第12話 緋色シリーズ
次の日、##NAME2##は##NAME3##として工藤邸にきていた
『…(こうなったら…こうするしかない、か…)』
チャイムを鳴らそうとすると、急に扉が開いた
歩「あ!##NAME3##先生!!」
『!;
こ、こんにちは、歩美ちゃん(ニコ)』
光「あ!##NAME3##先生!どうしたんですか?」
『あぁ、うん…ちょっとね…』
元「兄ちゃんなら奥にいるぞ!」
『あ、ありがとう』
呆気に取られていると、元気な勢いのまま子供たちは阿笠博士の家へと走っていった
…元気だなぁ…
と思いながらも、扉が開いていることはラッキーだ…
今の声で気づかれたかと思いながらそっと扉を開けるが、気配は感じず、奥の部屋から話声が聞こえる
『…(一気に行くか)』
そう決めて一気に扉から昨日安室がお邪魔した部屋の扉を開け、両手に拳銃を構え照準をコナンと赤井に向ける
ジョディとキャメルなら最悪肉弾戦になってもこちらに分があるため、ほぼ無視だ(酷い…)
「「「「!?」」」」
急に音もなく現れたパルに、全員油断していたため反応が遅れる
懐に手を入れる3人と時計に手をかけようとするコナンを見やり『動くな』とドスの利いた声で殺気を交えながら言い放つ
『…はじめまして。パルと申します
あぁ…ライは久しぶり、ですね(ニコ)』
赤「…こちらの情報は、既にバーボンが流している、ということか…」
変声期を入れずに話していたのだろう…赤井の声のまま、冷や汗を流しながら止まる赤井に微笑みかける
『あぁ、ご安心を
バーボンが話してくれたのは“私だけ”…ベルモットにもジンにもバレてませんよ(ニコ)』
コ「…」
手を時計にかけたままこちらを険しい表情で見上げるコナンに顔を向け、話しかける
『…コナンくんの様子を見ると…
やはり私がパルだということは、シェリーから伝わっていたようですね』
「「「「!!」」」」
『数日前にコナンくんと銀行強盗の時に元気そうな姿は確認できたので、安心しました(ニコ)』
コ「(灰原の事まで…!!)」
明らかに動揺の色を見せる4人に、自分の中での疑問を確信へ変えていく
なるほど、シェリー=灰原哀で確定、か
『あぁちなみに、シェリーが生きていることに気がついているのは私とベルモットだけですから…
彼女はこうなったらシェリーには安易に手は出さないでしょうし…
あぁ、私は別ですがね?(ニヤリ)』
赤「…」
『今日突然お伺いしたのは他でもない…
うちの可愛い“先輩”が、今回の事で情報が洩れて組織に敵視されると困るので…
あなた方はここで死んでいただきます(ニコ)』
「「「「!!」」」」
赤「…この人数相手に、勝てるとでも?」
『あら。私の担当は暗殺・諜報…
肉弾戦という名の殺し合いは得意ですよ?
それはライもご存知では?』
赤「…」
コ「お、お姉さん…っ
止めてよぉ…っ
(くそっ!どうすりゃいいんだ…どうすりゃあ…!!!)」
『ごめんね?コナンくん…
君には何の恨みもないけど…ジンに話が回ると面倒なのよ…
信頼回復の為に銃弾をまた受けるなんて、ごめんだしね』
コ「(信頼の…回復…?)」
『…あら、ここまで話しても分からないですかね?
こうなるとやはり…
私の正体には気づいてないようですね?』