?』
「今の所想定内だ
…コナン君から状況も聞いているし知恵も借りた
あとは、やつがボロを出すよう仕向けるだけだ」
『…わかりました
私は数時間この付近を歩き回ってます
タイミングは任せますので、頃合いを見て決行してください
では、今夜…』
「あぁ…武運を」
『零さんも』