第12話 緋色シリーズ














慌てて出ていく3人を追いかけるように、目暮警部たちに挨拶をして安室と共に追いかける


到着すると、運転手だったキャメル捜査官が遅れて車を降りた所だった



キャ「何しに来た?

もう用はないだろう?」



安「一応彼女は僕の依頼人なんでね…


それに君ならうっかり口を…滑らせてくれそうだから…」



キャ「あん?」




バチッと交わる視線を避けるように、『ちょっと先生がいたのでご挨拶してきますね』と言って病院の中へ入る


…本当にいたので、ジョディ捜査官たちが戻ってきても見られないように奥の曲がりへ誘導する


そしてジョディ捜査官が戻ってくるだろう通路側に先生を立たせ、陰で##NAME3##の姿を見えないようにする




案の定、しばらくして走ってくるヒールの音と子供の足音…




先生にでは…とあいさつをして別れるが、##NAME3##はそこから動かない




ジョ「キャメル!!」



その声にほくそ笑みながら、耳につけていたイヤリングに手を伸ばし、ピーという機械音で起動し、聞こえてくる声に正常に作動したことを確認する





キャ「組織の一員の安室って男よ!


彼の車が病院から走り去るのが見えたから…


彼の口車に乗って機密情報を漏らしたりしてないでしょうね?」



キャ「え。ええ…


っていうかそれ、さっきも言ってましたよね?」



キャメルのその答えを聞いた##NAME2##は、『OKね…』と心の中で協力してくれたキャメル捜査官に拍手を送る



そしてコナンが今回のバーボンとベルモットの目的を理解し、話す



##NAME2##はもう少し聞いたらまだ情報がとれるかも、と壁に寄りかかって会話を聞き取る



ジョ「で?いったい何の情報を漏らしちゃったわけ?」



キャ「あ、はい…

奴らのスパイでこの病院に潜入してたっていう楠田陸道の事ですよ…


自分の車の中で…拳銃自殺したって…」



ちら、と壁際から顔を覗かせ、コナンの表情をみると、目を見開き、ジョディが声をかけても固まっていた



これ以上は、回収できなくなるなぁ…




盗聴器…




そう判断して角から姿を現し、キャメルの背後からわざとコケたフリをしてぶつかり、“袖口に手を持っていく”





『きゃっ!!』


キャ「うわ!?」


『す、すみませ…あ!キャメル捜査官…!』


キャ「!」


ジョ「!!」



コ「(なっ!! パル!?
どこから…バーボンと撤退したんじゃ…っ!!)」




『すみません…退院したからって調子に乗ってヒールを履いたらもう転びすぎて…;



キャメル捜査官

“ありがとうございました”(ニコ)』





そう言って、突然現れたパルに驚く3人を横目に、含み笑いを残して数歩進む



そこで『あ。そうだ』と、少しイジめてもいいだろう…“彼”を…と思いつき、振り返りコナンへ声をかける




『コナンくんも、ありがとう…

“頑張ってね♡”』



コ「!!!」




キャメル捜査官から回収した小さな盗聴器を指の間に挟んでいることをみせつつ耳元に髪をかけてわずかに小さな赤い点が光るイヤリングを見せる



FBIの方は訳が分からない、といった表情だが、コナンは正しく理解した様で絶望的な心を現したような表情を向けてくれた










まぁ、これくらい許されるだろう



























さて、帰って降谷さんと作戦練らなきゃな…
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