第12話 緋色シリーズ
夜、降谷はいつも以上に甘えていた
約束通りシチューを作ってくれたのだが、鍋一杯分…まぁ余ったら明日のお昼にでも、と思ったが案外お腹ががすいていたのかあまりにも降谷が作ったシチューが美味しいのか…全て平らげてしまった
そしてのんびりタイムでリビングにあるソファーを背もたれに床に座ると、食器を片し終えた降谷が##NAME2##の太ももに頭を乗せつつお腹に腕を回してきた
そんな降谷を好きにさせ、頭を撫でてやる
降「…はぁ」
『…零さん…?』
降「…##NAME2##がいてくれてよかった…
こんな状態で1人になったら…考えたくもない…」
『ふふふ、大袈裟ですよ
なんでもクオリティー高く完璧にこなすのが降谷零でしょう?』
降「…たまにはこういう時もあるんだ…」
『いいと思いますよ?
私もたまになりますし?
今日は降谷さんの好きにしていいですよ~』
こんなに甘えてくる降谷も珍しく、思わず言ってしまった言葉にすぐ後悔することになる
降「…好きにしていいんだな?」
『…? はい…?』
確認とばかりにそういう降谷を不思議に思っていると、服を少し目繰り上げ腹に舌を這わせる
『!?///
ちょ、零さん!?』
降「好きにしていいと言っただろう?」
『いいいましたけども!!////
そういう意味で言ったワケじゃ…!』
降「…ダメか…?」
なんとも綺麗な顔で眉を下げて弱弱しい声を出されてしまった
…なるほど、今日部下たちが言っていた意味が分かったぞ
普段ゴリラなのにこれは反則だっ
そしてバーボンが100%情報を取ってくる理由が今わかった…!!!
もんもんと自分の中で葛藤していると、両手を掴まれ背中側に持っていかれて片手で固定されてしまう
『!?///』
降「ふ、お前がここまで抵抗しないのも珍しいな?」
クスクスと楽しそうに笑う降谷を見降ろしながら、##NAME2##も覚悟を決める
『…お手柔らかに…///;』
降「それは##NAME2##の可愛さ次第だな」