第13話 動き出す影
加「ちっ!何をしている!!早く山田一派を捕らえろ!
周辺に待機している者はあの女を追うんだ!!」
安「…」
安室はあわただしく動く警察官には見向きもせず、ただ腕を組んで撃ち落とされた照明部分を見つめていた
すると小走りに加美崎が近づき、周りには聞こえない様小声で会話する
加「…先ほどの女性は降谷くんの知り合いで…?」
安「えぇ…僕が今潜入している所で、少し…」
加「そうか…それは……何と言っていいか…」
安「お気になさらず
加美崎警視は加美崎警視のお仕事を全うしてください
ただ、今回の件には“僕ら”も動かせていただきます」
加「…わかった。上には僕から報告しておくよ」
安「ありがとうございます…
では、僕はこれで」
加「ええ……“ご協力”ありがとうございました」
一方##NAME2##…
あの後、警察の目を掻い潜りジンへ山田の事を報告し
工藤邸へと向かった
ピンポーン
沖「はい…あなたでしたか」
『こんばんわ沖矢さん…少し、お話させて頂けます?』
少し威圧感を醸し出してしまったが、彼は“事情”をわかっている
案の定「ええ。どうぞ」と快く中へ入れてもらった
中へ入りリビングに向かう途中、顔は前を向いたまま話しかけられた
沖「…尾行は?」
『私が撒けないとでも?』
不敵に笑い余裕たっぷりに答えれば
笑って「愚問だったな」と赤井の声、口調で言う
赤「それで、どうだったんだ?」
『もちろん、完璧ですよ(ニコ)』
こんなに上手くいくのかと疑うくらいに…
赤「…君は敵に回したくないな…」
『私も赤井さんを敵に回すのはごめんです
流石に数十キロ先にいる人から殺気を向けられても避けられる自信はありませんから』
赤「…そもそも数十キロ先からの殺気を感じ取れるのは君くらいだ」
『降谷さんならできると思いますけど?赤井さん限定で』
からかったつもりで言ったのだが「男にまで嫉妬か…」としみじみ言われてしまった
…あながち間違いではないが本人から言われると『違います』と即答で返事をしてしまうくらいには私もひねくれているな
沖「明日以降はどうするんだ?
しばらくココにいるにしても…限界があるだろう」
『それに関しては心配ありません
私は##NAME1##の家を持ってますから、明日の朝にはそっちに移ります
今日は先程照明を落としてくれたお礼を言いに来たまでです
警察には##NAME1####NAME2##=##NAME3####NAME4##とわかっているのは降谷さんと警察庁公安部、風見さん(警視庁公安部の1人)
あとはあなた達FBIとコナン君だけですから##NAME1##の家の無事を確認できたら、しれっと明日登庁してやりますよ』
ニヤリと妖しく笑う##NAME2##を見て、半ば呆れた表情でため息をつく赤井さん
だが1つ不安要素がある
『ただ、あちらが早々に仕掛けてきた場合は##NAME1####NAME2##も使えませんので…その時はココを隠れ家にさせてくださいね?(ニコ)』
赤「それは構わないが…明日にでも動いているのだとしたら…」
『えぇ…
今回降谷さんとは敵対するでしょうね』