第12話 緋色シリーズ
その後、バーボンはベルモットを送りに車を走らせているので、タクシーを捕まえて“安室の家”へと向かう
合鍵は持っていないので、駐車場で待つことにした
ちなみに降谷名義の家は組織の人間と会った時には戻らないとわかっていたのでこちらにきたのだが…
『まだかなぁ…』
そう呟くと同時に、駐車場にRX-7が入ってくる
降谷は驚いた顔をしながら車を止め、運転席から出た後も表情は変わっていなかった
『お疲れ様です(ニコ)』
降「…言ってくれれば迎えに行ったのに…」
『大丈夫ですよ
それより…お邪魔してもいいですか?』
降「それはもちろん(ニコ)」
まだここは外
あ互いに仮面はまだ外さない
部屋に入り、いつもの通り盗聴盗撮発見器を取り出し安全を確認する
『楠田陸道の件、片付いたようですね』
降「あぁ。拳銃自殺したということは、赤井の死体と入れ替えられた可能性が高い
##NAME2##の方はどうだった?」
『えぇ、おそらく、零さんの予想通り…
あの計画を立てたのはコナンくんで間違いないと思います』
降「そうか…ふっ、本当に、恐ろしい子だ…」
『同感です(苦笑)』
そして降谷さんの絶品ご飯で幸せを味わいながら、話の内容は物騒なことばかりだ
降「じゃあ、僕らの部下達だけで行おう
風見達を動かすほどの事でもないからな」
『ですね…
じゃぁ、零さんの班は工藤邸の周りを
私の班はジョディ捜査官とキャメル捜査官の追跡・捕縛…
完了したら降谷さんへ連絡』
降「それでいいだろう
お前なら、現場指揮も判断も正確にできるだろうからな」
『光栄です(ニコ)
あーー!!早く明日を終えて降谷さんのご飯食べたいですーーー!!』
降「いま食べてるじゃないか(苦笑)」
『今日は今日!明日は明日です!
毎日こんなおいしいごはんが食べられるなんて幸せです♡
ありがとう、零さん』
降「!…襲うぞ…」
『……………………お手柔らかに;』
付き合ってみてわかった
降谷さんは意外と甘えただ
ただテレビを見ているだけなのに隣に来て肩を寄せ合うか、私の背後に座り抱え込むように座るか…
そして抱くと決めたら疲れてようが眠かろうが実行する…
どこにそんな元気があるのだろうと思うが…
たぶん、今夜もあの熱のこもった視線を受けながら溺れるのだろう