第六話 また潜入






そして予定通り警察庁へと戻る



重い足取りで向かい、扉を開けると




『…まだいたんですか?』



降「言い方があるだろう;

この書類が終わったらあがるよ」





例のごとく降谷さんがいた


本当に優秀な人だ


##NAME2##が席を外して2時間ほどした立っていないが、机の上には書類1枚だけ


2時間であの山積みになっていた書類を片付けたのだろう…恐ろしい…




降「……………##NAME2##」



『……………はい』




降「お前、着替えたか?」




『…血なまぐさいですか?』



降「いや、そうじゃない」





急に立ち上がってツカツカと##NAME2##へ近づく

『げっ;』と声を上げながら体を翻し、『すみませんちょっとお花を摘みにっ』と背を向ける


が、後ろ手にガッと捕まれ、右腕をひねられる




『いたたたたたたっ!!?;』



降「…」



グイッと引き寄せられ、胸元のYシャツから左手を入れられる


さすがにここまでふざけたことはない!!と焦って名前を呼ぶが、雰囲気でわかった



『(あ。これ…怒ってる…?;)』




そして手の行きつく先は右肩…



終わった…と思いながら遠い目をする



降「…血は血でも…お前の血だ」





ガーゼからにじみ出ていた血が左手についたそれをわかる様に目の前に晒される


再び右肩へ沿うように手を戻され、抱きしめられる




『…;』



降「はぁ…」




1つため息をつくと、手は直接肌に触れたまま抱きしめられた



『…ふ、降谷…さん?』



ついさっき恋だと自覚したばかりなのだ…


こんなに密着されて…前の様に冷静ではいられない…っ


勘弁してくれ…;




降「…傷ついているなら…無理するな…」



『…はい』



あまりにも降谷さんから出た声が弱弱しくて、回された腕に手をそっと添える


降谷さんも方に額を乗せて、抱きしめる力を強くした


そして“傷ついているなら”はきっと…


身体と心のこと…



察してくれたのか…




降「お前のことだ…よほどの状況下だったんだと想像はつく

お互い忙しい身だからしょっちゅう君の姿を見られるわけじゃないし、会えても仮の姿だ


でも



お前は、俺の右腕なんだ…



ちゃんと、ココに戻ってこい…」





『…はい。降谷さん』










あなたの隣に、必ず













降「国を守るためとはいえ…自分を疎かにするなよ」



『…その言葉そっくりそのまま降谷さんにお返します』



降「…」




『大丈夫です

私は必ず、降谷さんのもとへ戻ってきます



というより、松田さんたちに追い返されそうです(苦笑)』



降「…そうだな」



『傷は大丈夫です

ガーゼと包帯で止血しましたから』




降「…それは俺が巻きなおそう

それと…」




バッ



『へっ!?///』




急にYシャツを下げられ、胸元まで右側が見えている状態だ


降谷は背後にいるので見えていないが…





降「俺を信頼してくれているのは嬉しいが…



俺も一応男だと言うことは覚えていてくれ」




そういって首筋に1つキスを落とすと「救急箱取ってくる」と部屋をあとにした











『……………………だから

























勘弁してくださいって…/////』


























心臓爆発する!!!!!!
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