第五話 西川先生
『あ!西川先生!』
西「##NAME4##先生!
お待たせしちゃいましたか?」
『いえ、今ちょうど着いた所です(ニコ)』
やっときた土曜日
清楚系の服装で待ち合わせ場所に着いた私は、近くに待機させている風見さんの位置を確認する
この話は昨日へ遡る…
昨日の放課後
西「##NAME4##先生!」
『西川先生?どうされました?』
西「明日はよろしくお願いします(ニコ)」
『こちらこそよろしくお願いします(ニコ)』
…廊下で話すの止めない?
放課後でほとんど生徒はいないけど…他の教師とかいるんだよ…そして残っている生徒がいるかもしれないんだよ…
西「それで…明日なんですが…」
『えぇ、米花駅に10時でしたよね?(ニコ)』
その後の予定は西川に任せていた
その方が売人と合わせてくる確率が高いと踏んだからだ
西「明日…もし、##NAME4##先生がよかったらなんですけど…
会わせたい人がいて…」
『? 会わせたい人…ですか?』
西「僕の知人なんですけど、彼も数学教師をしているので##NAME4##先生のご参考になれば、と」
『そこまでご配慮してくださるなんて…
優しいんですね(ニコ)』
優しい人当たりのいい笑みを浮かべるが
『(これまた綺麗にかかったな~笑)』
内心大爆笑&大拍手だ
正直、1週間ちょいでここまで迫られるとは思っていなかった
こういうクスリの売人や仲介人たちは、警察に検挙される可能性を恐れて慎重になるのだが…
この西川という男は…慎重性とか警戒心とかが…薄い
思わず罠か?と思ったが嘘をついているようにも見えない
むしろその数学教師の話の方が嘘だと思う
1週間この人を観察してきたが、嘘をつくとき、この人は右手で頬を触る癖がある
ということは、明日、確実に仕掛けてくる
風見さんあたりに協力でもしてもらおうか…
『と、いうわけで…明日私の尾行をお願いしたくて…』
その日の夕方に登庁し、風見さんに声をかけておいた
風「そういうことでしたら、お任せを
ただ、夕方から少し用がありまして…その時は他の者に代わってもらいます
もちろん、##NAME1##さんが警察庁公安部だということは伏せておきますので」
『いつもすみません。急に…;』
風「いえ!警視庁公安部として、当然の事です
…それより…差し出がましいようですが…」
『?』
風「少し、仮眠を取られては…?」
『…そんな酷い顔、してます?;』
風「…少し…;
降谷さんも心配されてましたよ」
『…; ありがとうございます;
10分ほど仮眠してきます』
風「それは仮眠とは言いません!;」
そして現在に至る
西「さ、行きましょうか」
『はい(ニコ)』
さぁ
早く終わらせよう