第8話 ミステリートレイン









『無理やり引っ張ってこられたと思ったら…

別にバーボンとベルモットで事足りるじゃないですか;』




急にベルモットから朝から電話を寄越してきて第一声が「今あなたの家の前にいるから着替えて出てきなさい。あぁ、服は清楚な感じでね」と言われた




ベルモットには##NAME3##名義の家に何度か送ってもらっていたので知っているのは当然



そして寝起きだと言うことは電話に出た時の声でわかったのだろうが…




女性の身支度は長いとわかっているのだろうか?



ベルモットは美人だからノーメイクでも外で歩けるのだろうけども!?


私は朝から全身シャワー浴びないと気が済まないのよ!!



心の中で文句を言いながらも20分で身支度をすまし外へ出る


一番最初に目に入ってきたのは



白のRX-7



『…』




下へ降りると案の定、笑顔で手を振る降谷さん…いや、バーボンが後部座席の扉を開けていた



道中、今回の任務の内容を聞き思ったことは『私いらなくない?』だった



なんせシェリーを狙うというなら、今の作戦通りに動けば2人で事足りる



不安要素があったとしても、だ










バ「いやいや、念の為ですよ


あちらには、強力な助っ人がいますし…」



べ「まぁ、あなたは私たちのサポートをしてくれれば十分よ」




『…』



バ「……………だからといって1人で食堂に行って、食事に夢中にならないでくださいよ?」



『!(バレた;)…いやですね~!私がそんな薄情な女に見えますか?』



べ「…薄情ではないけど、面倒ごとは避けるタイプでしょ」



『…返す言葉もございません』




押し黙ったパルをみてクス、と笑う2人



『まぁ、無事作戦通りに行くことを祈ってます』
































そして乗車したミステリートレイン



バーボンは安室として蘭たちに挨拶に行くと言って別行動


ベルモットも、赤井秀一に化けて車内をうろつくので別行動




…………暇だ




本当なら食堂にでも行って食事を楽しみたいところだが…さっきバーボンにくぎを打たれたので行けないし…






どうするか、と考えていると車内の雰囲気や周りの人の情報から、どうやら殺人事件が起きたようだと知った


本来ミステリートレインで行われる事件とは別の




暇つぶしもかねて車内をしばらく歩いていると、前からバーボンが来た




『…首尾は?』



バ「とりあえず、予想外の殺人事件は終わりそうだ」



『了解です

では、私は早めに配置についておきます』



バ「えぇ、頼みましたよ(ニコ)」














そう言ってバーボンと別れ、8号車の手前の1室へ入り身をひそめた



そこにはベルモットが置いた煙幕が出る装置がる



気にせず座り、その時を待った




すると無線で「パル」と呼ぶベルモットの声が聞こえる




『はい』



べ「そろそろ、始めるわよ」



『了解です』




それを合図にプシューと煙が出、しばらくしてバーボンが扉を勢いよく開ける



視線が絡み合い、頷くと
「皆さん前の車両に避難してください!!!」と焦ったように叫ぶ


そして全員の足音が8号車から消えたと確認し、部屋から出る



口元にハンカチを当てながら





そしてバーボンとシェリーを挟み撃ちにできるよう、反対側の曲がり角に身を潜める






「ゴホッ…ゴホッ」





シェリーとは会ったことがないので声で彼女かどうかはわからなかったがバーボンの「さすがヘル・エンジェルの娘さんだ。よく似てらっしゃる」というセリフに、シェリーを捉えたと確信し角から出ていく







コツ、コツ、コツ






シェ「!?」








バ「初めまして






バーボン








…これが僕のコードネームです」

















『はじめまして





パル、と申します









以後お見知りおきを(ニコ)』
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