第六話 また潜入
『…私たちの机って…どこでしたっけ…?』
降「…」
珍しく夕方にオフィスへ戻れたので、周りにはまだ書類地獄をこなす先輩たちの姿があった
…そこまではいい…
問題は
##NAME2##と降谷の机が書類の山で見えていないことだ
『…とりあえず、やりますか…』
降「…あぁ、そうだな…」
げんなりしながらそれぞれの席へと重い足を進める
『(はぁ~;
…今日はこのあと組織の任務なんだけど…終わるかなぁ…;)』
任務開始時刻は23時
ここから現場までバイクで30分
その前に着替えなきゃならないし、着替えも必要だ…
今日の任務は…暗殺だから…
詳細はまだ聞いてないが、どこかの実業家が組織の下っ端使って、重要な情報を抜き取られたらしい
…組織のセキュリティー緩すぎない??
実はここまで慎重になる必要ないのか?
いやでも結局バレて抹殺されてるんだから慎重で正解なのか…?
モンモンと考えながらも手は休めない
大体書類関係は私が処理して終了するものもあれば、次に降谷さんへ回す書類もある
私の机が埋まる量の書類は、他の先輩たちが集めてくれた情報の報告書だ
私が頼んだものもあれば、独自に調べてくれる書類もある
そして何より多くを占めているのが…
『…(6割が始末書…)』
今ざっと目を通しただけで見受けられるのが
・西川と上野を逮捕した際の行動について
(バラを盛られてあえて飲んだこと、多くの公安人員を動かしたこと、結果自分がドラック患者になりかけたこと)
様はこれらを反省しろの意を持つ報告書の提出
・離任式の体育館騒動について
(犯人が動く前に阻止できなかったのか、男子生徒の負傷を防げなかたのか、2度目の潜入に至った経緯)
様はこれらを防げなかったのかと責められている…その言い訳を書けという意の報告書の提出
…………………………めんどくせぇ
ただこの提出期限を見る限り、次いつここに来ることができるかわからない身
今ここで処理してしまったほうが良いだろう
そしてこの後この書類は降谷さんへと回る
彼の負担を減らすためにも、早く終わらなせなければ…最悪任務帰りに寄ろう
……あれ?そのほうがいいのでは?
睡眠時間は削られるけど、その方が楽かもしれない…
そう結論付け、とりあえず締め切り間近の書類に手を付ける