第13話 動き出す影







言われた通りに倉庫へ足を運ぶと、いかにも、といったいかつい顔をお持ちのお兄様…おじ様方がいた




山「お前がパル、か…?」



『えぇ、あなたが山田組組長・山田一郎さん、かしら?』



山「…おい」




組長が後ろに控えている男たちに声をかける


すると、アタッシュケースを抱えて男が小走りに近寄る











その時だった























バンッ






















『「「「!?」」」』



「そこまでだ」




急に倉庫の照明がつき、一気に明るくなる



そしてスーツに身を纏った男たちがなだれ込んできた



…その中には見知った顔もあって…



『…どうやら、そちらの不手際があったようですね?』


山「くっ…!!」



「山田組組長・山田一郎

署までご同行願おうか?」




『…』




奥から歩いて近づいてきた男…加美崎警視は不敵に笑いながら近づいてくる





加「…そちらの方は…」



『…山田さん、私は失礼させてもらいま「まぁそうおっしゃらず…」…あら、随分綺麗な方がいらっしゃった様ね?

お名前をお伺いしても?』







背後から近づいてくる足音に、ゆっくりと振り向く




だがこの声には覚えがある…わからないわけがない






























安「…安室透…ご存知ですよね?


いつもポアロにいらしてくださっているんですから…






ねぇ?##NAME4##さん」








『…こんなところでお会いしたくなかったですね…


透さん』

















##NAME3##が銃を抜いたと同時に安室も銃を抜き、お互い銃を突きつける




安「正直驚きましたよ…探偵として、今日は警察の方から依頼があってこの場所を突き止めたワケですが…


まさかあなたが“麻薬密売人”だったとは…



生徒たちが聞いたら悲しみますよ?」





いつもの読めない笑顔を張り付けて##NAME3##へ言葉を落とす“安室”



それに対し##NAME3##も不敵に笑い、皮肉も込めて言い放つ



『私はここに、ただ物を受け取ってこいといわれただけなので…

麻薬密売人ではありませんが、それでもあなたは私を撃つと…?


そもそもいち探偵の貴方がなぜ拳銃を持っているんでしょうかね?



まさか…警察と特別なコネクションでも?』





安「こちらにもいろいろと事情がありまして…


ですが残念です


僕、あなたの事は…とても気に入っていたんですよ?」




『…私も、あなたの事は気に入っていましたよ?』




お互いに、銃口も視線も外さずに言葉を交わす



そんな2人に加美崎は笑いながら…“安室”に##NAME3##を捕らえろと言う








安「…逃げ場はありません…大人しくしていただけませんか?


できればあなたを傷つけたくない」



『…お生憎様…私は…


























強力な味方がいるもので♡』














その言ったと同時に一発の銃声により一瞬で暗闇となる






安「!! 早く明かりを!!」





安室の声が響き渡るが、一向に明かりがつかない



誰かの舌打ちが聞こたが、暗闇のせいでどこから誰が発したかもわからない


足音も聞こえないため##NAME3##はまだ倉庫内にいると警告し緊張が走る



すると、ふと安室の背後からいつもの香りが鼻を掠める




##NAME2##がつけている香水だ







『___________』







安「あぁ。わかってる

__________(ボソッ)」





『!…_____』




















背後から##NAME2##の気配が消えて数十秒後…明かりがついた時には




##NAME3##の姿はなかった
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