第9話 密室にいるコナン









降「どうぞ」



『…おじゃまします…;』





まさかの流れで上司の…好きな人の家にあがることになってしまった…























『……………………え…?』



降「心配するな。手は出さないさ(苦笑)」



いやそういうことではなくてですね



降「お前確か明日は朝から本庁だよな?

俺もだから、ついでに泊まっていけ


緊急時の変装用に着替えは1着持っているだろう?」



…いやだからそういうことではなくてですね




降「…それとも、嫌か?」



丁度信号が赤になり停車したタイミングでそう聞いてくる降谷さん…ズルイ



『…嫌、ではないですけど…ご迷惑じゃ…』




降「俺から誘ったんだ。迷惑じゃないさ


むしろ、俺は嬉しいがな」




「ははは」と笑う降谷さんの思考は、到底理解も推理もできなくて…


なんだかんだ言っているうちに降谷さんの家に着いたようでもう退路は塞がれた状態だった




そして冒頭へ戻る








降「##NAME2##は湯船に入る派か?」



『気分でシャワーだけの時もありますけど…時間があるときは入りますよ』



降「じゃあ、湯を張るからテレビでもみてゆっくりしててくれ」




『…わかりました』




道中、「夕飯も御馳走する」と言われたので手伝うと申し出たのだが、「隠し味があるから、安室的に知られるとマズイだろう?」と不敵な笑みを向けられたので頷く他なかった…



テレビを見ていると、殺人の罪で捕まった犯人を連行する映像が流れた



その背後には祐実がいた



きっと彼女の班が星をあげたのだろう



本当に、優秀な同期を持ったな…



それから数分後、「##NAME2##、できたぞ」と声がかかったので机を見やれば、机いっぱいの料理が並んでいた



『…(キラキラキラ)

美味しそう~♡』



降「さ、冷めないうちに食べよう」



『はい!』




いただきます、と声を揃え、まずはメインのハンバーグを口にする

煮込みではないはずなのに、中まで味が染み込んでいて肉汁が口の中に溢れ出す


同時に肉の甘みとうまみが口の中から脳を支配する



『~♡』



降「味はどうだ?」



『美味しいです!! すっごく!!

さすが降谷さん♡』



心からの賞賛とあふれ出た笑みを向ければ、「よかった」と安堵した表情をする




降「…お前とこうしてゆっくり話すのは久しぶりだな…」



『そうですね…本当に…

でも降谷さんはいつも近くにいてくださいましたし、現に今も側にいてくださいますから、とても心強いです(ニコ)』



降「!…俺も、お前が側にいてくれて助かってるよ」




お互いがお互いを信頼してる



そう確認できた時間だった



まぁ、最初はこうもいかなかったのだが…
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