第12話 緋色シリーズ






その後、ベルモットをショッピング街に降ろし、杯戸小学校へと向かう



『…私は何をすれば?』



降「##NAME2##はそのまま俺についてきてくれればいい


君がいるだけであの少年の気は逸らせそうだしな」



『…わかりました…じゃぁ、少し遊んでもいいってことですね(ニコ)』




楽しそうに笑う##NAME2##を見、降谷はひきつった笑みを浮かべる



降「…お前を敵に回さないように気を付けるよ;」


『あら、私が降谷さんの敵になるなんてありえませんよ?







“何があっても”ね…』



























神「その上、妙な探偵まで雇いやがって…」



目「探偵?」



神「あの先生の家に直接怒鳴り込んでやろうと思って跡をつけてたら…


いきなり胸ぐらをつかまれたんだよ!!」












安「仕方ありませんよ…彼女にストーカー被害の依頼を受けていたんですから…」



コ「!(バーボン…だと!?)」



『というか、先生の家に直接怒鳴りに行くのもどうかと思いますけど…;』



コ「(パルまでいるのか!?)」





突然現れたバーボンとパルに驚きの表情を隠せないコナンを気にせず、目暮警部の元まで歩みを進めた






安「遅くなりました…探偵の安室です…」


目「呼んだのかね?」


高「彼女の携帯の通話履歴に彼の番号もあったので…」


目「##NAME3##先生はどうしてこちらに?」



『お恥ずかしながら、彼とディナーの約束をしてまして…昨日あんな事件が起こったばかりですし、彼が心配だから一緒にここに、と言って…

捜査の邪魔はしませんから(ニコ)』



目「な、なるほど…」



目暮警部に事情を説明すると、納得はしてくれたようなので、このまま大人しくしていよう、と思っていたのに…


安「そちらの2人は、英語の先生ですか?」



…突っかかりに行った…




高「あ、いえこの2人はFBIの方達で…訳あって捜査協力を」



『ジョディ・スターリング捜査官と、アンドレ・キャメル捜査官でしたね

先程はどうも(ニコ)』



ジョ「え、えぇ…」



安「ほぉー…FBIですか…」



『アメリカ合衆国連邦捜査局、ですね』


安「よく映画やTVドラマでお見かけしますよ…

手柄欲しさに事件現場に出張って来て…ドヤ顔で捜査を引っかき回し地元警察に煙たがられて、視聴者をイラつかせる捜査官…」



キャ「なに!?」


安「あ、別にあなた方の事を言ってるわけじゃないですよ!

僕が見たのがたまたま…」






…挑発しすぎです…;



一応彼女らしく『すみません。言葉足らずでしたね(苦笑)』と一言添えておいた


が、パルとバーボンを見る目で明らかに黒の組織の人間だとわかっていると言っているようなもので…


ジョディが口元に手を当ててキャメルに寄っているので、落ち着くように言っているんだろうけど…



敵を前に感情をあからさまに表に出すようじゃあまだまだ…



そう観察していると、目暮警備から驚きの声が上がる


通報者が安室だと言うことに驚いたようだった


しかし別のクライアントが関わりたくないと言って通報するだけにとどまったそうだが…



…昨日帰りが遅いと思ったらベルモットと一緒だったのか…



少しの嫉妬心を燃やしながら、頭の隅で仕方ないと考えつつ様子をみていたのだが…



安「ご友人でしたか…

だとしたらFBIに恨みを持った輩の仕業って線も考えられなくもないですね…」



ジョ「あのねぇ…っ」



コ「ねぇ!!それよりさあ!!

もう一度お話ちゃんと聞いてみようよ!

今んトコ昨夜澁谷先生を会えたり会う約束をしてたのは…あの3人だけみたいだからさ!」



コナンの一声で緊張が走った空気は散漫し、本題へ戻ることができた


再び3人に事情を聞くが、1人は勘違いしたストーカー、1人は親バカなオバサン、もう1人も親バカなオジサン



だが、犯人は1つミスを犯している


それに気づいていない安室とコナンではないだろう…




目暮警部と高木刑事、ジョディ捜査官が解答用紙を見て話しをしていると、後ろから安室が近づいていく


『…(まぁたちょっかいかけるのね…;
零さんったらFBIのこと嫌いすぎない?
いやまぁしょうがないんだけど…)』



安「それだけなのか?FBI…」


ジョ「それだけって?」



少しイラつきを感じさせる声色で安室の問いに答えるジョディ捜査官


安室はキャメルにも話を振るが、見当違いな答えが返ってきたせいか、珍しく安室が声を上げて笑った



安「ハッハッハッハッ!!

やはり読み取れたのは僕たちだけだったようだよ!」



ジョ「僕達?」





安「えぇ、##NAME4##さんと…










そうだろ?江戸川コナン君」










安室は足元にいるコナンへと話を振る




コ「え、なんのこと…?」



安「写真を見た後ガン見してたじゃないか…

犯人のことを…」



高「え?じゃあ…」


目「わかったのかね犯人が!!」



安「ええ…大体は…

しかしようやく謎が解けましたよ…ずっと疑問だったんです…


なぜ彼女は探偵の僕に…ストーカーの調査を依頼してきたのか…


FBIの友人が居るっていうのに…」




ジョ「ちょっとそれどーいう意味!?」



安「##NAME4##さんはこの回答用紙は見ていないのに、犯人にたどり着いたようなので…


あなたたちの方本職であるはずなのに、ねぇ…」



キャ「た、頼み辛かったんじゃないですか?我々は休暇を取って観光で来日してるわけですし」




安「観光ですか…ビザがないんならそろそろ滞在日数が限界に来てるんじゃないですか?


満喫したのならとっとと出て行ってくれませんかねぇ…















僕の日本から…」
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