第二話 トリプルフェイス
コ「ねぇねぇ!##NAME3##先生はどうして帝丹高校にしようと思ったの?」
みんなのジュースが手元に来たと同時に、コナンは両手にジュースを握りしめながら聞いてきた
…目は完全に”普通の少年の目”ではなかった
『私中学校は帝丹中学校だったんだ!
でも親の言いつけて高校は県外に行くことになっちゃって…
でもこの米花町は好きだったし、アメリカで勉強したらまずは帝丹高校に、って思ってたんだ』
まぁ本当は違うけど…
コナンくんは「そうなんだ!」と言うと少年たちの会話に混ざった
ただ1人、ずっと俯いて視線が合わない哀ちゃん…
どこかで見たような…?
安「ご注文のミルクティーです」
『ありがとうございます』
パフェの時同様、笑顔で安室に礼を言う
今度は睨まれなかった
安「そうだ、##NAME3##さんって××マンションに住んでるってさっきおっしゃってましたよね?」
『え、えぇ…まぁ』
さっき蘭から「どこに住んでるんですか?」と聞かれ、答えていた
##NAME3##名義で借りてる部屋だ
安「よろしければ送っていきますよ(ニコ)」
『え?でも…』
あんまり接触しないほうが良いんじゃ…
と、一瞬頭をよぎったが、優秀な上司がそこを考えていないわけがない
ということは何か別の目的があるのだろう
一瞬でその答にたどり着いたと同時に「もうすぐ仕事が終わりますし、僕も同じ方向なので!もう遅いですから女性を1人で帰らせるのも…」
安室に言われ外を見ると、夕日が店内に差し出した
子供たちはいつも、哀ちゃんの迎えついでに哀ちゃんの保護者さんが送ってくれるらしい
園子は家から迎えが来るそうだ
『…ではお言葉に甘えて
ありがとうございます。安室さん』
その数十分後、##NAME3##がミルクティーを飲み切ったのを合図に、みんなが帰り支度を始めた
蘭や園子がお会計…とレジに向かおうとするが、「もういただいてますよ、##NAME3##さんから」と安室に言われ
2人はえ!?と##NAME4##を見た
『蘭さんと園子さんと色々お話しできましたし、この子たちとも会えて楽しかったので
ここは私が(ニコ)』
そういうと、申し訳なさそうに「ありがとうございます」と頭を下げられた
こどもたちまで…礼儀正しいなぁ…
『是非またお話ししましょうね?』
「「「はーい!」」」
少年たちにおういうと、歩美ちゃん、光彦くん、元太くんは元気よく手を上げて返事してくれたが…
コナンくんと哀ちゃんは疑っている…という目を向けていた
視線に気づいてたが、気づかないフリをし、みんなを見送った
店内で安室から「RX-7の白い車の近くにいてください」と言われていたので
RX-7の横で安室が裏から出てくるのを待った
安「##NAME3##さん!」
『安室さん!すみませんお疲れなのに…
よろしくお願いいたします』
安「いえいえ、お安い御用ですよ」
笑顔でそう言いながら、車の助手席の扉を開けてくれた
再び例を言いながら乗り込み、安室も乗り込む
安「詳細な行き方はわからないので、道案内、よろしくお願いしますね」
『わかりました』
車を走らせはじめ、ポアロの前を通り進んでいった